あっこ先生のお悩み相談室Case.2

あっこ先生のお悩み相談室Case.2
 
『あっこ先生のお悩み相談室』、今回で2回目となりました!エンカレッジの高橋 亜希子です。
今年は例年より暖かく、梅も早くに開花し、さらには早生の桜も開花して、春の訪れがすぐそこまで来ていますが、そんな雰囲気になかなか浸れない状況が続いていますね…。新型コロナウィルスの感染拡大の話題が持ち切りとなり、私たちの周りでも持病のある方や虚弱体質の方など、不安を抱えておられることと思います。
そして、この時期。
就職活動のスタートの時期でもある中で、説明会やイベントが中止となり…これまでにも増して、就活に対しての不安が増幅されているのではないでしょうか。そんな中、これから就活の時期を迎える学生さんのご家族より、お悩みをいただきました。

お悩み相談Case.2

<お悩み>コミュニケーションが苦手な子どもの就職活動が心配
現在、子どもは大学3年生で、春には新4年生になります。小さい頃からコミュニケーションが苦手で、人に自分から話をしたり、わからないことを聞くことが苦手なので、就職活動をうまくやっていけるのかとても心配しています・・・。就活の仕方が、私たち親の時代と大きく変わっていることもあり、まずは親が理解する必要があるように思っています。コミュニケーションが苦手な子どもにとって、まずはどんなことから就活を始めたらいいのでしょうか?
<あっこ先生の回答>
コミュニケーションが苦手な学生さんのご相談を、エンカレッジでもお受けすることがあります。
😥 家族以外の人とは緊張してなかなか話せない…
😥 グループワークのような授業に出られていない…
😥 学校でわからないことを先生に聞けていない…
など、コミュニケーションの苦手さが大学生活に影響し、これからの就職活動に不安を抱えていることも多く、また、過去の失敗経験から不安や苦手さがより増幅してしまっていることもあります。
過去の失敗経験とは、例えば、中高時代の同級生や先輩などとの対人関係のトラブルでいじめに遭ったり、うまくできないことをスパルタ的な先生から叱責されたりなど、対人関係で辛い経験がトリガーとなり、そこから新しく関係を構築したり、発展させることが難しくなってしまいます。さらに、もともとのコミュニケーションの苦手さが、発達障害に起因している場合は尚のこと、「人と関わりたい」という意欲を減退させ、諦めモードに陥ってしまうこともあります。人を信頼しようと思う気持ちの芽が育たない状況に置かれると、自ずと諦めが生じてしまい、何とも残念な構図になってしまいます。
ですので、私は、コミュニケーションが苦手なことを『克服する』という考え方で整理するのではなく、
✅ 誰となら安心して話ができるか
✅ どんな方法なら話をしやすいか
という2つの切り口で、“コミュニケーションマインド”を回復できるように思っています。これは、テクニックでははく、「人と関わりたい」という純粋な気持ちの回復です。
そのためにも、理解者に伴走してもらえると、安心して就活をスタートしやすくなります。
そして、コミュニケーションが苦手な学生さんが、就活や将来の就職に向かっていくためには、以下の4つのステップがあります。
就職活動への4つのステップ
 
<就活の進め方とポイント>
▶ ステップ1:話しやすい相手・場面で、自分のことを伝えたり、相談をする
▶ ステップ2:大学生活(授業や単位)と、就活でやるべきことの自分なりのスケジュールを立てる
▶ ステップ3:ガクチカ作成(経験を『言語化』する
*これまで興味を持って取り組んだ活動や経験(サークルやバイトなど)を振り返る
*インターンを経験する(上記の活動や経験がない場合は、特にオススメ)
▶ ステップ4:自分に向いている仕事・興味のある仕事を見つけ、チャレンジする
今回の相談者さんの場合、お子さん自身が家族以外で誰か話せる場や人を見つけましょう。まず、アクセスしやすいのは、大学の学生相談室・カウンセリングセンター・保健管理センター・キャリアセンターなど、学生の相談を受け付けてくれる窓口があります。一番行きやすそうなところへ実情をお伝えし、相談の目的を共有しましょう。そして、お子さん自身が授業の進捗などを定期的に報告や相談に出向くことができるように、つなげてあげてください。定期報告ができるようになれば、具体的な困りごとや就活に向けて、何をしていくべきか具体的な検討に入っていけます。相談の手段についても、口頭ではうまく話せないようならば、文字や文章で伝える、スマホでラインなどのアプリを使うなどでもいいと思います
要は、自分の意志や考えを伝えやすい方法で、伝えやすい相手に相談できることが第一歩になるとなります。そこからきっと「信頼関係」が生まれ、その信頼が不安や課題解決を図っていく軸になってきます。
失敗経験によって折れた心をまずは回復させ、安心できる人と環境の中で、ちゃんと相談ができ、課題解決をはかっていけることは、お子さんの将来においてとても重要なことです。
一方で、それを支える大学関係者の方へのお願いにもなりますが、コミュニケーションの苦手な学生からの相談があった際は、無碍に一蹴したりせず、ちゃんと話や悩みを受け止めていただきたいのです。「話を聞いてもらえた」「理解してもらえた」という感覚がないと、「よしやってみよう!」という前向きな気持ちには発展しません。コミュニケーションの苦手さがあることで、新しいことへの挑戦や未知なことへの一歩がなかなか踏み出しにくいことをまずは周囲が理解し、決して無理強いはせず、学生さん自身の思いやしんどさに寄り添うことです。
今回は、就活の進め方のステップ1についてお伝えしました。このステップ1が基盤としてあることで、次のステップへ向かいやすくなります。次回の相談室では、ステップ2・3・4について、お話できればと思います!

今回の「あっこ先生のお悩み相談室」はいかがでしたか?
この企画では、読者の皆さまからのお悩み・ご相談を募集します!発達障害のあるお子さんの特性について、就職や転職、障害者雇用のこと、生活スキルや余暇の過ごし方についてなど、何でもOKです。
ご家族の皆さまからいただいたお悩みに、あっこ先生がお答えしていきますので、どしどしお寄せください◎
宛先:mailmagazine@en-c.jp(メルマガ担当 宛)
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皆さまからのご相談、お待ちしております!
(※個人情報は伏せた形で掲載させていただきます)