
ADHD(注意欠如・多動症)の特性を持つ方にとって、忘れ物はもはや日常の一部かもしれません。
「あ!またやってしまった」
「さっきまで手に持っていたのに、どこいった?」
「さっきまで手に持っていたのに、どこいった?」
どんなに気をつけても、忘れちゃうものは忘れちゃいますよね。
自分の記憶力や意志の力で忘れ物をゼロにしようとすると、結局繰り返してしまい自分を責めてしまったりと逆にストレスを抱えることにつながります。
ADHDの特性を方に克服する方法を聞いてみると、大切なのは、
忘れても困らないように仕組みを作る
自分の意識の代わりに機能してくれるシステムを作ることだといいます。
今回はADHDでもお仕事で忘れものが減るような対策を紹介していきます。出勤、仕事中、退勤というシーン別に記載しますので、役に立てるものがあるのか確認してみてください。
今回はADHDでもお仕事で忘れものが減るような対策を紹介していきます。出勤、仕事中、退勤というシーン別に記載しますので、役に立てるものがあるのか確認してみてください。
【ADHD】仕事で忘れ物をしないための対策

仕事のために家を出るところから、帰宅までに起こりうる忘れ物。これらを未然に防ぐ方法をみていきましょう。
🟠出勤時の忘れ物を防ぐ
朝の支度時のバタつきや、急な別な行動で持ち物を置き忘れるリスクを最小限に抑えること。
✅ 大きなカバン一つにすべて集約
普段から使うカバンを一つに限定し、必要なものをすべて入れておく習慣をつけましょう。
なるべく大きいものの方が忘れ物リスクは下がります。また、収納場所が多いものを選ぶのがオススメです。
カバンを複数に分ける必要がなくなります。財布や鍵など、必須の貴重品はメインカバンに入れっぱなしにするのが有効です。
なるべく大きいものの方が忘れ物リスクは下がります。また、収納場所が多いものを選ぶのがオススメです。
カバンを複数に分ける必要がなくなります。財布や鍵など、必須の貴重品はメインカバンに入れっぱなしにするのが有効です。
✅ 失くしても安心のスペアをもつ
それでもなくなる不思議。さらに対策として無くしやすいものは予備をもっておきましょう。
バッグには名刺入れ、筆箱、ノート、アラームなど2種類入っていると、一つをどこかに置き忘れても問題なく進めることができるようになります。
バッグには名刺入れ、筆箱、ノート、アラームなど2種類入っていると、一つをどこかに置き忘れても問題なく進めることができるようになります。
✅ 持ち物の「定位置」を玄関で固定
鍵、社員証、スマホ、財布などの毎日かならず使う物は、玄関の決まった場所(フック、専用トレイなど)に置くようにします。
そして、帰宅後にも自分で気づいて定位置に戻せるように場所を工夫しましょう。探す手間と忘れ物を同時に防ぐことができます。
そして、帰宅後にも自分で気づいて定位置に戻せるように場所を工夫しましょう。探す手間と忘れ物を同時に防ぐことができます。
✅ チェックリストを作る
家を出る際に玄関のドアや靴箱の上などに、持ち物チェックリストを作っておくのも有効です。
例えば、靴をはく直前に「チェックリストリストを見てからカバンをもつ」というトリガーとなる動作を設定することで、習慣が定着しやすくなります。
例えば、靴をはく直前に「チェックリストリストを見てからカバンをもつ」というトリガーとなる動作を設定することで、習慣が定着しやすくなります。
🟠仕事中の忘れ物を防ぐ
朝の仕事中の忘れものは、周りへの影響も大きくなります。目の前の作業に集中しすぎても、やるべき事を思い出せるようにすること。

✅ タスクの見える化を徹底
どうしても記憶というのは曖昧になります。やるべきことや重要な情報はあらかじめメモして見えるようにしておきます。
例えば、靴をはく直前に「チェックリストリストを見てからカバンをもつ」というトリガーとなる動作を設定することで、習慣が定着しやすくなります。
例えば、靴をはく直前に「チェックリストリストを見てからカバンをもつ」というトリガーとなる動作を設定することで、習慣が定着しやすくなります。
✅ 会議の記録をとる
会議では口頭で指示を受ける場面も多くなります。その時でも自分専用のメモ帳に記録しましょう。
特に重要な箇所については、自分なりに決まり事をつくって目立たせるのがコツ。蛍光ペンで色分けしておき、ポストイットなどにタスクとして貼り付けておきましょう。
特に重要な箇所については、自分なりに決まり事をつくって目立たせるのがコツ。蛍光ペンで色分けしておき、ポストイットなどにタスクとして貼り付けておきましょう。
✅ やることを細かく分ける
「資料作成」といった最終目標があった場合には、これをいくつかの仕事に分けて処理します。
資料作りをする場合には、例えば
資料作りをする場合には、例えば
1.構成をきめる
2.写真やイラストを集める
3.書く
4.上司に確認をもらう
2.写真やイラストを集める
3.書く
4.上司に確認をもらう
のように細かく分解します。
ひとつずつの仕事としてリストにすると、途中経過も見やすいです。順番を決めるのが難しい場合には、先輩や上司と一緒に確認すると間違いがありません。
ひとつずつの仕事としてリストにすると、途中経過も見やすいです。順番を決めるのが難しい場合には、先輩や上司と一緒に確認すると間違いがありません。
✅ リマインダーやアラームを活用する
もしスマホやタブレット端末をもっている場合には、スケジュールに「○日までにこの書類を提出」「○○をやる時間」などを保存しておきましょう。
リマインド機能を使うことで、直前にやるべきことを教えてくれるツールになります。
リマインド機能を使うことで、直前にやるべきことを教えてくれるツールになります。
🟠退勤時・移動中の忘れ物を防ぐ
ほっとする帰宅時や、移動中にはうっかり置き忘れというものが発生します。

✅ 退勤前のチェックを習慣化
まず退勤時間の5分前にアラームを設定します。
退勤前のチェックシートを職場に準備しておき、持ち帰るものがカバンに入っているかを確認しましょう。
退勤前のチェックシートを職場に準備しておき、持ち帰るものがカバンに入っているかを確認しましょう。
✅ 荷物を意識する工夫
帰宅時など外を歩くときには電車、カフェなどのお店など席に座る時には、荷物を体から離さないようにしておきましょう。
足元や膝の上に置くことで、いつも荷物の存在を意識できるようになります。
足元や膝の上に置くことで、いつも荷物の存在を意識できるようになります。
✅ スマートタグを使う
スマートタグとは、Bluetoothでスマホと連携する小型の紛失防止デバイス(例:TileやAirTagなど)のことです。
鍵、財布、または名刺入れに取り付けて、見当たらない場合にはスマホから音を鳴らして探すことができます。
鍵、財布、または名刺入れに取り付けて、見当たらない場合にはスマホから音を鳴らして探すことができます。
ADHDでも忘れ物を減らすには「仕組みをつくること」

たとえADHDっぽい特性をもっていたとしても、仕事をうまくやる方法は多く存在しています。
誰であっても、仕事や日用品というのは忘れてしまうのが普通なのです。
まずは、お仕事で失敗を減らすように、自分自身で忘れものがあるかもしれないと気付くための工夫を取り入れましょう。
まずは、お仕事で失敗を減らすように、自分自身で忘れものがあるかもしれないと気付くための工夫を取り入れましょう。
また、今回紹介した対策は経験者への取材に基づく一例となります。すべてを取り入れる必要はありませんし、あなたの忘れやすいパターンに合わせて使ってみてくださいね。



