発達障害とは?/発達障害を抱える方の仕事・就職事例

発達障害とは?その特徴や特性について

発達障害は、脳機能の発達に偏りがあることが原因で起こる障害であり、得意、不得意分野の差が激しいという特徴があります。
得意、不得意分野自体は誰にでもあるものですが、発達障害のある人の場合、不得意が学業・人間関係・就職活動などに支障をきたすほどの困難さとして現れることがあります。
しかし、その原因は、あくまで脳機能の障害であり、本人の努力不足や、親のしつけの問題ではありません。
もちろん、努力によって適応できる部分も人によってはあるかもしれませんが、本人の努力不足として、さらなる努力を促しても、解決に至らないことも多いです。
発達障害の障害種別は、大きくASD系、ADHD系、SLD系の3つに分類されます。どれか一つの特性がある方もいますが、重なり合った特性を持っている方も多くいます。
発達障害とは?
 

発達障害~障害種別ごとの特性~

▶ ASD(自閉スペクトラム症)の特性
ASDは自閉スペクトラム症と言い、過去には、自閉症、アスペルガー症候群等とも言われていました。現在もその名称が使われていることも多いです。
ASDは、「社会性(対人関係)」「コミュニケーション」「想像力」の三つの特性をもっており、これを「三つ組みの障害」と呼びます。
社会性の難しさ
・非常識と思われる行動
・暗黙のルールが伝わらない
・協調性が少なく、人とうまく関われない
・正直すぎたり、感情表現がストレート
コミュニケーションの難しさ
・話がかみ合わない、一方的になりがち
・人の話を聴けない
・表現が独特で堅苦しい、またはその逆
・表情から意図をつかみにくい
想像することの難しさ
・相手の気持ちが読み取りにくい
・興味の偏り、こだわりが強い
・臨機応変な対応、予定の変更が苦手
・複数処理ができない
・気持ちの切り替えが苦手
▶ ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性
ADHDは注意欠如・多動性障害と呼ばれ、不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性 (落ち着きがない・順番を待てない・考える前に実行してしまう)が組み合わさった障害です。
不注意優位型と多動性優位型、混合型があります。
不注意型
・持ち物をすぐになくしてしまう
・誤字脱字などケアレスミスを何度も繰り返す
・物の管理や時間管理が苦手
・片付けられない、かばんの中がグチャグチャ
多動性
・集中力が持続しない
・貧乏ゆすりが激しい
・目的なく動き回る
衝動性
・思ったことをすぐに口に出してしまう
・衝動買いを止められず、高価なものを買ってしまう
▶ SLDの特性
SLDは、過去にはLDと呼ばれていましたが、「読み」「書き」「算数(計算)」等の特定の学習に大きな困難がある状態を指します(全体的な理解力に遅れがないところが知的障害とは異なります)。
SLDは、学問としての算数や国語が苦手ということではなく、たとえば「数字の持つ順番を認識することが難しい」、「視覚的に文字が逆さに見える」といった認知能力に凸凹がある状態で、それが学問の習得に大きな影響を与えます。
読み書き障害
・教科書の文字を読むことに時間がかかる
・文字がゆがんで見える、逆さ文字に見える
など
算数障害
・数字の大小、関係性など数に関する概念の理解が難しい
・数字や計算ができない
など
 

発達障害を抱える方の仕事・就職事例

就労支援事業所エンカレッジでは、発達障害や働きづらさを抱えた方の就職へ向けた準備トレーニングから、自分に合った職場や環境とのマッチング・アフターフォローまで一貫した支援を行っております。
エンカレッジのプログラムでのトレーニングを経て就職、仕事に就かれているOBの事例を紹介します。

-仕事・就職事例12- 自分に合った環境で 仕事に真摯に

    広汎性発達障害を抱えるMさん
  • 【就職者】Mさん
  • 【年齢】20代
  • 【仕事】事務
  • 【障害種別】広汎性発達障害
  •  
  • 大阪の特例子会社で、社内システムを使った調査やデータ入力などの仕事に従事しているMさん。

    障害のある方が中心となって働いている職場で、社内の雰囲気は明るく和気あいあいとしており、疑問点の確認や質問なども行いやすく、やわらかい雰囲気なのも魅力に感じているそうです。

    仕事と休憩のON/OFFのメリハリをつけ、長丁場な仕事でも精度が落ちないように「真摯に取り組む」ことや、「周囲との連携や共有することでミスの軽減につなげられる」と言うMさん。
    どのような道のりを経て、現在の職場に巡り合ったのでしょうか。

    広汎性発達障害を抱えるMさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例11- 「できた」を自信にいくつもの壁を乗り越える

    アスペルガー症候群を抱えるLさん
  • 【就職者】Lさん
  • 【年齢】20代
  • 【仕事】事務
  • 【障害種別】アスペルガー症候群
  •  
  • データ入力や郵便物の仕分け、発送作業、社内外の電話対応など、事務の仕事に従事しているLさん。

    計画的に行動することが苦手で、今もミスや改善すべきところはあるものの、就職前の実習や仕事を通して、計画的に動くことでスピード・効率・正確性があがってくることを実感しているそうです。

    「計画を立てて実行し、課題を見つけ反省し、次に活かす」ことを大事にし、課題の壁にぶつかっても、その壁を乗り越えられた時に自信がついて前向きになれるので、課題の壁にぶるかるのは良いことだと言うLさん。
    これまでどのような苦労を経て就職し、現在の仕事につながったのでしょうか。

    アスペルガー症候群を抱えるLさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例10- 「成長したい」気持ちが今の私をつくる

    ADHDを抱えるKさん
  • 【就職者】Kさん
  • 【年齢】30代
  • 【仕事】OnlineShop運営補助、事務
  • 【障害種別】ADHD
  •  
  • 転職を繰り返し、現在はアパレル会社でオンラインショップの運営補助をおこなっているKさん。

    高校卒業後、専門学校の学費を稼ぐために工場に就職しましたが、集中力が必要な仕事はKさんには向いておらず苦労したそうです。
    専門学校を卒業した後に就職した会社でも、長く勤めるうちに上司との行き違いが多くなっていきました。
    発達障害の診断を受けたのもこの頃で、このままここにいても成長しないと考えて退職を決意。
    そのあと、「コミュニケーションスキルを中心に学べるところを」と、2015年秋にエンカレッジ大阪の利用を開始しました。

    様々な職場に就職し、苦労しながらも、「今できることに前向きに」取り組んだKさん。今はどのような思いや目標を持ちながら仕事をしているのでしょうか。

    ADHDを抱えるKさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例9- あきらめない チャレンジし続ける

    発達障害を抱えるJさん
  • 【就職者】Jさん
  • 【年齢】20代
  • 【仕事】事務
  • 【障害種別】発達障害
  •  
  • エンカレッジでのトレーニングを経て大阪の会社に就職、職員の勤怠管理などの事務仕事を行っているJさん。

    指示の意図を読み取ることが苦手で、指示が変わった時に安直に受け取ってしまい、ミスしてしまうこともあるそうですが、「あきらめずにチャレンジする気持ち」を大切にしています。
    チャレンジして経験を積むごとにレベルアップを実感し、楽しさを感じているそうです。

    発達障害を抱えるJさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例8- 前向きにコツコツ 仕事にまっすぐ向き合って

    アスペルガー症候群Aさん
  • 【就職者】Aさん
  • 【年齢】20代
  • 【仕事】店舗での菓子製造
  • 【障害種別】アスペルガー症候群
  •  
  • クロワッサンたい焼きの仕込みや、洗い物、清掃、お客様にお渡しするスタンプカードの準備などの仕事を行っているAさん。

