全国初の「発達障害のある学生への就職支援サポートブック」完成

大学・教育機関の担当者向けに実践的な就職支援の方法をまとめた
全国初の「発達障害のある学生への就職支援サポートブック」完成

~支援ニーズが増える6月以降に先駆けて発行、発達障害学生の就職動向がわかる基礎資料も収録~

発達障害など働きづらさを感じる若者の就職支援を行う株式会社エンカレッジ(本社:大阪市 代表:窪 貴志)は、大学の障害学生支援や就職・キャリア支援の担当者に向けて、発達障害のある学生への就職支援の要点をまとめた全国初の「発達障害のある学生への就職支援サポートブック」を完成、4月25日(木)より提供を開始します。
発達障害やその疑いのある学生が急増する今、彼らの就職活動の全体像を把握し、適切な支援につなげることができる教育機関を増やすことで、若者の早期離職や無業失業を防止し、働きづらさを抱えた人がいきいきと活躍できる社会を実現していきます。

増加する大学側からの相談に応えて、作成

日本学生支援機構によると、障害者手帳を持つ発達障害学生数は平成25年の2,393人から平成29年の5,174人に増加※1、発達障害やその疑いのある学生は急増しています。また、平成28年施行の障害者差別解消法により、大学でも障害のある方への「不当な差別的取扱い」が禁止され、「合理的配慮」の提供が求められるようになりました。一方、大学側では、この問題に対する課題認識はあるものの、効果的な支援体制や支援プロセスを整備できているところはまだ少ない状況にあります。
当社は2013年に発達障害のある大学生や卒業生の就職支援を開始、これまでに1,000名以上の若者の就職を支えてきました。大学の障害学生支援や就職・キャリア支援の担当者から相談を受けるケースが増えていることから、実践的な支援方法や現場で使えるフォーマットが必要と考え、サポートブックの作成を開始。来年度卒業の新卒採用において困難を抱える学生が明らかになっていく6月以降を前に、支援に役立ててもらうため、提供を開始しました。
※1.日本学生支援機構「障害のある学生の就学支援に関する実態調査」
発達障害のある学生への就職支援サポートブック
 

発達障害学生の就職支援に実用的な内容をコンパクトに網羅、巻末の資料は多くの人に役立つ内容に

サポートブックには、「発達障害学生の特性と対応のポイント」、自己分析から内定に至るまでの「就職活動の段階別支援のポイント」、自己PRや配慮事項、障害などを企業側に効果的に伝えるための「すぐに使える帳票と記入のポイント」など、実際の就職支援の現場に役立つ内容をコンパクトにまとめました。また、学生が卒業した後も社会で活躍できる人になるよう、支援体制をつなげる外部機関との連携方法も掲載しています。
巻末の基礎資料には、発達障害学生の就職を取り巻く社会状況の全体像を把握できるよう、発達障害のある学生の数や就職率、進路の選択肢のほか、大学における就労支援の難しさと課題、企業における採用と定着の問題などを掲載しています。大学関係者以外にも、この問題に関心を持ち始めた全ての人の一助となることを目指しています。
本件に関するメディアからのお問い合わせ先
◆株式会社エンカレッジ
◆住所:大阪府大阪市西区新町1-4-26ニッケ四ツ橋ビル2階
◆電話:06-6535-8584
◆FAX:06-6535-8516
◆mail:encourage@en-c.jp
 

(参考資料)「発達障害のある学生への就職支援サポートブック」目次

1.発達障害って?~発達障害の特性と対応のポイントを理解しよう~
□ ASDの特性と対応ポイント
□ ADHDの特性と対応ポイント
□ SLDの特性と対応ポイント
□ 合理的配慮の義務化
2.発達障害のある学生はなぜ就職活動でつまずくのか?~具体例から考える~
□ 学業との両立が難しい
□ 何からやるべきかわからない
□ ビジネスマナーについていけない
□ 自己PRが書けない
□ どの企業を受ければよいか判断できない
□ 面接を突破できない・並行して複数企業に応募できない
3.これだけはおさえたい、就職支援7つの対応ポイント
1)学生の自立を支援する
2)学生に寄り添う
3)自己理解を促進する
4)具体的・視覚的・肯定的に伝える
5)小タスクに分解する
6)課題をひも解いて対策を練る
7)周囲と連携する
4.就職活動の段階別支援のポイント
1)その人に合ったスケジュールを立てる
2)「働くこと」を具体化して考える
3)就職活動の準備を進める
4)一般雇用と障害者雇用を考える
5)適切な支援体制を構築する
<事例1>働くチカラPROJECT(学外プログラム)
5.就活に役立つ帳票と記入のポイント
□ セールスポイント
□ 配慮事項
□ 障害等
□ 第三者紹介文
□ 振り返り(活動記録)
□ 面談記録
<事例2>伴走型・支援記録共有型の就職支援サイト「Boosterキャリア」
6.外部機関とつながろう~社会で活躍する若者を送り出すために~
□ 就労移行支援事業所
□ ハローワーク
□ 地域障害者職業センター
□ 都道府県や市町区村の就労支援センター
□ 障害者就業・生活支援センター
□ 地域若者サポートステーション
□ 発達障害者支援センター
□ 障害者専門の就職情報サイトや新卒人材紹介
<事例3>学校内での就活講座
<就職事例1>在学時・卒業後の就労支援でITスキルを活かした企業に就職
<就職事例2>幼少期にASD診断、一般雇用枠で就職
付録:この問題に関心を持つすべての方々へ
発達障害のある学生の就職活動について理解を深めるために
1.発達障害のある学生の数
~年々増加する障害学生 その背景にあるもの~
2.発達障害のある学生の就職率
~売り手市場の大卒就職市場で、わずか36%の就職率~
3.発達障害のある学生の進路の選択肢
~天秤にかけられる学生たち~
4.大学における就労支援の難しさ
~自己開示のない学生がボリュームゾーンに~
5.教育と福祉のギャップ
~教育現場の支援ニーズに応えられない福祉行政~
6.企業における採用・定着の課題
~受け入れ態勢をどうつくる?配慮のポイントに悩む企業~
 

エンカレッジ 会社概要

【社名】株式会社エンカレッジ
【本社】〒550-0013 大阪市西区新町1-4-26 ニッケ四ツ橋ビル2階
【営業所】〒102-0073 東京都千代田区九段北1-7-3 昭栄ビル4階
【資本金】410万円
【代表者】窪 貴志
【社員数】46名(2019年4月現在)
【設立】2013年7月
【事業内容】
・発達障害に特化した就労移行支援事業所エンカレッジ(大阪心斎橋天満橋京都京都三条
働くチカラPROJECT(発達障害やコミュニケーションが苦手な学生の就職支援プログラム)
・発達障害進路相談室「en+career」(発達障害のある人の就職相談)
学校法人支援サービス(発達障害学生や学校生活・就活に困難さを抱える学生向け講座、教職員向け研修など)
障害者採用支援サービス(コンサルティング、定着支援)
・学校生活に困りごとを抱えた学生の自立促進ICTツール Booster
・「働きたい!」を支えるICTプラットフォーム Boosterキャリア
働くチカラWEB(発達障害のある方の就労を応援するWEB)