【講座の様子】企業研究講座 ポールトゥウィン株式会社「好きを仕事にする!」

1月の企業研究講座は、ポールトゥウィン株式会社 山本様 石川様 青山様 藤本様にお越しいただきました。
今回は「好きなことを仕事にする!」をテーマに、ゲームのバグを発見するお仕事の紹介をしていただき、企業や業務への理解を深めていきました。
就労移行支援事業所のご利用者と、現役大学生も3名ご参加いただきました!

ポールトゥウィン株式会社を知る

会社選びや職場を決めるには、まず会社がどのようなことをしているのかを知ることからはじめます。
説明会のはじまりは、会社概要や事業の説明となることがほとんどです。
会社が行っている事業内容についての理解を深め、社会でどのようなサービスを提供しているのかを知る部分です。
ポールトゥウィン株式会社様では、ゲームのバグを発見するお仕事以外にも、ソフトウェアテストやネットサポートといった事業も展開しておられるとのことでした。
ポールトゥウィン株式会社を知る
 
各部署での業務内容
 
これらの事業は、組織体制として4つの部署で業務を担い、推進しているそうです。
事業内容から組織の全体像のお話から、各部署での業務内容を詳細に教えていただきました。
こうして、会社の事業を知り、事業を推進するためにどこの部署で何を担っているかという全体像を知ることで、自分が担う仕事がどのように事業と繋がっているのかを把握しやすくなります。

好きなことや趣味を仕事にするということ

次に、今回のテーマである「好きを仕事にする!」ということで、ゲームのバグを見つけるお仕事についてのご紹介をしていただきました。
ゲームが好きで夜中までしてしまう…
やめられない…
1日中ゲームをしていたい…
という方に、好きなことを仕事にするために
何が必要か?
趣味と仕事の違いは?
という観点で考えていただくきっかけになる内容でした。
仕事で必要なことや、どのような人に合っているかといったことを、ゲームデバッカーの1日という動画で業務内容とともに教えていただきました。
ゲームデバッカーの1日
 
ゲームのバグを発見するお仕事
 
ゲームのバグを発見するお仕事では発売前のゲームをするため、セキュリティがしっかりしており、荷物は専用のロッカーに預ける必要があります。
業務は、ゲームの案件ごとにチームがあり、リーダーがチェックリストをExcelで作成してそれぞれのメンバーにチェック項目が割り当てられるとのことです。
もちろん、ゲーム案件を自分で選ぶことはできませんし、チェック項目も依頼された内容のことを行います。
趣味と仕事で大きく違うこと。

▶ 趣味では

ゲームは自分の好きなものを、自分のペースで、好きなようにプレイができる。だから楽しさがあります。

▶ 仕事においては

自分が普段しないようなゲームになることもあります。
また、チェック項目がゲームのストーリーの限られた部分だけのことがあります。
ひたすら同じ動作の繰り返しや地道にレベルを上げるなど、根気・忍耐力が必要となる操作もあります。
ゲームをクリアした先にチェック項目がある場合には、クリアをするまで地道に進めることや、途中でゲームオーバーになってもイライラせずに、再びトライできるように気持ちの切り替えも重要となります。
「ゲームをする」ということは間違いないですが、趣味とお仕事ではプレイの方法や求められているものが異なることをしっかりと認識しておく必要があります。
仕事としてゲームのバグを発見することは、好きなようにプレイをするわけではありませんが、そのお仕事を通じてゲームの品質を担保する役割を担っていることにもなります。自分の先には、ゲームの発売を待ち望んでいるお客様がいることを思い浮かべると、業務に対する使命感ややりがいに繋がってくることと思います。
どのようなお仕事でも、好きなお仕事ばかりできるということはありません。
苦手な作業でも、自分が仕事をする理由ややりがいなど軸をしっかりと持てていると、乗り越えていく力になります。
次に、別の部署で行っている事業とお仕事についての紹介がありました。 システムインフラやICT支援やSNS投稿内容の監視、裏サイトの監視なども事業として行っています。
ネット上での不正な取引や他者を傷つけるような行為がないか監視をするお仕事もあります。
検索ではヒットしないように示されている隠語を見つけたり、写真に写りこんでいるメッセージを見つけたりするそうです。
こうしたお仕事によって、犯罪の防止や人の命が救われることもあり、社会問題を見つめて社会をより良くしていくための事業です。
別の部署での事業
 

