インターン生が新規事業立ち上げ!「To Be就活」誕生秘話

皆さん、こんにちは!インターン生の能澤です。
実は、12月からエンカレッジの新規事業「To Be就活」の立ち上げフェーズに携わっています。To Be就活とは、簡単に表現すると、企業の人と対話しながら進められる個別マッチング型就活です。従来のような強みや自己PRだけが評価される形ではなく、苦手や希望、配慮をお願いしたいことなどもさらけ出し、企業の人にそれらを知ってもらったうえで就活に臨めるという特徴があります。
今回の記事では、To Be就活がどのような流れで出来上がったのかをインターン生の目線から書いていきたいと思います。「新規事業を立ち上げるってこんな感じなのか!」「インターン生はこんなこともしているのか!」と参考にしてもらえれば幸いです!

私が任せてもらった仕事

まず、新規事業の立ち上げにあたって、私が行った業務をざっくりと振り返ると、以下のような感じになります。
▶ ステップ1:見込み客開拓調査を行う
元々、この業務も私の方から調査関連の業務に挑戦してみたいと申し出たことから始まりました。エンカレッジでのインターンでは、自分から提案すれば本当に何でも挑戦させてもらえるのだなと改めて実感しました。(笑)
 
調査として、まずは、新規事業のメインターゲットになるだろうと予想していた理系学生の就活の実態や理系学生向けの就活サービスに関してインターネットなどで調査しました。
 
次に、その調査結果をレポートにまとめ、それをもとに、社長を含めた新規事業立ち上げに関わるメンバーでミーティングを行いました。レポートには、理系学生の就活の統計データと各就活サービスの内容をまとめて、こういった学生層に対してこういったサービスだったら需要があるのでは、という内容を書きました。
 
議論の末、サービスの方向性が概ね固まったので、次の段階へ移行しました。
 
▶ ステップ2:考えたサービスを伝えるためのストーリーを何度も書く
自分だったら新サービスを人々にどのように伝えるか?といった視点でストーリーを書きました。ストーリーを描いた理由は、「優れた戦略とは、思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ」というアイデアから来ています。これは、「ストーリーとしての競争戦略(楠木建著)」という、社長から紹介してもらった本のメインアイデアです。この本にも書いてあるように、思わず人に話したくなるような、「イメージが動画のように見えてくる」躍動感のあるストーリーの作成に努めました。
 
ストーリーの作成
 
▶ ステップ3:ストーリーに基づいて、新サービスに関する議論を繰り返す
ストーリーが出来上がるたびに、新サービスで達成したいゴールやサービスの名称、サービスのターゲット層などに関して何度もメンバーで議論を重ねました。何度も繰り返される議論を通して、アイデアが様々な形に変化していくことが面白く、「新しい事業を作り上げるのってなんか楽しい!」と感じました。
 
▶ ステップ4:名称が二択まで絞られ、友人に意見を求める
名称の候補が二つまで絞られたので、実際の声を参考にしようと思い、友人に意見を求めました。ここでは、インターン生という立場を利用して、現役の学生の声をたくさん拾うことができました。実際に意見を聞いてみると、メンバー内で議論していた時には出てこなかった意見が数多く挙がり、議論がさらに前に進むきっかけとなりました。また、この経験から、外部の人に意見を求め、客観的な視点を提供してもらうことの重要性を改めて学ぶことができました。
 
外部の人に意見を求める
 
▶ ステップ5:「To Be就活」に決定!To Be就活のストーリーを書き、パンフレット作成に進む
友人にアンケートを実施し、さらに議論を重ねた結果、サービス名を「To Be就活」と名付けることに決定しました。
 
