発達障害のある大人の就職事例~私はこうして就職が決まった~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職事例をお伝えします。ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールなども載せています。
📍 この記事はこんな方におすすめ 📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2019年12月に就職が決まったご利用者の就職事例を3つお届けします。
*「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください。

就職事例1)周囲からの指摘も真摯に受け止めるなかで生まれた感謝の気持ち

エンカレッジ心斎橋ご利用者Nさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者 Nさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】高機能自閉症
  • 【利用期間】8ヶ月
  • 【就職先 [業種]】
  • 鉄道会社[陸運業]
  • 【業務内容】
  • 業務内容:事務補助、庶務業務(コピー用紙補充、シュレッダー、清掃、データ入力等)
 
約8ヶ月間エンカレッジでの訓練、実習、選考会など経て、「感謝の気持ちを忘れない」ことを学びました。
訓練中は報連相や言葉の選択ミスについて何度も指摘を受けました。しかし、今の私が夢を追いかけることが出来るのは、親やスタッフ、受け入れ先の企業関係者のみならず、多くの方々が努力を重ねられた結果に他ならないと思えるようになりました。また、克服しなければならない課題にも真摯に向き合えるようになりました。
就職後も引き続きスキル向上に努め、いただいた恩を返していきたいと思います。
ありがとうございました。そして、今後もよろしくお願いします。
就職事例1-1 就職事例1-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Nさんはエンカレッジを利用し始めた当時より、「実習はいつ行けますか?」「就職活動はいつからできますか?」と非常に積極的でした。初めての実習でも「(実習を)2週間したい」と意欲的に取り組まれました。
自己評価と他者評価のギャップはあれど、フィードバックに対して前向きに受け止める姿勢は印象的で、こちらが見習わなければと思わせてくれる魅力がありました。
面接の場面では、理想が高く、思想的になりがちで、体験実習のマッチング会では上手に取り組めませんでしたが、これまでの経験を整理していくなかで格段に上手になり、今回の面接では言葉に詰まりながらも、自分の言葉で思いや考えをしっかり伝えられるようになりました。
災害ボランティアやバスの乗車ボランティアに自ら参加するなど、「人の役に立ちたい」思いと行動力のある方です。
業務遂行における課題もありますが、持ち前の前向きさ、根気強さ、行動力を武器に、一歩一歩これからの経験を自分のものとしていける方だと思います。
(エンカレッジ心斎橋 安田直史)

就職事例2)明確な目標を持つことで苦手なことも克服していけた

エンカレッジ天満橋ご利用者Sさん
  • ▶ エンカレッジ天満橋 ご利用者 Sさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】知的障害
  • 【利用期間】10ヶ月
  • 【就職先 [業種]】
  • テーマパーク運営会社[サービス業]
  • 【業務内容】
  • キャラクター・お土産ショップのバックヤードでの商品仕分け、品出し、レジ周り、納品書等のパーク内運搬、庶務等
 
入所した当時は、なかなかエンカレッジに行けない日々が続きました。2019年7月下旬に三者面談があり、その場で8月からの目標を立てたことで、3ヶ月連続で皆勤賞を取れたり、他の利用者の方とコミュニケーションが取れたり、自分自身苦手だったことが、少し克服できたように感じました。週5日、毎日朝からエンカレッジに行くことで、オフィスワークだったり、午後の講座だったり、月一のソーシャルクラブで、良い経験ができたなと改めて思いました。
今後、今までの経験とエンカレッジでの経験を活かして、就職先でも頑張っていきたいと思います。
就職事例2-1 就職事例2-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Sさんは、コンビニエンスストアで5年の勤務経験があります。業務は家でも復習をして覚えたり、スピードアップのために工夫をされたりしていました。ただ、雑談で何を話すと失礼にあたらないのか不安感があったため、「雑談で自分から会話を切り出す」練習をしました。たとえば、同じ事業所のご利用者さんへ、その方の実習の経験や就活状況について自分から質問をすることで、話題をつくり、会話へつなげました。
また、モチベーション維持への課題意識があったため、目標を明確にすることにしました。それによってご本人は取り組みやすくなり、意欲を高め、継続した来所ができるようになりました。今後は、まず仕事を覚え、徐々に周囲とのコミュニケーションを増やしながらステップアップをしていきたい思いがあります。コツコツ粘り強く取り組む力でこれからも進まれていくと感じます。
(エンカレッジ天満橋 安田佳奈)

就職事例3)実習を通して足りないことを知り、改善を積み重ねて得た成果

エンカレッジ京都ご利用者Mさん
  • ▶ エンカレッジ京都 ご利用者 Mさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代後半
  • 【障害種別】ASD
  • 【利用期間】1年3ヶ月
  • 【就職先 [業種]】
  • 株式会社プレーベル [卸売業]
  • 【業務内容】
  • 人事・総務課での事務補助業務(社内清掃含む)
 
エンカレッジ京都スタッフの皆様、そして、ご利用者の皆様、今までありがとうございました。エンカレッジでは、就職活動と私自身が苦労していることを、講座、実習、面談などで改善に努めました。その一例として、私が作業する際にスピードや精度が、会社から求められている基準まで到達しておらず、どう対策をすればよいのかが分からずにいました。具体的な業務手順を知る、不明点はすぐに相談をする必要があることを、実習先にて企業担当者や支援者から評価を受けました。そして、日々のトレーニングの中で気づきや学びを得ていきました。
就職した心境としましては、ほっと一安心しています。そして、家族や友人によい報告ができると思いました。まずは少しずつ仕事に慣れていけるように、誠実に業務に取り組んでいきたいと思います。
就職事例3-1
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Mさんはご利用開始されるまでは、新卒で一般雇用を目指されていました。就職活動の中では、書類選考から面接まで進んだ会社もありましたが、その後の結果が思うようにいかず、就職活動に対して難しさを感じておられました。エンカレッジをご利用されてからは、数カ所の実習に行かれて、業務上必要なコミュニケーションスキルを学び、周囲からどういったサポートが必要なのか、支援者と共に理解を深められていきました。
彼の強みはどんな仕事でも誠実に取り組む姿勢と、周囲の方に対して調和を持ち気遣いが出来る優しさです。就職先の会社では、彼の良いところを受け入れて頂き、長く安心して働いて頂けるように今後もサポートしていきたいと思います。
(エンカレッジ京都 塩谷哲彦)