経験がゲームのように成長を感じる時があった(他1事例)~発達障害のある大人の就職~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。
ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。
また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。
📍この記事はこんな方におすすめ📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2025年10月に就職が決まられたご利用者の就職事例から、2つのストーリーをお届けします!

就職事例1)経験がゲームのように成長を感じる時があった

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Kさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Kさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】発達障害
  • 【利用期間】2年
  • 【職種/業務内容】メールデリバリー、ファイル作成、アンケート入力など
 
私はエンカレッジを利用する前に、バイトや就職活動を一度もしていませんでした。
始まりは2年前にあって、大学の教育懇談会でのエンカレッジについての説明があり、その後進路相談をして見学に行きました。
利用体験で感じたことは職場としての雰囲気は凄く静かで集中できるところもあり、ここなら自分の職場も見つかると思い利用開始しました。
次にエンカレッジの講座やオフィスワークについてです。訓練というところで、講座は学ぶことが多かったです。
参考に出来そうなのは、リフレッシュ講座、自己理解講座、ビジネスマナーです。なぜなら、働く自分の想像としてこういった場面での出来事が上手く活かせるからです。
オフィスワークでは、ワークサンプルが一番の学びでした。特にナノブロックやキノコネジなどの手を動かす作業は向いていたという気付きを得たからです。

実習について、私は大学卒業後に実習をしていきました。最初は何をしたらいいのかが分からないという印象でした。
それから何回も実習を通じて、経験がどんどんゲームのように成長を感じる時が多々ありました。
そのおかげで就職が決定しました。だからといって油断をしてはいけないのが社会という環境です。
一つのミスが命取りなのでこれからも慎重にし、自分のペースで無理をしないことを胸に刻んでおくことが大切です。

まだまだ社会でも学ぶべき姿勢は見られると思いますが、エンカレッジで学んだことはヒントにつながること考えています。
最後になりますが、私を支援してくれたスタッフさんには心から感謝しております。2年間本当にありがとうございました。
就職事例67-1-1  就職事例67-1-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Kさんは大学在学中にエンカレッジに見学に来られその後利用開始となりました。沢山のスタッフがKさんの担当をされ私にバトンが渡ってきました。
まだ”就職”という2文字にピンと来ていない(見学に行っても他人事のような振る舞いでした)状況でした。
その後見学に行ったS社の実習を決断され、最初の1週間の実習で色々と課題点を指摘されました。
その課題点に対してKさんなりに色々考えてどうすればいいのか悩んで悩んで2回目の実習に挑まれたと思います。
2回目の実習振り返りでは1回目の課題項目はすべて評価があがっており、最終日の振り返りで内々定のお声掛けをいただきました。
ご本人の気持ちの切り替え、次へのチャレンジ、課題認識と対応。これらが本当によく見えた取り組みだったと思います。
くじけることなく2回目の実習に立ち向かった(表面上はひょうひょうとしてましたが)Kさん。本当に良かったです。
エンカレッジ心斎橋ではお兄さん的な存在でいてくれました。これからはS社でお兄さんとして慕われるKさんになってくれたら嬉しいです!
(エンカレッジ心斎橋 スタッフS)

就職事例2)親身に相談に乗っていただいて進むべき方向が見つかった

エンカレッジ天満橋 ご利用者Aさん
  • ▶ エンカレッジ天満橋 ご利用者Aさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】30代
  • 【障害種別】ADHD
  • 【利用期間】10ヵ月
  • 【職種/業務内容】データ入力な
 
まずはホッとしました。再入所してから初めは1日でも早く職場で働きたいという気持ちが先こうするあまり、あせりと不安の中で活動していました。
家に帰ると疲れが余計に出て、しんどく感じたときもありました。スタッフの方と相談する中でときには暴走ぎみになってしまうこともありましたが、親身に相談にのって下さったので自身が進むべき方向が見つかったのかなと思います。その結果内定をいただくことができました。
今後は新たな場所で今まで学んだ経験を活かして頑張るとともに迷ったときに気軽にスタッフ方を頼って安定して働けるよう進んでいきます。
ソーシャルクラブに行けなくて残念なときもありましたが今思えばこれまでの活動ひとつひとつがいい思い出です。これからもよろしくお願いします。そして、10か月間ありがとうございました。
就職事例67-2-1  就職事例67-2-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Aさんは、前職がおありで再利用でエンカレッジ天満橋に来られました。
就職活動に前向きで、ハローワークなどの求人をいつもチェックされていたことが印象的でした。

そのお気持ちから焦りや不安がでることもありましたが、面談などでお話いただきました。
お辛い気持ちも実習や面接では、切り替えて進んでおられました。
その後、講座や面談を通して応募だけではなく、過去を整理する時間も増やしていき面接の答え方や職歴についての伝え方を振り返りブラッシュアップされました。

チャレンジする真っ直ぐな姿勢が、企業の方からも評価を頂きました。
これからもずっと頑張り続けるではなく、肩の力を緩めつつご自身のペースで頑張ってください!
(エンカレッジ天満橋 スタッフN)
 
いかがでしたか?「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください!