
就職活動の準備として大学生の中で「インターンシップ」の重要性が高まっています。
もし、あなたが就活をはじめようと思った時に発達障害(ADHD・ASD)の特性を持っていて、不安を感じる方もいるでしょう。
もし、あなたが就活をはじめようと思った時に発達障害(ADHD・ASD)の特性を持っていて、不安を感じる方もいるでしょう。
ただ、
”発達障害のある方こそインターンシップに参加する大きな意義がある”
があるのです。インターンシップに行かない理由がないほど。
今回は、行くべき理由と学び方について詳しくお伝えしていきます。
今回は、行くべき理由と学び方について詳しくお伝えしていきます。
インターンシップにいくべき3つの理由
それでは早速、発達障害の特性をもつ方がインターンシップに行くべき理由をおつたえしていきます。
🟠「社会で働く」を体感し、キャリア形成のヒントを得る

大学での学びと、社会で実際に働くことは大きく異なります。
業務の進め方、職場の雰囲気、社員同士のコミュニケーションなど、「社会で働くとはどのようなことか」を体感することで、あなたのキャリア形成における重要なヒントが得られます。
業務の進め方、職場の雰囲気、社員同士のコミュニケーションなど、「社会で働くとはどのようなことか」を体感することで、あなたのキャリア形成における重要なヒントが得られます。
- 漠然とした不安を具体的に:「仕事って大変そう」という漠然とした不安が、「自分はタスク管理を仕組み化すれば大丈夫そうだ」という具体的な対策に変わります。
- 業界・職種の現実を知る:インターンを通じて、実際にその業界や職種が自分に合っているのか、想像していた仕事とのギャップはないかを確認できます。
🟠自分の「得意・不得意」を体感できる

これが、発達障害のある方にとって特に重要な意義です。
インターンで実際の業務に携わると、生活では感じられない得意不得意に直面します。
不得意な仕事を見つけたら、これはラッキーだと思いましょう。インターンという体験の段階で気付けているということは、未来のストレスを取り除くことにつながります。
「この業務は苦手だけど、この業務は集中して取り組める」
「自分はマニュアルがあれば力を発揮できる」
「自分はマニュアルがあれば力を発揮できる」
このような気づきは、今後の就職先や、入社後のお仕事のやり方を考えるヒントとなります。
🟠就職活動で「実践的なアピールポイント」の獲得

インターンに参加したという事実は、選考において強力なアピール材料となります。
この経験によって、やった人だけが気づけることがあります。そして、それは面接官が一番知りたいことでもあるのです。
以下のように答えられるようにすれば良いです。
- 〇〇という困難に直面したが、△△という工夫で解決しました。結果として、〇〇に貢献できました
回答例
具体性のあるエピソードは説得力が違います。単なる自己分析ではなく、あなたが「行動力・解決力・持続力」を持っていることを企業に伝える最高の武器となります。
発達障害の特性がインターンで具体的な課題
インターンシップで見えてくる課題を事前に知っておきましょう。こんなことがありそうだと予想ができていれば、対策を立てやすくなります。
🟠ADHD(不注意・多動性)の方がみえてくる課題
-
タスクやスケジュールの管理
複数の同時の指示があると、何から手を付けていいか分からなくなる、やるべき事を一部忘れてしまう。
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報連相のタイミングと内容
集中しているときに声をかけられて、ついそっけない返事をしてしまったり、報告すべきことを忘れてしまったりする。
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集中力の持続
集中しすぎて休憩を忘れたり、逆に周囲の物音が気になって作業が進まなくなったりする。
ADHDの方課題
🟠ASD(偏りが強い)の方がみえてくる課題
-
抽象的な指示の理解
曖昧な指示が理解できず、質問もできずに作業が止まってしまう。
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チームワークや雑談
休憩時間やちょっとした空き時間で雑談の輪に入るのが難しく、孤立しているように感じてしまう。
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暗黙のルールの理解
その場の雰囲気を察することが難しく、意図せず失礼な言動をしてしまう。
ASDの課題
課題の解決にむけて
難しかったり、うまくいかなかった体験は、ひとつずつ対策に生かしていくことが大切です。
先にも述べましたが、失敗した経験は「自分の特性を知るための貴重な参考資料」です。
自分はダメなんだと責めるために使ってはもったいないのです。以下のように客観的に考えていくと良いでしょう。
- ✅ 何を失敗したか:タスクの漏れ、指示の理解不足、時間管理など。
- ✅ なぜ失敗したか:記憶力か、環境音か、指示の曖昧さなど。
- ✅ 次にどうするか:タスクはメモ帳に書く、指示は復唱する、など具体的な改善策をセットで記録に残しましょう。
しっかりと整理して、本格的な企業選びの時に活かしましょう。
発達障害の学生がインターンを成功させるためのアドバイス

インターンシップからより多くの学びを得るために必要なことがあります。
それは、あなたにストレスのかかりすぎる環境は避けるということ。
いきなり大人数・長期間のインターンを選ぶと、急激な負荷が大きく心が疲れてしまう可能性があります。
- ✅ 短期(1日~数日):職場の雰囲気を知るための低リスクな選択肢。雰囲気を知りたい時にも良い。
- ✅ リモートインターン:通勤時のストレスや、オフィスでの感覚過敏を避けられる。
- ✅ 少人数制:大勢でのグループワークが少なく、業務内容に集中できる環境を選びましょう。
このような条件で探すと、気軽に体験することができると思います。
もし、ご自身やご家族の方だけで探すのが難しい時には、専門の機関に相談するとマッチングのミスが少なくなりおすすめです。
まとめ
インターンシップというのは、成功体験だけでなく、うまくいかなかった経験もすべてがあなたの財産となります。
特に発達障害のある方の場合には、自分の仕事スタイルを知ることが長く働き続けるためにとても大切です。リスクのないインターンシップという場を是非活用してください。
就労移行支援では、インターンシップができる企業の調査・選定、企業との調整、面接対策まで一貫したサポートを提供しています。
インターンシップへの一歩を踏み出すことに不安を感じたときなど、ご相談してみましょう。




