人生100年時代!?働き方の多様性とその未来

皆さんこんにちは!インターン生の能澤です。
今回は、11月12日(火)にウエダ本社さんにて実施された、Beyond Careerのユーザーテスト会に関してのレポートをしたいと思います。今の時点では、読んでいて「何それ?」となっている方がほとんどだと思うので、さっそく本題に入っていきたいと思います!

ユーザーテスト会の概要

Beyond Careerとは

まずは、そもそもBeyond Careerとは何なのかというところから話を始めていきたいと思います。Beyond Careerとは、株式会社ツナグムと株式会社ウエダ本社が協同で提供する就職・転職支援サービスです。就職・転職の際には、これまでの自分自身の、目にする企業の、自分の周囲の社会の枠組みといった、いわゆる世間の「当たり前」にとらわれてキャリアを考えてしまいがちです。しかし、Beyond Careerのサポーター(支援者)が寄り添い、出会いの場や機会を提供することで、今まで持っていた価値観や枠組みにはなかった新しい人や企業、キャリアとの出会いを生み出すことを目的としています。今仕事を探している人はもちろん、仕事を探しているわけではなくとも、今の自分を見つめ直し、何かしら次につながる新しい人やコトと出会いたい人も利用できるサービスです(詳しくは記事の後半へ)。
この事業に対してエンカレッジは、「Boosterキャリア」というICTプラットフォームをツールとして提供することで参画しています。Boosterキャリアとは、自分を生かした働き方を探す人を長いスパンで支える、伴走型ジョブマッチングのプラットフォームです。具体的には、ユーザー(学生や求職者)は、強みや自己PR、配慮をお願いしたいことなど自分の情報を登録・公開すると、大学や支援機関の就職・キャリア相談を受けられたり、企業にコンタクトを取る・求人に応募することができたりするものです。Boosterキャリアの特長である、支援者と共にキャリアを考え、就職の準備ができる機能を活用することで、Beyond Careerというサービスを利用する際には、ユーザーはBeyond Careerのサポーター(支援者)とつながり、自らのキャリアを考えることができます。また、Boosterキャリアの相談機能を使えば、求人に応募する前に企業とも対話しながら就職・転職活動できるのも魅力の一つです。つまり、今まで学生や求職者と企業の二者間で行われていた就職・転職活動に、第三者である支援者を登場させ、かつ企業との対話を可能にする機能を備えたものがBoosterキャリアです。
ユーザーテスト会1
 
ユーザーテスト会2
 

当日の様子

ここからは、ユーザーテスト会当日の様子について話していきたいと思います。まず、今回のユーザーテスト会の目的は、15名ほどの参加者にBoosterキャリアを実際に使ってもらい、その機能や使ってみた感想をフィードバックしてもらうことでした。当日は、学生から社会人の方まで幅広い分野・年齢層の方が参加しました。参加者の中には、日本人の大学生はもちろん、留学生の方も数名おり、また社会人の参加者には大学のキャリアセンターで働いている方などもいました。
流れとしては、最初に、ユーザーテスト会を開く理由やBeyond Careerというサービスを立ち上げた背景などについて、ツナグム代表の田村さんからお話しがありました。そこから、二つのグループに分かれてBoosterキャリアを実際に使ってみるテスト会が始まりました。一つのグループは、新卒の就活生を想定したグループ、もう一つは転職先を探している社会人を想定したグループでした。それぞれのグループにツナグム、ウエダ本社、エンカレッジのスタッフが入り、Boosterキャリアを使ってみての感想や、もっとこうすれば良いのでは?といった議論が活発に交わされました。その後も、さらに意見やニーズを細かいレベルで吸い上げるために3人一組くらいに分かれて、そこにそれぞれスタッフが入り、Boosterキャリアに関するコメントをもらいました。コメントの中には、「他のユーザーと関われる機能が欲しい」といった機能に関してのコメントもあれば、「就活・転職において働きがいを求める人が増えていると思うので、企業紹介ページにSDGsの取り組み方針、取り組んでいること等を加えてはどうか」といった社会的背景も踏まえた上でのアドバイスのようなコメントもありました。
最後に、Beyond Careerというサービスを通じて実現したい世界観について改めて田村さんからお話があり、テスト会参加へのお礼の挨拶をもって終了しました。
ユーザーテスト会の様子1
 