    精神障害者保健福祉手帳を取得して障害者雇用枠での就職を目指しましたが、自身の障害種別(アスペルガー症候群)が「精神障害」に該当し、精神障害のある人を雇用する企業が少ないと知った大学時代。
    大学卒業後、就労支援事業所エンカレッジに入所。企業研究やグループワーク、課外活動などに取り組み、「自分に合った仕事とは何か」「まずやってみよう」の考えで歩み続け、職場実習を経て現在の仕事につながりました。

    「『発達障害者の就職は難しい』そう言われている中でも、受入れてくれる企業や支えてくれる仲間がいます。」
    というAさん。いつかは正社員になるという目標に向け、前向きにコツコツ取り組んでいます。

    アスペルガー症候群を抱えるAさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例7- 仕事のブランクを乗り越え 社会とつながり生きる

    広汎性発達障害Bさん
  • 【就職者】Bさん
  • 【年齢】30代
  • 【仕事】特例子会社で事務
  • 【障害種別】広汎性発達障害
  •  
  • これまで転職を繰り返し、ニートの時期も経て、現在は特例子会社で事務の仕事に従事するBさん。

    広汎性発達障害であることをクローズにした就職、障害をオープンにした障害者雇用での就職を経験し、「働くこと=苦しいというイメージ」から、今は社会とのつながりにやりがいを感じ、生きていることを実感し、「働くことは楽しいこと」と感じているそうです。
    集中力の低下や薬の副作用による眠気、人間関係の面での緊張もある中で、どのように自分を見つめ、成長していったのでしょうか。

    広汎性発達障害を抱えるBさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例6- 失敗した分大きくなる 自分を理解し、工夫し続ける

    AD/HD Cさん
  • 【就職者】Cさん
  • 【年齢】30代
  • 【仕事】大学講師(就職活動支援etc)
  • 【障害種別】AD/HD
  •  
  • 大枠でしか物事をとらえられず、細かいことがわからない特性があるCさん。
    数々の失敗やトラブルを起こしながら、『失敗から学ぶ』を繰り返し、現在はフリーランスで大学講師の仕事で活躍しています。

    「失敗は挑戦していることの結果であり、悪いことではない。その分自分が成長する。」というCさん。
    発達障害があるがゆえにできないこと、自分を理解し、どのような工夫を行っているのでしょうか。

    AD/HDを抱えるCさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例5- 「小さなことでも役に立ちたい」その想いをカタチに

    自閉症スペクトラムDさん
  • 【就職者】Dさん
  • 【年齢】20代
  • 【仕事】大学での清掃スタッフ
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム
  •  
  • 高校生を対象にした就職支援プログラムに参加、ハローワークから障害者雇用枠での採用が初めての会社に就職しましたが、支援や周囲のサポートがなく、苦労されました。

    退職後、ご自身が「運命の出会い」だと言うエンカレッジ京都の利用を開始。就職を目指す仲間との出会いや、支援員と相談しながら自分の可能性を探った日々。そして、職場実習を経て就職に至りました。
    「その日来たときよりも美しく」を信念に、大学内の清掃業務に携わっているDさん。
    一緒に進み続けた就職活動、ご家族の想いも伝わります。

    自閉症スペクトラムを抱えるDさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例4- 経験が導く私だけの“譲れない条件”

    広汎性発達障害Eさん
  • 【就職者】Eさん
  • 【年齢】20代
  • 【仕事】特例子会社で事務の仕事
  • 【障害種別】広汎性発達障害
  •  
  • 中学生の頃に広汎性発達障害と診断されたEさん。
    発達障害支援センターと障害者就業・生活支援センターなどへの相談を経て、就労移行支援事業所エンカレッジに入所しました。

    自分研究が好きではないというEさんですが、自分の「好き/嫌い」「得意/苦手」を明確にすることで自分の譲れない条件が分かり、「こんな会社で働きたい」という考えに至りました。
    そこに至るまでの経緯、現在どのような思いを持って仕事をし、成長しているのでしょうか。

