発達障害でも大丈夫!就職活動を成功させるために必要な準備とは?【一般雇用編】

就職活動の準備
発達障害と診断されたことがあっても、もちろん一般雇用で就職することももちろん可能です。
必要なことは、自身の特性や強みを活かし、企業と適切なマッチングを図ること。
あらゆる就職活動のガイドブックに書かれていることですが、やはりこれが大切になります。
今回は、当社がこれまで支援してきた方々の実績をもとに就職活動を成功させるために準備しておくと有利になることを具体的に解説します。

まずは自己理解と業界研究から始めよう

自己理解と業界研究
できるだけ早く内定が欲しいと思いがちですが、基礎となる部分を固めなければ内定をもらうのはやはり難しいもの。
就職活動を成功させるために、まず始めにすべきことは、『自分自身と社会を知ること。』
この段階を丁寧に行うことで、最終的な目標である気持ち良く働くということにつながります。
入社後のミスマッチを減らして長く同じところで働くためにも、事前の自己分析をしましょう。

✅ 自己分析(あなたの強みの理解)

自己分析(あなたの強みの理解)
まずはあなたが日々の暮らしぶりから、ご自身の特性を理解しましょう。
あなたの個性や能力を客観的に把握するようにします。
過去の経験を振り返り、どんな時にモチベーションが高まり、どんな時に良い結果が出たかを考えてみましょう。
発達障害と診断されるとネガティブに捉えられがちなのですが、単に考え方の特徴だということが世の中的にも知られています。視点を変えれば実は強みということが認識され始めているのです。
よくある症状別に強みを考えると以下のようなものが見つかるかもしれません。
  • ASD(自閉スペクトラム症)
「強いこだわり」⇒「探究心と集中力」
  • ADHD(注意欠如・多動症)
「飽きっぽさ」⇒「柔軟な発想力と行動力」
  • SLD(限局性学習症)
「特定の学習の困難」⇒「工夫と課題を乗り越える力」
あなたが日頃感じやすい事柄を思い浮かべて、丁寧に「長所だとしたらなんだろう」と、時間をしっかりとって振り返ってみましょう。

✅ 業界研究・働き方の希望をみつける

業界研究・働き方の希望
性格や特性について理解が深まったら、どんな会社でどのように働きたいかについて考えていきましょう。

■配慮点の整理

働く上でどのようなサポートが必要か、具体的に整理しておきましょう。体調管理や通院、特定の業務の苦手さなどを正直に書き出すことが大切です。
これによって、いずれ就職活動のサポートをしてもらうエージェント・支援員との←(※この部分のテキストが欠落しています)

■業界・企業研究

自分に合うフィールドを見つけましょう。自己分析で整理した強みや配慮点を活かせる業界や企業を探します。
企業のウェブサイトや採用情報、障害者雇用専門の求人サイトで見つけることができます。
また、採用実績などわからない場合には、就労移行支援事業所などの無料相談を活用するとや配慮事例を調べましょう。

✅ インターンシップや企業体験で「働く」を体験する

「働く」を体験
自己分析や業界研究で得た知識は、机上の情報に過ぎません。
やはり実際に働く現場を体験することで、想像と現実のギャップを埋め、入社後の予期せぬトラブルを減らすことができます。

■業務内容の確認

実際に体験することで、その仕事が本当に自分に合っているか、得意なことや苦手なことを再確認できます。
企業での体験ができる環境になったら、以下についてしっかりと感じてみてください。

■職場の雰囲気

職場の人間関係や雰囲気、社員の方々がどのように働いているかを肌で感じましょう。

■配慮の有無

あなたがその職場で働くと想像して、この部分が気になるというものがあったら質問してみてください。雑音が大きすぎたり、通路がわかりにくいなど小さなことでも大丈夫です。
積極的に担当してくれるスタッフの方に話すことで、印象に残る可能性もあります。
以上について、職業・職場体験ができるときには意識して参加してみてください。

✅ 応募書類と面接対策

応募書類と面接対策
応募書類と面接は、あなたの個性や潜在能力を直接企業に伝える重要な機会となります。書類選考と面接はそれぞれに準備する事とコツがありますので、しっかり確認しましょう。

■応募書類

自己分析で整理した強みや配慮点を簡潔にまとめましょう。
強みについては就職先で活躍できそうな能力が見つかれば、優先して伝えるようにするといいです。

■面接でのアピール

面接ではわかりやすく、短時間で自分の魅力を伝えなければなりません。
そのため意識して欲しいのが『結論から話す』ということです。
自分の考えを順序立てて伝えるのが苦手な方は、結論→理由→具体例の順で話す練習をしておきましょう。
また、発達障害であることをオープンにした上で一般雇用で面接に望むときには、ご自身の特性を長所として説明しておくと良いです。
面接でのアピール
もし、一般雇用ではなく、発達障害をオープンにした障害者採用枠での就職活動場合には、
「ASDの特性から、一度に複数の指示を受けると混乱することがあります。そのため、指示を一つずつ、書面でいただけるとスムーズに業務を進められます。」
といったように伝え、解決策も一緒に提示することでお互いにメリットが生まれるのでおすすめです。
一番大切にして欲しいのは、あなたが心地よく働き続ける環境を選ぶこと。

まとめ

今回は発達障害の方が一般雇用で就職希望する時の、就職成功のコツをお伝えしました。
自己分析から業界の研究、面接対策と準備することは意外と多いと感じられるかもしれません。
ただ、事前に準備がしっかりできていれば、焦ることもないですし自信をもってあなたの魅力をアピールすることができるようになります。
皆さんの満足いくお仕事が見つかることを祈っています。

エンカレッジについて

エンカレッジについて
私たちエンカレッジは、発達障害と診断されている方向けの就労移行サービスをおこなっております。
なかなか自分一人では、自己分析ができないという場合でも、当社のスタッフがサポートするので、負担なく就職活動を進められます。
独自の自己分析ツール、ビジネスマナーの研修、企業での体験実習の手配など、支援機関のサポートの利用も検討してみてください。
就職について自分の希望がわからない、就職先が決まらない、自分に合ったお仕事を見つけたいという方はまずはご相談ください。
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