その後は、改めてTo Be就活のストーリーを書き上げ、メンバー内でサービス内容に関しての共通認識を確認したのちに、学生向けのパンフレット作成に取り掛かりました。
 
ずっと頑張って書いていたストーリーが、上手く書けていたようで、メンバーの方々からポジティブなフィードバックをもらうことができ、とても嬉しかったです。
 
▶ ステップ6:パンフレットのコンテンツを作成する
パンフレットは、二つ折りのものとし、私は表紙を含めた3ページのコンテンツ作成を担当しました。
 
パンフレット作成では、限られた情報量でどのようにして「To Be就活」という新しい概念を分かりやすく伝えるかということを意識しながら作成しました。
 
パンフレット作成に関しては、全く初めての経験だったので、最初は戸惑いましたが、いざ取り組んでみると、その奥深さに気づきとても楽しかったです。特に、それぞれの文章の配置やパンフレットの配色だけで、読み手が受ける印象が大きく変わるということを学び、これまで何気なく見ていたパンフレットなども少し違った目で見るようになりました。
 
試行錯誤の結果、時間は思っていた以上にかかりましたが、パンフレットのコンテンツをなんとか完成させることができました!
 

共通認識を持つことの難しさ

新規事業の立ち上げフェーズに関わらせてもらって、特に実感した苦労は、新サービスへのイメージや新サービスで描きたい理想について、関わるメンバー全員で共通認識を持つことの難しさでした。事業を始めるにあたって、メンバー全員の事業に対するイメージが同じ方向を向いていていることは不可欠です。しかし、多くの議論を通して、そもそもこのサービスのメインターゲットは誰なのか、このサービスを通して何を達成したいのか、このサービスをどう展開していきたいのかといった認識について、それぞれ少しずつズレがあることに気がつきました。しかし、このズレはかなり小さいものだったので、多くの話し合いを経た後でしか気づくことができず、対処するのも難しいものでした。
この経験から、新しいものを作り上げる際に生じるゴールの認識のズレは、時に気づきにくく、それがサービスを考える際の足踏み状態を生むということを学びました。このようなズレは、何度も話し合い、お互いにゴールの認識をすり合わせることでしか解消できないものだと思うので、新規事業の立ち上げでは、密に話し合うことが最重要だなと思いました。そして、その話し合いも表面的なものではなく、メンバー全員が各々の意見をしっかりと言えることが大切です。エンカレッジには、その雰囲気が大いにあったので、私自身も新規事業の立ち上げに貢献できている気がして、大きな自信につながりました。
新規事業の立ち上げ
 

新規事業立ち上げに興味のある人へ

私が新規事業の立ち上げフェーズに関わらせてもらって、率直に感じたことは、「大変だけど楽しい!」です。新サービスの内容や名称を考えている段階では、議論を重ねるたびに新しいアイデアが浮かんだり、考える際の視点を少し変えるだけで、それまでのアイデアが全然違ったものに見えたりして、議論するたびに迷走していく感じがしました。(笑)ただ、これも全部含めて、「新規事業を立ち上げるってこんな感じなのか!」と経験することができ、大きな学びを得ることができました。
やっていく中で色々なアイデアが出て、右往左往した時もありました。ストーリーをたくさん書いたり、議論がなかなか次の段階に進まず、足踏み状態のようになったりした時は、大変だなぁとも思ったのですが、今思うと新しいものを作り上げる際は、そのような状況を何度も乗り越えてこそ、価値あるものを作れるのではと思います。また、私自身、新しいことを考えることやアイデアを出すこと、議論することが好きなのだという、自らの気づきにもつながりました。これまで新規事業の立ち上げフェーズに関わったことがなく、全てが初めての経験だったのですが、「文化祭でのクラスの出し物」を作っているときのような感覚で楽しむことができました。
こんな風に、12月から思ってもみなかった形で新規事業の立ち上げフェーズに関わることができました。しかし、これも私が挑戦したいと手を上げたことから始まっています。つまり、エンカレッジのインターンには、このように自らが望めば、本当に様々なことに挑戦し経験させてもらえる環境があります。私自身は、社会人として働く前に新規事業の立ち上げフェーズに関わることができて、今後のキャリアを考える上で新たな視点を得られ、非常に貴重な経験ができたと思っています。まずは何事も、飛び込んでみることが大事なのだと改めて感じました。エンカレッジでのインターンを迷っている皆さん、迷っているならチャレンジしてみるといいと思います!この記事が、少しでも参考になればとても嬉しいです。
エンカレッジでのインターン
 

📒 インターン生募集

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