    広汎性発達障害を抱えるEさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例3- 会社が好き、一緒に働く人たちが好き

    広汎性発達障害Gさん
  • 【就職者】Gさん
  • 【年齢】20代
  • 【仕事】データ入力、記事作成など
  • 【障害種別】広汎性発達障害
  •  
  • 就職活動の際、面接官と話が噛み合わないことが多く、親の勧めで精神科を受診したところ、広汎性発達障害と診断されたGさん。

    発達障害という響きにいい印象もなく、障害は「特徴」であることを理解するのに苦労したそうですが、何度も説明を受けることで徐々に納得し、2015年の夏に就労支援事業所エンカレッジの利用を開始しました。
    当初は就職に向けた「訓練の場所」と感じていましたが、今は一緒に頑張れる人がいる「母校」だと感じているそうです。

    現在の仕事でミスをして落ち込むことがあった時も、周りのフォローで早く立ち直ることができ、次失敗しないために切り替えることも大事と気付きました。
    後輩が入ってきたら、自分がそうしてもらったように、相談にのってアドバイスもできるような「頼れる先輩」になりたいそうです。

    広汎性発達障害を抱えるGさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例2- 「こんな私でも就職できるんだ」安心感で強くなる

    高機能自閉症Hさん
  • 【就職者】Hさん
  • 【年齢】20代
  • 【仕事】事務・運営補助
  • 【障害種別】高機能自閉症
  •  
  • 自閉症の子どもを対象にした児童デイサービスの事業所で、データ入力や利用者さんがコミュニケーションの練習に使う教材を作成する事務補助の仕事を行っているHさん。
    一番のモチベーションとなる仕事への動機づけを見つけられたこと。また、頑張り過ぎると精神的にも体調面でも影響することから、「ムリをし過ぎないこと」に気付きました。

    高校2年生の頃、初めて発達障害者支援センターに相談し、大学3回生の冬に高機能自閉症と診断を受けたHさん。
    「自分は本当に就職できるのか?」前職からのトラウマを乗り越えて、頑張っています。

    高機能自閉症を抱えるHさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。

-仕事・就職事例1- 働く前も、働いてからも「経験」を大事に

    自閉症スペクトラムIさん
  • 【就職者】Iさん
  • 【年齢】20代
  • 【仕事】システム事務
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム
  •  
  • 大学4回生の頃に「発達障害の診断を受けてみては」と提案され、自閉症スペクトラムと診断されました。
    大学院生の頃に、発達障害やコミュニケーションが苦手な学生のための就職支援プログラム「働くチカラPROJECT」でインターンシップを経験し、2016年4月より障害者雇用枠での就職を目指してエンカレッジ京都三条の利用を開始しました。

    時間の管理や、相手にわかりやすく伝えることを心がけているというIさん。
    現在は、京都の物流会社のシステム事務職の正社員として、「会社の中で必要な人材であり続けたい」と思いながら、一つひとつ丁寧に仕事を進めています。

    自閉症スペクトラムを抱えるIさんの経緯詳細は、以下をご覧ください。
 

発達障害のある学生への就職支援サポートブック

発達障害のある学生への就職支援サポートブック
発達障害のある学生の就職支援のお悩みを解消するために「発達障害のある学生への就職支援サポートブック」を作成しました。
これまで1,000名以上の発達障害のある学生・求職者の就職相談や就職支援を行ってきた経験から、「これだけは押さえておきたい!」という内容を抽出しました。
大学の就職・キャリア支援や障害学生支援のご担当者様をはじめ、是非ご活用ください。
 

発達障害に特化した就労支援事業所エンカレッジ

就労移行支援事業所

エンカレッジでは発達障害を抱える方や、働きづらさを抱えた方の就職を応援しております。
大阪(本町心斎橋天満橋)・京都(京都駅京都三条)の5拠点で説明会の申込み・相談を随時受け付けております。詳しくは以下をご確認下さい。