発達障害の就活面接対策講座|苦手を得意にする自己紹介の作り方

発達障害の就活面接対策講座
「自分の特性をどう説明すればいい?」
今回はそんなお悩みを抱える方への、自己紹介の作り方講座です。
この講座では、自分の力で「面接で自信を持って話せる自己紹介」を作り上げるためのステップを順を追って解説していきます。

1分間で伝わる「自己紹介」テンプレート

1分間で伝わる「自己紹介」テンプレート
面接の冒頭で求められる自己紹介は、以下の3ブロックで構成するのがスムーズで好印象を持たれやすいです。
この形に沿って、情報を整理してみましょう。

■自己紹介と経歴(20秒)

あなたの名前と、これまで取り組んできたこと(学校・現在の活動)を冒頭で話します。
この部分は、簡潔に20秒で話しましょう。

■強みと特性の提示(25秒)

自分の才能と、苦手を補うための「工夫」などをセットで伝えます。
本記事の後に続く部分ではこの強みを自分で見つける方法を詳しく解説しています。面接官の評価につながる大切な部分です。

■結び(15秒)

「この力を活かして、会社のお仕事でどのように貢献したいか」という意欲を強調しましょう。

【セルフワーク】才能を見つける20の質問

才能を見つける20の質問
自分の強みがパッと思いつかない時は、以下の質問に答えてみてください。そこから「強みの種」が見つかります。
カテゴリ 質問リスト(当てはまるものはありますか?)
集中力・作業力 1. 好きなことなら食事を忘れて没頭できる
2. 単純な反復作業を苦にせず続けられる
3. 細かなミスやズレに気づくのが早い
4. マニュアル通りに進めるのが好き
5. データの整理・分類が楽しい
思考・専門性 6. 特定の分野に人より詳しい
7. 独自の視点で物事を見ることがある
8. 物事の仕組みを徹底的に調べるのが好き
9. アイデアを出すのが得意
10. PC操作やソフトが得意
誠実さ・対人 11. 嘘やごまかしが苦手
12. 挨拶や時間を守ることを大切にしている
13. 困っている人を放っておけない
14. 事実に基づいて冷静に判断できる
15. 一度決めたルールは守り通せる
克服・工夫 16. 忘れ物防止のメモ術など工夫している
17. 失敗したとき対策を必死に考えた
18. 落ち着くためのマイルールがある
19. 自分の苦手を素直に認められる
20. 助けを得るための伝え方を工夫した
自分が当てはまる項目をチェックしてみましょう。以下の手順で「自己紹介にいれるべき特徴」を選別していきます。

ワークを自己紹介に繋げる3ステップ

前の段落で確認したリストを見ながら、実際の面接で使える言葉に落とし込んでいきます。

STEP1:自分の「傾向」をカテゴリで把握する

上で確認したチェック項目の中で、当てはまるものが多いカテゴリ(A〜D)が、あなたの適性が高いと予想される分野となります。
A:集中力・作業力
  • 職場例: 事務、データ入力、品質管理、物流(仕分け)、アーカイブ作成など。
  • 活かし方: 正確性と持続力が求められるお仕事ができる、ルーチンや数値管理。
B:思考・専門性
  • 職場例: ITエンジニア、調査、企画、ライター、技術職など。
  • 活かし方: 深い知識や独自の視点、特定のスキルが必要な課題解決。
C:誠実さ・対人
  • 職場例: 経理、財務、法務事務、公的機関、内部監査など。
  • 活かし方: ルールの厳格な遵守や、事実に基づく正確な報告・判断。
D:克服・工夫
  • 職場例: リモート事務、カスタマーサポート、マニュアル作成、業務改善など。
  • 活かし方: ITツールを用いたセルフマネジメントや、ミスを防ぐ仕組み作り。

STEP2:最も「具体的なエピソード」があるものを選ぶ

具体的なエピソードがあるものを選ぶ
ここからは、面接で自己PRに使えそうなものを選んでいく作業になります。
ご自身で確認できた特性の強い部分が力を発揮しやすいものになりますが、面接で利用するのはこれに加えてエピソードのあるものが良いです。
「実際に力を発揮してうまくいったこと」や「失敗したことで、工夫して成功につながったこと」が良いエピソード。
これらは創意工夫や自分の特性に対する対処ができていると判断されやすい部分です。
特別に言語化しなくても高評価を受けるアピールポイントになるので、是非良いエピソードを探してみてください。

STEP3:選んだものを「言い換え」で変換する

選んだ項目について、ビジネスの場で評価される言葉に変換していきます。例えば以下となります。
  • 1. 没頭できる ⇒ 目標完遂に向けた圧倒的な集中力
  • 3. ミスに気づく ⇒ 不備を見逃さない徹底した正確性
  • 4. ルール遵守 ⇒ 規定に忠実な業務遂行と安定した品質
  • 16. 仕組み化 ⇒ ツールやメモを駆使した、ミスを防ぐリスク管理能力
  • 19. 自己理解 ⇒ 自身の特性を客観的に把握し、先回りして対策する能力
自分の特徴をこのように、お仕事と関連させましょう。相手に成果を出しやすくするコツを伝えることで、採用を担当する方が配属するイメージをしやすくなるでしょう。
例えば、3番の「ミスに気付きやすい」という特徴は、工場の検品作業などで大いに役に立つ力となります。
特性を相手の会社のメリットとして伝えることで、会社とあなたがお互いに心地よく働く未来があることが理解してもらえます。これで1分間で完結にあなたの良さを伝える自己PRが完成します。

まとめ

まとめ
就職活動において面接は重要なポイント。その中でも自己紹介は、面接の印象を大きく左右するものです。
うまく自己紹介ができないという方は、まずは20のチェック項目から、自分が話すべき魅力を探してみましょう。
自分で作ってみたけれど、客観的にどう見えるか確認したいと感じた際は、就労移行支援事業所などの専門機関を一つの選択肢として検討してみてください。