皆さんこんにちは!インターンの能澤です。
2019年11月27日(水)にとても面白いイベントに参加してきました!その名も「ダイバーシティ就活」。
今回の記事では、ダイバーシティ就活に関して、当日の様子やイベントに参加して思ったことなどを書いていきたいと思います。
2019年11月27日(水)にとても面白いイベントに参加してきました!その名も「ダイバーシティ就活」。
今回の記事では、ダイバーシティ就活に関して、当日の様子やイベントに参加して思ったことなどを書いていきたいと思います。
「ダイバーシティ就活」とは?
この記事を読んでいる方の中で、「そもそもダイバーシティ就活って何?」と疑問に思っている方も大勢いると思うので、まずその概要を説明したいと思います。
簡潔に表現すると、ダイバーシティ就活とは、「障害や苦手さ(弱み)のある学生が、企業から適切な配慮を受けながら専門性(強み)を生かして働ける雇用の実現を目指した就活」です。
つまり、強みも弱みもオープンにした新しい就活であると言えると思います。ダイバーシティ就活の第一弾として、2019年8月30日に、IT技術など専門性を生かして働きたい障害学生9名とIT・技術系職種の障害者雇用を行う企業5社との就職マッチング交流会を開催しました。
こちらの記事に、イベント当日の様子やダイバーシティ就活の背景に関するより詳しい内容が書いてあるので、気になる方はぜひご一読ください。
そして今回は、第二弾として、障害の有無に関係なく、強みと苦手さをオープンにして就活したいという学生たちに向けて、IT系職種での就職を目指す学生向けのマッチングイベントを開催しました。
当日のスケジュールと様子
▶ 当日のタイムテーブル
当日の大まかなスケジュールは以下のような感じでした。
✅ 13:00~
イベントの流れの説明
開会あいさつ
アイスブレイク
開会あいさつ
アイスブレイク
✅ 13:30~ 企業PRタイム(1社3分×5社)
✅ 13:50~
ブース別交流会 5クール(1クール20分)
フリータイム
フリータイム
✅ 16:15~ 希望アンケート記入
✅ 16:25~ 閉会挨拶
✅ ~16:30 終了
▶ イベントの様子
今回のダイバーシティ就活は、大阪府立大学I-siteなんばという場所を会場として開催しました。イベントには、学生が12人、企業が5社、その他に大学からの支援者なども大勢参加しました。また、学生(12名)に比べ、支援者や企業の方が断然多く来ていたことから(全員で30名ほど)、このイベントの学生に対するサポートの手厚さが伺えました。
会場の雰囲気は、序盤少し硬い感じもしましたが、開会あいさつの後のアイスブレイクのおかげで会場の緊張感もかなりほぐれ、穏やかな雰囲気のまま、企業PRタイムに移りました。企業PRの際は、学生がこまめにメモを取っている姿があり、学生のイベントに対する熱意が伝わってきました。
その後、グループごとで各教室に分かれて、ブース別交流会が行われました。始まってみると、やはり最初は、いわゆる「通常の就活」のような緊張感を感じたのか、最初に行う1分間自己紹介スピーチの声が少し強張っている学生も見られました。
その後、グループごとで各教室に分かれて、ブース別交流会が行われました。始まってみると、やはり最初は、いわゆる「通常の就活」のような緊張感を感じたのか、最初に行う1分間自己紹介スピーチの声が少し強張っている学生も見られました。
その後、サイコロを振って出た目に割り振られた話題を話す「サイコロトーク」が始まると、話題が休日の過ごし方や趣味の話など、就活には直接関係のない話になっていきました。すると、自然と企業の方との会話も弾んでいき、徐々に笑い声も聞こえてくるようになりました。
個人的に面白いなと思ったことは、時折企業の方が自らの趣味の話を熱心に語っていたり、参加者の趣味の話に対して少し前のめりになりながら、「それは具体的にどういったところが面白いのですか」など興味を持って聞いたりしていたことです。このような光景は、普通の就活の場ではあまり見ることができないものだと思うので、企業と参加者の距離を縮めることができることもダイバーシティ就活の素晴らしい点だなと思いました。
個人的に面白いなと思ったことは、時折企業の方が自らの趣味の話を熱心に語っていたり、参加者の趣味の話に対して少し前のめりになりながら、「それは具体的にどういったところが面白いのですか」など興味を持って聞いたりしていたことです。このような光景は、普通の就活の場ではあまり見ることができないものだと思うので、企業と参加者の距離を縮めることができることもダイバーシティ就活の素晴らしい点だなと思いました。
その他にも、IT系業種のマッチング会であるだけあって、各テーブルから、「JAVA、C言語、Rはどの程度使えますか」といった専門用語を含んだ会話が飛び交っていました。また、大学院の研究室がいかに大変かといった話やプログラムがちゃんと出来上がった時の達成感に関してなどIT系特有の共通の話題で、企業の方と学生の方が大いに盛り上がっていたのが印象に残っています。