質疑応答

会社概要や事業、業務内容についてのお話を聞き、みなさん熱心に疑問となることを質問していました。 いくつかの質問と返答内容をご紹介いたします。
Q:ゲームはあまりやったことがなく、苦手だが支障ないですか?
業務に支障はないとのことです。苦手なひとだからこそ見つけられるバグや慣れていない人の観点から見つけられることや意見もあるので、ゲーム経験や得意・苦手は問わないとのことです。ただ、ゲームをクリアすることが必要なチェック項目に取り組む必要はありますので、苦手でも根気よく習得してやりたいという姿勢や気持ちが大切になりそうです。
Q:仕事で苦労することは何ですか?
単調なゲームや操作方法、機能の幅が狭いゲームのチェック作業です。作曲をするゲームであればその機能しかないため、やれることが限られてしまうそうです。また、作曲についての専門的な知識がないと、操作の誤作動が発見しにくいという側面もあるようです。そのような時には、できる部分と作曲ができる方に依頼する部分とで分担をするとのことでした。
質疑応答1
 
説明を聞いて、仕事のイメージが具体的に持つことができたからこそ、様々な観点から質問が出てきていました。
質疑応答2
 
説明の中で、向いている人の表現に
・ラスボス前のレベル上げが苦ではない
・残機が1、ガバガバ状態で攻撃が当たったことになっても笑える
など、ゲームが好きな人にとってもそうでない人にとってもクスッと笑える表現でお話してくださいました。
そのお話の雰囲気も相まって、座談会のような質疑応答は1時間にもなりました。
参加したご利用者や学生にとって企業や業界、事業、業務内容への理解を深める講座を一緒に作り上げていただき、ありがとうございました。
ポールトゥウィン株式会社様が掲げるミッション
“新しい”を共につくりだす

ということを、今後も一緒にしていけますと幸いです。
この度はお越しいただき、ありがとうございました

参加者の感想

  • 今まで自分が見てきた業種と全く違うことをしている企業だったのでどれも印象に残った。特に印象的だったのはゲームを1日やる人ばかりではなく、ほとんどやらない人も大勢いることを知ることができました。
  • ゲームデバックは忍耐力が必要だということ、社員の方が、仕事が終わった後や休憩時間にもゲームをしているというお話や、苦痛な部分にもやりがいや目的意識を見つけて取り組むという点が印象に残りました。
  • ゲームがリリースされるまでに、細かいデバック作業を経ており、ゲーム以外のシステムでもコンテンツの内容そのものは大事だが、それを支える過程があってこそユーザーが安心してゲームなどを楽しむことができるというお話が印象に残りました。
  • ゲームのバグは、プレイヤーの視点を用いて考えること。ゲームバグチェック以外にも色々な仕事をやっていること。様々な職種で障害者が健常者と同じ場所で働いていることを知ることができました。
  • ゲームのデバックだけでなく、ネットのパトロールをする業務にも「自分に向いていそう」「やってみたい」と感じた。
  • 同じ作業を何度も繰り返すし、精密な動作が必要で、大変そうで自分には向いていないと思っていたけど、下手だからこそ役立てることを知って前向きになれた。
  • デバックという業務について、バグをチェックする仕事ということは知っていましたが、具体的にどうやって作業しているか、ということやレベル上げが苦にならないタイプといった、向いている人の事を知って、デバックの楽しさや難しさなど、多くを学べて良い経験になりました。
  • ゲームのバグを見つけるという楽しさがある反面、とても我慢しなくてはいけなかったりする部分もあって、感情のコントロールや切り替え方法は仕事においても大切なことだと感じました。
  • お客様が関わっている仕事なので、依頼されて納品日までには必ず責任を持って最後まで行うといったことを今後活かしていきたいと思いました。
  • 本日はとても貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。デバックという珍しい業務について、苦労することや働く上で大切にしていることなど、インターネットで調べるだけではわからないことを知ることができました。この学びを活かして就職に繋げたいと思います。
  • 今回は自分のしょうもない質問を聞いてくださりありがとうございました。仕事内容も面白く、改めて見学やバイトをしてみたいと思いました。

ポールトゥウィン株式会社様よりメッセージ

今回は企業研究講座に参加させていただき、ありがとうございました。
事業内容のご説明をさせていただく中で、皆さまがじっくりと当社の話に耳を傾けていただいた事がとても印象的でした。
また講座の最後には沢山の質問をいただきました。当社事業内容等に興味を持っていただき、ありがとうございました。
少しでも皆さまの今後の就活に寄与できる場を提供させていただけた事に大変感謝しております。
当社事業はゲームデバッグのみならず、ソフトウェアの品質検証、ECサイトの不正対策等、他の事業も展開しておりますので、 興味がありましたら当社コーポレートサイト(https://www.ptw.inc/)や採用サイト(https://www.ptw.inc/recruit)をご覧いただければと思います。
また合わせて会社見学会なども実施していますので、興味がありましたらお近くの支援員様までご相談ください。
今後も皆さまのお力になれればと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
今後もひとりひとりが強みを活かしてイキイキと働けるように、長く一緒に働くために、企業のみなさんと一緒に知り・学び・経験する機会をつくっていきますので、今後もぜひご参加ください。
このような機会を一緒につくっていきたい企業のみなさまからのご連絡もお待ちしています。