大人の発達障害~発達障害への理解~

「ありがとう」という言葉の反対はなんでしょうか?
あるところで聞いたのですが「当たり前」だそうです。

「ありがとう」を漢字で書くと「有り難う」です。

有ることが難しいこと、つまり当たり前にはないことをしてもらっているから、感謝の気持ちが湧き起こるのです。
私には、感謝し続けるために、いつも実践していることがあります。それは「ありがとう」とつぶやくことです。

空いている時間。
歩いているとき。
お風呂に入っているとき。
誰もいないエレベーターの中。

「ありがとう」と言い続けています。

大人の発達障害の方に対しての3つの理解

発達障害での苦しみは多々あると思います。私も苦しんできました。
「あたり前」とされていることに課題を抱えている場合があります。
発達障害当事者として、私が定型発達の方に最もお願いしたいのは「理解」です。
もし同じ職場に「発達障害者」(もしくは働きづらさを抱えている人)がいる場合、3つの理解をお願いしたいのです。

1)Aさんは発達障害であるという理解
2)発達障害とはどういうものであるかについての理解
3)Aさんは発達障害の中で「◯◯」という特性があり、「××という困難がある」という、その方の適性の理解


発達障害について、ある程度知識を入れた上で、本人と話し合ってみてください。
「何ができないのか」「本人はどう思っているのか」「どうようなサポートが必要なのか」
このあたりを理解し、必要な調整を行うと、本人の仕事のしやすさが大幅に増すでしょう。

ほんの何時間かを使って理解を進めるだけで、働きづらさを抱えていた本人の戦力化につながると思うのです。
しかし、これは発達障害の当事者が何もせず、ただ環境調整を求めておけばいいというわけではありません。
むしろ、前提は当事者自身ができることを努力することです。
できることを努力して初めて、周りの方にしていただいた環境調整が活きるでしょう。
「発達障害者」にとって重要なことは3つだと思うのです。

大人の発達障害の方が努力すべき重要なこと

1)発達障害によるトラブルを軽減するための工夫をすること
2)自分の強みや天才性に気づくこと(特に自己肯定感が低い人ほど)
3)受入れてくれる場を作ること


そして、当事者が忘れてはいけないのは、「感謝」です。
我々発達障害の当事者は、周囲の方からより多くの配慮をしていただいていると思います。
発達障害をわかってもらえずとも、苦手な部分、不得意な部分を周囲の方に少しは配慮してもらっているのではないでしょうか。
それは本来の意味で「有り難い」と思うのです。
「有り難い」を自分の意思で見つけ、感謝し続けて欲しいなと思います。
それは、周囲の方のためでもありますが、我々当事者のためでもあります。
「当たり前」と思えるか、「ありがたい」と思えるか。 それだけで、当事者にとって仕事のしやすさは大きく変わると思います。

私は、「ありがとう」を言い初めてからしばらく経ったある日、周囲の方に対して、自然と感謝している自分に気づきました。
こちらの感謝が周囲にも伝わったのでしょうか、自然と人間関係が良くなっていきました。
嘘だと思って、お試しあれ。

【本コラム執筆者「かめたーとる」について】

ADHD(注意・欠陥多動性障害)の診断を受けた当事者。
大学卒業後、金融機関を経てベンチャー企業に出向。そこで不適応を起こして逃げるようにフリーランスに。
小・中学生対象の塾講師を経て、現在は様々な大学でキャリア教育、就職活動支援の講師をメインに仕事行なっている。
特性上、数々の失敗体験、不適応体験を持つ。発達障害者の就労、ADHDの特性の記事などを担当するはずが、思いつくままに記事を書いている。

かめたーとるが綴るブログ「ADHDフリーランスのフリーダムなブログ」は、働くチカラWebにて公開中です。