他にも、参加学生の苦手さや障害について書かれた、支援者からの紹介文が載っているファイルを見ながら交流を進めていた企業の方の姿もあり、今回のイベントをきっかけにしての採用を真剣に見据えていることも伺えました。
他にも、参加学生の苦手さや障害について書かれた、支援者からの紹介文が載っているファイルを見ながら交流を進めていた企業の方の姿もあり、今回のイベントをきっかけにしての採用を真剣に見据えていることも伺えました。
今後のダイバーシティ就活の可能性
▶ 新たな就活の形として
今回、ブース別交流会が終わった後のフリータイムで、いくつかの企業の方に、イベントに関する感想を聞いて回りました。そこで、ある企業の方が、「これまで就活という場面で、これほど近い距離感で学生とざっくばらんに話せる機会が少なかったので、このような機会を設けてもらえることは非常にありがたい」、とおっしゃっていたのがとても印象的でした。やはり企業側も、学生のことを深く知りたくても知る機会をなかなか持てないといった問題を抱えているのだなと思いました。学生と企業のミスマッチは、学生だけでなく、企業にとっても大変なものだと思います。そして、現行の就活では、弱みをオープンにすると採用されにくくなってしまうシステムとなっているため、学生の「本当の姿」が見えづらい状況があると思います。もし、今後日本で、障害がある人などの苦手さに対する配慮に積極的な企業がどんどん増えていくのなら、このダイバーシティ就活は、学生にとっても企業にとってもプラスに働くwin-winなマッチングを実現できる新たな就活の一つの形になり得ると思いました。
▶ 「いい意味での予想外」
もう一つ、企業の方からの印象的だった感想として、「コミュニケーションが苦手と聞いていたが、思っていたよりもずっと丁寧に(こちらの)話を聞いてくれて、自分の考えを積極的に伝えようする姿があり、いい意味で予想外でした」といったものがありました。このような感覚は私が就労移行支援の事業所へ実習に行った時にも感じたものです。そして、それは私たちが「発達障害がある」と聞いた時に、その人を一個人として見る前に、「発達障害者=コミュニケーションが苦手」というような、色眼鏡をかけてその人を見てしまっているということの裏返しだと思います。今後、企業の方に上記のような「いい意味での予想外」がもっと浸透していけば、障害のある人を雇用する際にも、まずその人を一人の個人として認識し、潜在能力も加味した上で、限られた仕事だけでなく幅広い仕事を任せていけるような文化が出来上がっていくのではと思いました。そのような文脈の中で、ダイバーシティ就活は「いい意味での予想外」を、日本中の企業に拡げていける可能性を秘めていると感じました。
最後に
▶ 働きやすい社会の実現へのカギ
今回のイベント中に参加者の様子を見ていて、ダイバーシティ就活の魅力に気づかせてもらえた場面が2つありました。
1つ目は、サイコロトークで企業の人が「就活に関するアドバイス」というトピックに当たった際に、とても真剣に学生たちにアドバイスしていた場面です。ある企業の方は「私の企業でなくてもいいから、自分が大好きだと思えることを仕事にしてください」と、また別の企業の方は「1つでもいいから、これが得意・好きという姿勢を大切にしてください」とおっしゃっていました。
もう1つの場面は、これまで頑張ったことを聞かれて少し困っている学生に対して、企業の方が「君はバイトで生計を立てていたと言ったよね?授業も大変なのに、自分で稼いで一人暮らしってすごいね」と声をかけていた場面です。
1つ目は、サイコロトークで企業の人が「就活に関するアドバイス」というトピックに当たった際に、とても真剣に学生たちにアドバイスしていた場面です。ある企業の方は「私の企業でなくてもいいから、自分が大好きだと思えることを仕事にしてください」と、また別の企業の方は「1つでもいいから、これが得意・好きという姿勢を大切にしてください」とおっしゃっていました。
もう1つの場面は、これまで頑張ったことを聞かれて少し困っている学生に対して、企業の方が「君はバイトで生計を立てていたと言ったよね?授業も大変なのに、自分で稼いで一人暮らしってすごいね」と声をかけていた場面です。
この2つの場面から気づいたことは、ダイバーシティ就活における企業の方と学生の距離の近さです。特に2つ目の場面に関して、就活の場面で企業の人に自分の頑張ったことを指摘してもらえるなんてことは、ほとんどないと思います。しかし、ダイバーシティ就活においては、学生側も弱みをオープンにしているからこそ、企業の方もこの人の強みは何だろうと、無意識に探しているのではないかなと思いました。
就活とは、結局のところ、「仕事をしたい人」と「働いてもらいたい企業」とのマッチングです。強みだけをオープンにするのではなく、弱みや苦手さも気兼ねなくオープンにできる就活の形が広がっていけば、障害の有無に関わらず、多くの人が働きやすい社会の実現につながるのではと思いました。
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