ADHD(注意欠如・多動性障害)とは?その特性と学生への対応のポイント

▶ 発達障害とは?

発達障害とは、先天的な脳の機能障害であり、中枢神経系の何らかの機能不全で起こると推測されています。
発達障害については、以下をご覧ください。

発達障害の障害種別

発達障害の障害種別は、大きくASD系、ADHD系、SLD系の3つに分類されます。
どれか一つの特性がある方もいますが、重なり合った特性を持っている方も多くいます。

■ASD(自閉スペクトラム症)の特徴

・社会性・対人関係の障害
・コミュニケーションの障害
・こだわりの障害
(アスペルガー症候群、自閉症など)

■ADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴

・集中できない
・不注意・ミスが多い
・衝動的な行動をとる

■SLD(限局性学習障害)の特徴

読む、書く、計算などが知的発達に比べて著しく難しい
ADHD(注意欠如・多動性障害)
 
本ページでは、ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性や、その学生の対応ついて解説します。
ASD・SLDについては、以下をご覧ください。

ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性

ADHDは注意欠如・多動性障害と呼ばれ、不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性 (落ち着きがない・順番を待てない・考える前に実行してしまう)が組み合わさった障害で、不注意優位型と多動性優位型、混合型があります。
学生生活の中では、たとえば、頻繁に忘れ物をしてしまう、レポート等の提出期限が守れない、授業で集中できない、学業・アルバイト・サークル等複数のことを両立できない、研究計画が立てられない等の困難さに直面することがあります。
その一方で、コミュニケーション力が高く、行動力があり、人付き合いが得意な人も多くいます。プレゼン資料の期日を守ることは苦手でも、素晴らしいプレゼンテーションができる人もいるのです。

ADHD特性 ➪ 不注意型

・持ち物をすぐになくしてしまう
・レポートの提出期限を守れない
・誤字脱字などケアレスミスを何度も繰り返す
・物の管理や時間管理が苦手
・片付けられない、かばんの中がグチャグチャ

ADHD特性 ➪ 多動性

・90分授業で集中力が持続しない
・貧乏ゆすりが激しい
・目的のなく動き回る

ADHD特性 ➪ 衝動性

・思ったことをすぐに口に出してしまう
・大人数の授業でも一人で何度も質問する
・衝動買いを止められず、高価なものを買ってしまう

ADHDの学生への対応のポイント

■自立してできる方法を一緒に考える
・スケジュール管理アプリやスマホのリマインダー機能を利用し、忘れない環境を整えるアドバイスをする
・レポート作成や就活準備などは、一緒に具体的なタスク・行動・スケジュールに落とす
■失敗を気づきにつなげる
・失敗しても努力していることを認め、肯定的にフィードバックし、どうすればよいのかを具体的な行動単位でふりかえる

ADHDのある学生への配慮事例

<苦手さ・困難さ> ➪ <合理的配慮の例>
レポート期限が守れない ➪ 重要な情報は教員、支援者の目の前で本人が管理ツールに登録する/期限が近づいてきたら声かけをする
遅刻が多い ➪ 家族への協力を依頼する
雑音の多い場所では集中できない ➪ 座席を指定し、集中しやすい環境を作る