エンカレッジ関東進出!リアルでの支援の取り組みを拡大

エンカレッジ関東進出
 
つい先日、大阪にも緊急事態宣言が発出されましたね。新型コロナウィルスの影響により、昨年から世の中のオンライン化の流れが加速していますが、その中で私たちも昨年3月頃からオンラインでの様々な取り組みを進めてきました。
オンラインによる変化とは凄いもので、エンカレッジも従来は関西を基盤に活動していましたが、場所を問わずやりとりができるようになったことで、いつの間にか関西以外の方々とのご縁が格段に増えてきました(むしろ、今では関西よりもその他の地域の方とのご縁の方が多くなっている程です)。
今回は、その中で感じている就職環境の変化と課題について触れながら、当社の今後の事業展開についてお話ししたいと思います。

コロナ禍による就職環境の変化と課題

コロナ禍により、就職活動の状況もそれまでとは大きく変化しました。様々な関係者の方とお話しする中で、例えば以下のような課題が浮かび上がってきています。

(1)オンライン化による課題

オンライン化により、学生との関係を構築できなくなった大学や支援機関・大学のキャリアセンターや相談室では、従来は、学生と対面でやりとりをしながら困りごとを把握していました。しかし、大学の授業などがオンライン化したことにより、そもそも学生が相談室に訪れることがなくなり、やりとりをする機会自体が減少しています。
したがって、大学側は学生の困りごとをリアルタイムで把握できず、また、学生側も相談の機会が減ってしまっているというのが実情です。 コロナ以前とは状況がガラッと変わってしまった。そういった声を、我々が関わっている大学関係者の方からよく聞くようになりました。

(2)企業との出会いの機会の減少/または変化に対応できない学生

例年は実施されていた、ハローワークや民間企業主催の合同説明会などの機会が減っていたり、オンラインでの実施に変更するケースが増えています。
オンラインでの機会自体は増えているので、その変化にうまく順応して対応できていれば大きな問題はない一方、今までと同様のつもりでいると変化に戸惑ってしまうかもしれません。
また、企業と学生が出会う機会もオンライン化したことによって、偶然の出会いが生まれにくくなっていると思います。より積極的に、自ら情報を探していかないと、大切な機会を逃してしまいやすくなったとも言えるでしょう。

オンラインの限界とリアルな場の持つ価値

こうした変化に戸惑っている方々への就職サポートは、オンラインだけで解決できるわけではなく、リアルの支援現場の価値はまだまだ高いと感じています。リアルな場があるからこそ、オンラインでの取り組みもさらに生きてきますので、リアルとのオンラインを組み合わせながら、障害のある方の支援に取り組んでいく必要があると考えています。
オンラインでは得られにくいリアルな場の価値としては、例えば以下の様なものが挙げられます。
(1)言葉以外からも情報が得られる
リアルな場では、立ち居振る舞いなどを通して、心境や、体調、雰囲気などの情報を汲み取ることができます。また、日々活動を共にしていると、障害のある方のちょっとした成長が見てとれ、それを褒めたり認めたりすることで大きく成長することがあります。
そういった、言葉だけでのコミュニケーションでは読み取れない情報を得ることができるのは、リアルならではの価値だと感じています。
(2)ちょっとした対話による問題発見や課題解決ができる
リアルの場だと、「少し相談があるんですが…」とか、「最近、少し眠れなくて…」といった、本題とは関係ないちょっとした対話を通しての課題発見・解決が可能ですが、オンラインだと、どうしても目的ありきの会話になってしまいがちです。
こういったちょっとした対話をきっかけとして問題発見し、課題解決につなげられることも、リアルならではの価値だと思います。
(3)周囲とのやり取りや雑談を通して得られる安心感やモチベーションの向上
就職を支援に関する仕事に関わっていると、本人自身だけではなく、一緒に就職活動を目指す仲間の存在が大きく影響することもあると感じます。オンラインでも人との関係を作ることはできますが、リアルな場であれば、仲間とのやりとりや雑談がより自然な形で行われ、安心感やモチベーションの向上につながりやすくなります。
世の中のコミュニケーションがオンライン化していることにより、このようなリアルの場だからこそ得られるメリットが得られにくくなっていると感じます。
もちろん、オンラインであれば、感染対策として有効なのはもちろんのこと、
✅ 場所や時間を選ばず、自分のペースで学びの機会を得られる
✅ 移動時間のロスや負荷がない
といったメリットもあります。ですので、オンラインとリアルのそれぞれの良いところを組み合わせながら、障害のある方のサポートに取り組んでいきたいと考えています。

リアルな支援の現場を作る~関東への事業展開へ

以上のように、リアルな場所の持つ価値やオンラインの限界については実感していたものの、これまで当社では関東でのリアルの現場を積極的に増やしていく予定はありませんでした。しかし、昨年からオンラインを活用した活動に取り組む中で、様々なご縁もあり、自然な形で関東での活動も増やしていくことを決め、その準備を始めました。
まずは、今春5~6月くらいに、関東に就労移行支援の拠点を構え、その後、関東エリア全体で、障害のある学生や第二新卒の方、転職者などの支援ができる体制づくりに取り組んでいく予定です。
併せて、就職が決まっていない卒業間近の学生さんへのキャリア相談や大学生向けのキャリア支援プログラム、教職員の方向けのサポート企画なども鋭意企画中です。
これまで当社で積み上げてきた、就職・就労支援の経験を活かして、関東でも私たちとしてできることを一つひとつ丁寧に取り組んでいく計画です(早速2月頃から、いくつかの企画をリリースしていきます!)。
関西と比較すると、関東は圧倒的に人口が多いこともあると思いますが、私たちが特に関わりの多い大学の領域で言えば、”横のつながり”が少な目かな、と感じています。
それぞれの大学がどんな取り組みをしていて、どんなことが上手くいっていて、どんなところに課題があるのか…そういった情報を共有できる場や機会が相対的に少ないのかもしれません。
そういった横のつながりを作っていくという点においても、我々に出来ることを実施していきたいと考えています。
まとめると、
✅ 全国問わず、オンラインを活用した支援の取り組み
✅ 関西、関東を中心にしたリアルでの取り組み
を組み合わせながら、今まで以上に、大学や支援機関の皆様と連携して、障害のある方の就職支援を押し進めていこうと思っております。
改めまして、関東で就職活動中の皆さん、企業の皆さま、大学や支援機関の皆さま、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
社長の独り言