新年のご挨拶~個人が活躍するための働き方実現に向けた3つの宣言~

エンカレッジと日頃ご縁を頂いている皆様、明けましておめでとうございます。
(もう1月も半ばを過ぎてしまいましたが・・・)

2018年はどんな一年でしたでしょうか?
私なりに昨年を振り返ってみると、世間はもちろんのこと、お客様との間でも働き方の多様化に関する話題が多かったように感じます。
働き方の話題自体は、もっと前からありましたが、昨従来の勤務時間を減らすだけの働き方改革から、副業、フリーランス、在宅勤務、時短勤務、企業を超えた人材留学、多様な人材の活躍(外国人、主婦、高齢者、障害者)、ノンコア業務のアウトソーシング、など、多様なキーワードが多かったように思います。
全体的な傾向をみると、「企業側からみた働かせ方」から「個人が活躍するための働き方」に力点が移ってきています。
当社も含め、まだまだ大きな成果が上がったとは言い難い状況ですが、今後この流れはさらに加速していくような気がします。

年始ですので、そうした社会の動きに対して、障害者雇用及びその周辺分野で、当社がどのような方向に進むのか、3つのテーマをあげて宣言しておきたいと思います。

 

直接部門での障害者雇用

ノンコア業務のアウトソーシング化により、企業の間接部門(経理、総務、財務、人事等)が縮小してきています。
当社がご協力するケースでも、間接部門や、間接部門を集約した特例子会社での障害者雇用が多かったですが、直接部門でのニーズが高まっている印象があります。
直接部門での採用ニーズに応えるためには、直接部門で必要とされるスキルや職務を意識した訓練を行っていく必要があります。
特に、IT系、技術系、介護系など、健常者であっても採用がしにくい分野では採用ニーズが増える可能性が高いです。
また、直接部門での雇用になると、本部から目が届きにくくなりますので、現場スタッフによる障害理解や配慮、現場マネジメントが必要になります。
当社でも、そういった背景を意識して、「専門性を育てる訓練メニューの実現」、「個人のスキルや配慮の見える化」、「職域開発や配慮といった企業支援の取組」を充実させていきます。

 

障害者雇用枠にとどまらない働き方

例えば、週20時間勤務に満たない方、障害者手帳の取得に躊躇する方、既に存在する障害者雇用求人では能力の発揮が限定されてしまう方など、「障害者手帳の取得」、「週20時間以上」という障害者雇用枠の縛りが足かせとなって、働くことが出来ない方も多数おられたと思います。
もちろんこういった雇用は今後も継続すると思いますが、中小企業を中心にした人材不足から、能力を発揮してもらえるのであれば、障害者雇用枠や従来の雇用枠にとらわれない働き方を模索する企業も出てきました。
そうなると、短時間雇用やフリーランス、アウトソーシング等の仕組みを通して、従来ニーズに応えにくかった方に対しても、活躍の場面が出てくる可能性があります。
当社でも、障害者雇用枠での雇用、障害の有無にかかわらず、多様な働き方を実現するためのサポート事業を実現していきます。

 

障害者にとどまらないダイバーシティ雇用

障害者に限らず、高齢者、子育て中の主婦層などの中にも、配慮を受けながら働くことで力を発揮して働ける人も多いと思われます。そしてそれは、何らかの「社会的なラベル(障害者など)付け」が行われていない我々も同様だと思っています。
つまり、配慮を受けるのは、障害者だけではなく、誰もが同じ側面を持っています。
また、配慮の視点は対象者が違っても似ていることも多いと考えています(例えば、バリアフリー、コミュニケーション、勤務時間、仕事の範囲、指示・指導のあり方)。
当社の障害者雇用の経験を踏まえ、様々な対象者に展開することも可能ではないかと思っていますので、「多様な人材に活躍してもらうための企業内での成長支援、配慮の在り方」を整理していきながら、他分野での展開を行っていきます。

 

最後にですが、上記にあげたような多様な働き方を実現するためのサポートとして、ICTツールの利活用は欠かせません。一例をあげれば、在宅勤務ではテレビ会議やチャット、各種クラウドサービス効果を発揮します。
当社でも、既存のICTツールを活用するだけではなく、当社だからこそ出来る、自社開発ICTツール(Boosterキャリア)を世の中に展開していきます。

□個人ごとの強みや成果、配慮の両面について、大学や支援機関のアドバイスを受けながら整理し、
□所属する組織を超えて支援が継続し、
□第三者からの推薦・評価と併せて企業に公開することで、企業も個人も安心して採用に進める

Boosterキャリア」の仕組みを、多様な働き方を実現するためのプラットフォームとして、活用しています。
昨年度リリースを開始し、まだ700名弱ほどの活用ですが、徐々に運用ラインに乗ってきました。

以上の取組により、様々な働きづらさを抱えた方を安心と共に社会につなぐことが、私たちが目指す事業の形ですが、皆さまのご協力なしには実現しないことです。
是非今年も1年、引き続き、ご支援、ご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。

最後になりましたが、今年1年も、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

長文お読みいただきまして、ありがとうございました。

社長の独り言