残暑が厳しい日が続く中、新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない状況が続いており、疲れやストレスも溜まってきている状況ではないでしょうか。そんな中でも、学生の就活は動いています。
今回は、こんなご質問を親御さんからいただきました。
お悩み相談Case.9
<お悩み>
来年22卒の発達障害の娘がいます。周りの学生さんは既に内定を得ている時期ですが、娘は未だに自分に何ができるか、何がしたいのかがわからず、自己分析ができていないようです。どのようにしたら、自分にできることが見えてくるのでしょうか?
<あっこ先生の回答>
ご質問ありがとうございます。
そうですよね、就活においては、自己分析は欠かせないものですが、そう簡単に進むものではありません。
自己分析するには、何かしら根拠や背景があって、自分ってこういう傾向があるな、こういう強みや苦手があるな、と気づくものです。
自己分析するには、何かしら根拠や背景があって、自分ってこういう傾向があるな、こういう強みや苦手があるな、と気づくものです。
しかしながら、発達障害のある方の特徴として、学生時代にアルバイトやサークル活動などの社会的な経験に対して、チャレンジすること自体が難しい、あるいは、長続きしないことが多いですので、要因の1つとして、“経験不足“によるものがあるかもしれません。つまり、経験が乏しいので、自分の得意や苦手の判断がつかないということです。
2つ目の要因として考えられるのは、経験はあったとしても、それを言語化することに難しさがある人もいます。
自分の経験から得たことを言語化する(あるいは整理する)ことの苦手さによって、進んでいない可能性もあります。
自分の経験から得たことを言語化する(あるいは整理する)ことの苦手さによって、進んでいない可能性もあります。
また、別の角度からも考えると、自分には何ができるかのか分からない、何がしたいかも分からないという状況から推測すると、自己肯定感が低く、自分に自信がない=できることも、やりたいことも分からない、となってしまう可能性も考えられます。
ですので、いざ自己PRやガクチカを書こうとしても、
ですので、いざ自己PRやガクチカを書こうとしても、
📍 書ける経験を持ち合わせていない、見つけられてない
➡強みやPRポイントがわからない
➡強みやPRポイントがわからない
📍 キャリアセンターなど上手に資源を活用できなくて、自分ひとりで頑張っている
➡自分を客観的に捉えることができないので、分析が深まらない
➡自分を客観的に捉えることができないので、分析が深まらない
📍 過去の失敗経験が大きく影響し、自信がない
➡できることや強みに目を向けられない
➡できることや強みに目を向けられない
となり、結果、就活が止まってしまう…、何度エントリーしても通過しない…、うまくいかない…というループに陥ってしまいやすいようです。
そんな学生さんのために、実体験から自分の強みや苦手さを知る機会を提供しようと、エンカレッジでは、「やってみよう!しごと体験」を実施しています。この企画では、事務系・物流系・営業系の業務のサンプルを経験してもらい、後日、得意や強み、苦手さに対しての工夫などをまとめて、フィードバックしています。短期的な経験ではありますが、実際にやってみることで「できた!」という感覚や、「難しかった…」という実感から、自分自身の納得感が得られることが、大きな価値だと考えています。
参加いただいた学生さんからは、
文系4年生
これまでなんとなく事務系かなと思っていたけど、手先の器用さや丁寧さが強みだとわかってよかった。自己PRに入れていきたい。
理系4年生
コミュニケーションが苦手で、中でも自分からの発信することが課題です。
IT業界だと、スラックslackなどビジネスチャットを活用したコミュニケーションや情報共有ができると聞いて安心した。今もゼミで使っているので、発信の練習をしていきたい。
IT業界だと、スラックslackなどビジネスチャットを活用したコミュニケーションや情報共有ができると聞いて安心した。今もゼミで使っているので、発信の練習をしていきたい。
といった感想をいただいています。
また、私たちは、その人の興味関心やモチベーション、何がその人の働く動機になるのか、あるいはどういうスタイルで働くのがいいかということも大切にし、ヒアリングをしています。
例えば、専門的な学科で学び、その知識やスキルを活かしていきたいと思っているのか、あるいは「できること」を重視し、無理なくコツコツとできることを仕事にしていきたいのか、等です。
例えば、専門的な学科で学び、その知識やスキルを活かしていきたいと思っているのか、あるいは「できること」を重視し、無理なくコツコツとできることを仕事にしていきたいのか、等です。
もちろん、この短期的な経験がその方のすべてを左右する訳ではありませんが、自己分析の1つの材量にはなると思いますので、ぜひ、ご活用いただけたらと思います。「やってみよう!しごと体験」は、ちょうど学生さんの夏休み期間に開催しています。最終回の9/8の枠はまだ間に合います!
よろしければ、ぜひ!
よろしければ、ぜひ!
今回の「あっこ先生のお悩み相談室」はいかがでしたか?
この企画では、読者の皆さまからのお悩み・ご相談を募集します!発達障害のあるお子さんの特性について、就職や転職、障害者雇用のこと、生活スキルや余暇の過ごし方についてなど、何でもOKです。
ご家族の皆さまからいただいたお悩みに、あっこ先生がお答えしていきますので、どしどしお寄せください◎
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(※個人情報は伏せた形で掲載させていただきます)
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