年末も差し迫ってきましたね。例年、一度は風邪をひいてしまうのですが、今年は風邪をひくとコロナとの区別がつかなくなるかもしれませんので、ちょっと調子が悪くなりかけた段階で自重することを心がけています。
さて、今回は、2020年10~12月に障害のある学生さん向けに実施した、企業とのオンライン座談会について振り返ってみたいと思います。
コロナの影響により、企業と障害学生が出会う機会が減ってしまっているため、何とかその機会を作りたいと考え実施しました。全15社という多くの企業様にご協力いただいたお陰で、学生の皆さんに貴重な機会を提供することができました。 ご協力いただいた企業の皆様、本当にありがとうございました!
コロナの影響により、企業と障害学生が出会う機会が減ってしまっているため、何とかその機会を作りたいと考え実施しました。全15社という多くの企業様にご協力いただいたお陰で、学生の皆さんに貴重な機会を提供することができました。 ご協力いただいた企業の皆様、本当にありがとうございました!
<参考>
必見!22卒 障害学生向け、就活に向けた企業とのオンライン座談会を開催します
【第一回】
開催日時:2020年10月20日(火)13:00~16:00
参加企業:アサヒビール/花王グループカスタマーマーケティング/JA三井リース/清水建設/バンダイナムコグループ
参加企業:アサヒビール/花王グループカスタマーマーケティング/JA三井リース/清水建設/バンダイナムコグループ
【第二回】
開催日時:2020年11月19日(木)13:00~16:00
参加企業:EY Japan/NTTクラルティ/デンソー/パナソニック/Bloomberg L.P.
参加企業:EY Japan/NTTクラルティ/デンソー/パナソニック/Bloomberg L.P.
【第三回】
開催日時:2020年12月9日(水)13:00~16:00
参加企業:神鋼エンジニアリング&メンテナンス/日本航空/日本アイ・ビー・エム/横河電機/LIXIL Advanced Showroom
参加企業:神鋼エンジニアリング&メンテナンス/日本航空/日本アイ・ビー・エム/横河電機/LIXIL Advanced Showroom
今回はオンラインでの開催ということもあり、関東、関西の大学を中心に、全国からのべ57名の学生さんにご参加いただくことができました。
就活においても、コロナの影響によるマイナス面が大きいことは間違いないのですが、一方で、オンラインでの就活が浸透した今だからこそ、こうして場所を問わずに機会提供ができることは大きなメリットだなぁと改めて感じたところです。
就活においても、コロナの影響によるマイナス面が大きいことは間違いないのですが、一方で、オンラインでの就活が浸透した今だからこそ、こうして場所を問わずに機会提供ができることは大きなメリットだなぁと改めて感じたところです。
参加学生の声から分かる座談会の意義
ここで、今回ご参加いただいた学生の皆様の声を一部ご紹介します。(ちなみに、アンケートでは、全3回とも9割以上の学生さんに「大変よかった」「よかった」と回答していただくことができました)
【参加学生の声(一部抜粋)】
💬 1日、かつ自宅にいながら様々な会社の話を聞くことができた。
💬 障がい者雇用のお話が実際の人事の方から聞くことができ、何からすれば良いのか、働き出すとどう言った配慮などを行っているのかなど気になる点が聞けたのでよかったです。
💬 「障碍者枠」というより、「障碍があっても対応できるから能力を問う」というスタンスの企業が存在することを知れたのは大きい。
💬 障害者雇用について採用担当の方に質問できる場所は全くないため。貴重な機会だった。
💬 企業さんの説明がとても分かりやすかったです。色々な障害を持った方の話を聞けて、様々な可能性があるのだなと思いました。また、実際働いている当事者の方のお話も聞けた点がとてもよかったと感じました。
💬 企業の人間に直接話を聞くことを少しでも体験できたのは大きい。他の参加者の振る舞いなどからも、自分の示すべき態度を学べた。
💬 3社ともこちらの質問に丁寧に答えてくださり、障害があっても社会に出て仕事をするのは怖くない。という柔軟な考えでよいのだと自信が持てました。
💬 今回はオンラインでの開催でしたが、あらためて就活ができることに感謝をしようと思った1日でした。これから多難なことが続くと思いますが、悔いのないよう頑張って就活をしたいです。
今回は、選考に関係なく、障害学生が就活や障害者雇用に関するギモンを解消することを目的として実施したのですが、実際に企業の方とお話しすることで、その疑問や不安を解消できたり、なかなか見えにくい企業側の採用のスタンスを知ることができたり、障害者雇用で働くことのイメージが湧いたり…といった効果があったようです。
また、就活の進め方や障害者雇用に関する一般的な質問だけでなく、個人的な悩みや就活の希望について相談をされる場面もあり、選考に関係ない場だからこそ聞ける話もあるのだろうと感じました。
一方で、参加された企業の方々からも、「同じ障害種別であっても一人ひとり全然違うということが分かった」「学生が実際にどんなことに困っていて、企業のどんなところを見ているのかを知ることができた」「今回のようにお互いに理解を深められる場は大事だと思った」といったご感想をいただき、障害学生への理解を深める機会になったことが伺えました。
このような声から、今回のように、就活が本格化する前に企業と出会い、本音で話ができる、聞きたいことを率直に質問できる機会の大切さを改めて実感することできました。
今後に向けての新たな課題
参加された学生さんの満足度は高かった一方で、我々がもともと想定していた参加者数と比べてみると、思ったより参加が少なかったという課題もありました。この機会を必要としているであろう学生さんに情報が届き切っていないことも痛感しました。
実は、本イベント後、多数の大学関係者の方々に障害学生の就活の状況についてヒアリングさせていただいたのですが、今年度はコロナの影響で、学生が大学に行くことができないため、大学側でも困りごとを抱えている障害学生の様子があまり把握できていないという現状も見えてきました。
そのため、特に21卒生に関しては、ひょっとしたら年が明けた2、3月頃になって、内定が出ていない障害のある学生さんから相談が急増する、なんてことがあるかもしれません。
また、大学の方から耳にするところによると、学生さんの「企業と話すこと」そのものに心理的なハードルを感じている学生が数多くいることも分かりました。いきなり企業と出会う、企業の人と話す、から始まるのではなく、もう一歩手前に、障害のある学生にとって参加しやすいステップが必要なのかもしれません。
就活が本格化する前にオンラインでの企業と学生が出会うイベントを実施するのは今回が初めての経験でしたが、実際にやってみることで今後に向けた新たな課題が見つかったことも大きな収穫です。
企業との出会いの機会を提供することだけに満足せず、その裏にいる、一歩を踏み出せない多くの障害のある学生さんにとっても役立つ機会を今後さらに作っていきたいと考えています。
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