エンカレッジの「自己理解講座」~自分を知る視点~

エンカレッジでは、月1回、自己理解講座という講座を実施しています。

自己理解って?

皆さんは、「自己理解」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
就職活動をされている方は「自己分析」という言葉の方がなじみ深いかもしれません。
自分の長所や短所、自己PRを考えたり、自分って何が好きで、何に興味を持っているのだろうと深く考えたりすることも、「自己分析」の一つですね。
ただ、エンカレッジの自己理解講座と就職活動のいわゆる「自己分析」は、似ているようで少し違うかもしれません。

エンカレッジの自己理解講座

エンカレッジをご利用されているかたのほとんどは発達障害がある方です。
しかし、「発達障害」といっても、特徴(特性)の現れ方や生きづらさは人それぞれです。
例えば、
  • 発達障害の特性の一つに「コミュニケーションが苦手」というものがあるけれど、自分は話すのも聞くのも苦手ではないな…
  • ADHD(注意欠如・多動性障害)という診断があるけれど、縦書きの文章が読みにくい、SLD(限局性学習障害)のような特徴もある…
など。
🔽参考記事🔽
  • ご自身の特徴や生きづらさを知り、自分のことを理解する(=受け入れる)
  • どうすればその生きづらさから解放されるのか、どんな工夫をしたらよいのかを考える
ということも自己理解の一つだと思いませんか?
エンカレッジの自己理解講座ではそういった深掘りをしていきます。
自己理解講座
 

一人でじっくり&グループで一緒に

自己理解の方法は様々ですが、エンカレッジの自己理解講座は
・一人でじっくり考える個人ワークと、
個人ワーク
 
・他者と考えを共有するグループワークの両輪で進めています。
グループワーク
 
自分を知るには他者の考えを知ることや、他者と比較することも大切なので、グループワークも取り入れています。もちろん、グループワークで話したくないことは、話さなくて大丈夫です。

認知の“ゆがみ”を捉える

また、エンカレッジの自己理解講座は「発達障害」をテーマにした講座と、「認知の“ゆがみ”」をテーマにした講座もしています。
この「認知の“ゆがみ“」は、障害があってもなくても存在します。
  • Aさんは私にだけ挨拶を返してくれなかった。私はAさんに嫌われているに違いない。もう嫌だ…
  • 「新人は絶対に上司より先に帰るべきではない!」と思い込み、定時で帰る新人にイライラしてしまう…
など、気分が落ち込むときや怒りを感じるときのシチュエーションですが、
これが実は「認知の“ゆがみ”」=「考え方の偏り」なのです。
こうした、「自分の考え方」をテーマにして、事例で考えることや、自分の中にどんな“ゆがみ”が存在するかワークを通して整理するような講座もしています。
自分の考え方
 
このように講座を通して、自分のことを「知る視点」を知る、そんな機会を作っています。
🖊 本記事の監修者
就労移行支援事業所
エンカレッジ天満橋
所長 下方 萌花
社会福祉士/ジョブコーチ
本記事の監修者
事業所のHPもよければ覗いてください!👀