ユーザーテスト会の様子2
 

働き方の未来像

働き方の未来像
 
上述したように、今回のユーザーテスト会で、実際にBoosterキャリアを使用してみる前に、なぜBeyond Careerというサービスを実施しようとしているのか、その背景のお話がありました。そこで出た話のテーマは主に、今後人生100年時代になると言われている中で、「働き方」や「キャリアの選択肢」が大きく変わっていくということでした。私はその話がとても面白いと思ったので、以下にその話を聞いての気づきや学びを書いていきたいと思います。

人生100年時代における転職

一番印象に残っている内容は、「コミットメントシフト」という考え方です。コミットメントシフトとは、仕事の移行の形の一つで、自分がどこ(どの会社)に「どの程度」コミットするのかという、その程度によって、仕事への関わり方(正社員なのか業務委託なのかなど)を徐々に移していくという概念です。例えば、初めはA社に100%のコミットだったけど、B社にも興味が出てきて、A社に80%/B社に20%コミットするようになり、そこからA社50%/B社50%→A社20%/B社80%へと比重が移っていき、最終的にはB社に100%コミットするといったように、仕事や会社への関わり方がシフトしていくというものです。この話で面白いなと思ったのが、この「コミットメントシフト」がこれからの転職のスタンダードになっていくであろうという話です。
従来の転職であれば、A社への100%のコミット(正社員)からB社への100%のコミット(正社員)へのシフトという形がほとんどでした。しかし、この形での転職では、求職者側と企業側にとって大きなリスクが発生します。例えば、従来の転職であれば、転職先の雰囲気や人間関係、担当する仕事に本当に興味を持てるのかどうかは、実際に転職するまで分かりません。また、企業側も転職者を新入りとして迎えるしかなく、多額の費用をかけて採用したその人材が本当に活躍できるのか、また合わないと感じればすぐに辞めていくのではないかという不安も拭い切れません。その点において、コミットメントシフトでは、求職者側からすると、給与や業務内容などの求人で得られる情報以外に、内部のリアルな人間関係や職場環境といった、求人情報だけでは得ることは難しいが、継続的な関係のためには非常に重要な情報を知ることができます。企業側にとっても、ミスマッチを防ぐことや離職率を下げることにもつながる点において十分なメリットがあります。
コミットメントシフトという概念を知らなかった私は、その話を聞いて、両サイドの不安な点を解消できる面白い概念だなと思いました。また、これからの人生100年時代と言われる社会で、「大学卒業後すぐに就職した会社で一生働き続ける」ことは、様々なライフイベントを含む長い人生の中において困難になっていくと思います。それよりも、より柔軟性を持ってコミットメントシフトしていくことで、自らのキャリアをより豊かなものにできるのではと思いました。

最後に

働き方の多様性とは
 
そして、コミットメントシフトの話を聞いてから、「働き方の多様性」に関して考えることが多くなりました。今までいかに自分自身が、世間で言われる「当たり前」の働き方にしか目が行っていなかったのか気づかされた感覚になったからです。
例えば、幼い子どもを持つお母さんはパートでしかなかなか働けない現状があります。ただ、そんなお母さんの中にも「私の〇〇の専門性を活かしたい」「私は〇〇に興味があるから、少しでもその分野に携わりたい」というような想いは当然あります。そこで、もしそのような事情がある求職者側と、その人の持つ専門性を必要とする企業側がコミュニケーションを取りながら、その人オリジナルの働き方をデザインすることができれば、例えば小さな子どもを持つお母さんもパートで働くという以外の選択肢が広がるかもしれません。このように、働き方をデザインし、そこに多様性を認めることができれば、子どもを持つお母さんだけでなく、障害のある人や、何かの事情で週5日のフルタイム勤務は難しいけど専門性を活かして働きたい人など、その人に合ったキャリアを構築していけるのではと思いました。そして、実は、このような話は、テスト会当日も話題に上がっており、それがBeyond Careerの目指すところの一つとなっています。
これらの人生100年時代、私のように20代前半の人は今からあと80年ほど生きる計算になります。その中で最も時間を割くことになるであろう「働く」ということを、自らの手でデザインできるということは、「自らの人生をデザインする」ということに他ならないと思います。社会が日進月歩で変わっていく中、働き方に対する「当たり前」も同じように変化しています。今回のユーザーテスト会は、そのような変化に気づかせてもらえる非常にいい機会だったなと思いました。

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