
雑談ができない・・・
みんな普通にやっている日常会話がどうしても苦手という方、多いのではないでしょうか。
目的なく集まって行われる、雑談というのは作法がわからないためにどうしていいのかも待ってしまいますよね。
特にアスペルガー症候群(ASD)的な特性を持つ方には、苦手意識ができやすいと思います。
今回は、苦手克服法として特に実践的な役立つスキルをご紹介します。
「雑談」とは何か?意味と役割を理解しよう

意味のなさそうに見える雑談という存在。友人関係や職場において以下のような意味があります。
●信頼関係の構築
一緒にいる人に対して「敵意がない」「話を聞く姿勢がある」ことを示す、人間関係を円滑にするための役割
●情報収集
職場の暗黙のルールや、表ではいいにくい裏情報を聞く機会
●リラックス
お仕事で緊張状態になるところを、ちょっとした話で緩める効果
人間関係や気分を良い状態にすることで、仕事の効率を上げるという役割が期待されているんですね。
職場で適度な会話を禁止していないのも、効果に一定のメリットがあると会社も感じているということ。少しずつ慣れていきましょう。
発達障害の方が雑談が苦手になる理由

発達障害のある方が雑談が苦手なのは、特性によるものである場合も多いです。
どうして苦手なのかを知ることで、効果的な対策を立てていきましょう。
どうして苦手なのかを知ることで、効果的な対策を立てていきましょう。
🟠ASD(アスペルガー症候群)の場合
抽象的な会話の理解が難しい場合があります。
曖昧な表現や比喩の理解が難しいため、話の意図がわからず混乱します。
また、表情、声色、ボディランゲージなどから相手の感情や意図を読み取ることがやや難しく反応できないと感じることがあります。
曖昧な表現や比喩の理解が難しいため、話の意図がわからず混乱します。
また、表情、声色、ボディランゲージなどから相手の感情や意図を読み取ることがやや難しく反応できないと感じることがあります。
🟠ADHD(注意欠陥・多動性障害)の場合
集中力の持続が課題となっていることがあります。
自然の流れでは、相手の話を最後まで聞き続けることが難しいかもしれません。
自分の発言を抑えるのが難しいという方もいます。相手の話を遮ってしまったり、一方的に話しすぎてしまいがち。
自然の流れでは、相手の話を最後まで聞き続けることが難しいかもしれません。
自分の発言を抑えるのが難しいという方もいます。相手の話を遮ってしまったり、一方的に話しすぎてしまいがち。
知っておきたい!雑談がうまくなる会話の「型」

ただ、雑談というものは、コツを知っていれば案外上達するものです。
以下の方法を会話にとりいれると、「雑談の輪」の中にいても違和感を感じさせにくくなります。
以下の方法を会話にとりいれると、「雑談の輪」の中にいても違和感を感じさせにくくなります。
🟠前もって「反応」を決める
会話の内容を完璧に理解できていなくても、聞いている姿勢を示すだけでも、話している方にとってはありがたいものです
1.万能で使える相槌
相槌は非常に有効なリアクション。ただ聞いてうなづくだけでも印象は大きく良くなります。まずは、聞いていることを動きで相手に知らせてあげるだけで良いのです。
これに加えて、どんな話でも使える「なるほど」「そうなんですね」「確かに」を使うのが上級者。聞いているだけでなく、話に興味があるということを間接的に伝えることができます。
2.表情を周りに合わせる
雰囲気を継続させるには、話している方の表情に合わせたトーンにするとうまく雑談に参加しているように見えます。
相手が笑っていたら自分も意識的に笑顔を、相手が深刻そうなトーンなら自分も静かな表情にするなどの動きをつけてみましょう。
3.目線を決める
相手の目を見るのが苦手という方は多いです。
ここに苦手意識が出た時には、相手の鼻や眉間に目線を固定してみましょう。聞いている姿勢を保ちつつ、集中力を維持しやすくなります。
🟠会話を具体的にする質問をもつ
もしかしたら雑談という会話形式が曖昧に感じられて、楽しさが理解できない場合もあると思います。
その時には、論理的な情報収集に切り替えるのもいい方法。
実は質問されると話が盛り上がり、お互いにとってメリットがあります。
その時には、論理的な情報収集に切り替えるのもいい方法。
実は質問されると話が盛り上がり、お互いにとってメリットがあります。
質問は5W1Hなど、話し手がまだいっていないところを少しだけきいてみましょう。
「会話の質問の例:「最近大変なことがあってさ」などと話始めたら、
「いつの話ですか?」や「どうやって解決したんですか?」」
「いつの話ですか?」や「どうやって解決したんですか?」」
理解しにくい会話も、自分で納得できるために質問するようにしてみましょう。それが雑談になっていきます。
まとめ

雑談は、あなたにとって「仕事や人間関係を円滑にするためのツール」。
もちろん、苦手と感じてしまうのは仕方ないですし、完璧を目指す必要はありません。
今回ご紹介したコツを使って、ストレスの少ないコミュニケーション方法を見つけていきましょう。




