就職以外にもたくさん学び、前進を実感。他5事例～発達障害のある大人の就職～

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。
ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。
また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。

説明会でいろいろな講座やプログラムがあるため、いろいろな体験ができるのではないかと思い、大学を卒業する頃に入所しました。私は学生の頃、引きこもりの不登校で、クラブやサークル活動、アルバイトなどを行っていませんでした。その経験不足を補えればと思ったためです。
自分自身のことで一番発見があったのは、協調性があるということです。講座のグループワークで話せることや、当番の時に他の方の手伝いを自分からすることができました。後者は他の利用者さんがしていたことを私もやってみようと思い、まねをしての行動でした。協調性があると言っていただき、また自分でもある程度得意なのかと思い、話しやすい雰囲気を意識したり、自分のコミュニケーションを見直したりなどして、いつのまにかそれが長所を伸ばすことになっていました。そこから強みは協調性があるが、弱みはそれゆえに周りに流されることと、自己分析できるようにもなりました。欠点だと思っていたものが強みゆえのものであることに逆に自信が付きました。
苦手なことや困りごとに対しては、工夫や対処法を考えることが必要であることを一番学びました。私はできないことや、何をやってもミスをすることを努力不足だから、いつもダラダラ過ごしているからと思っていました。「同じ方法を繰り返してもまた同じ失敗をしてしまうのなら、やり方を変えてみることが必要」とスタッフさんがおっしゃっていて、それに感銘を受け、私も工夫をして改善策を探すようになりました。ただ飽き性で三日坊主な性質なので、すべての課題が解決したわけではありませんが、ちょっとずつ前進しているということを、内定を頂いて初めて実感しました。考えるだけで行動に移せていることは少ないですが、就職後こそ必要になることだと思うのでやっていきたいです。
他の方の行動を見て、自分を変えることもできました。いろいろな講座やプログラムでいろいろな経験をすることができました。自分を見直すこともできました。就職が決まったこと以外にもたくさん学ぶことができました。エンカレッジに通って本当によかったです。 長く働き続けられるようにこれからも頑張ります。お世話になりましたスタッフさん、一緒に就職を目指したエンカレッジ天満橋の利用者のみなさんに感謝します。今までありがとうございました。

大学を卒業してから早三年弱、エンカレッジを利用して1年8か月、やっと就職が決まってホッとした気持ちとうれしい気持ちです。その反面、まだエンカレッジにいたいという気持ちもあり、卒業することになり寂しい気持ちもあります。
これまでエンカレッジでいろんな人、大阪のスタッフさん、異動してしまったスタッフさんに出会い、ご迷惑をお掛けすることもありましたが大変お世話になり、感謝しかありません。家族にも迷惑をかけたのでこれからは恩返ししていきたいです。
私はエンカレッジ大阪を利用して良かったと心の底から言えます。行き当たりばったりでなんとなく平凡な日々を過ごしてきましたが、毎日通所するたび、寡黙で引っ込み思案だったのが、自分から相手に問いかけたり、ハキハキと話せるようになったりと、自分自身の成長を実感することができました。
水曜日のランチタイムレクでのボードゲームやサイコロトークも楽しい時間を過ごさせていただきました。エンカレッジ大阪は居心地が良くて、優しいスタッフさんばかりです。名残惜しいですが今までありがとうございました。こうして繋がったご縁は決して忘れません。就職先でも、エンカレッジで学んだことを活かせるように精一杯マイペースで体調管理をしっかりしていきながら頑張っていきたいです。

エンカレッジには、私と同じ障害に悩んでいる方々が頑張って就職できるように奮闘していますし、何か不安や悩み事があった際はエンカレッジの職員の方々にアドバイスをいただき、私にとっては気持ち的にもとても落ち着ける場所でした。時には利用中に不安症でしんどくなる場面がありましたが、そんな時に職員の方が私の相談に時間を空けてくれました。そして、利用者の方々と話し合い、ともに仕事についての勉強。私個人の課題であるコミュニケーションや悩みによる考え方などを、事細かに学ばせていただいたので、とてもうれしかったです。

エンカレッジのスタッフの方々は、志望動機の添削や、面接のアドバイスが非常に丁寧です。普段の言動に対するフィードバックも細かく、改善の意識が高まりました。面接を重ねるうちに、職場での経験や企業で必要なスキルを習得していくことは、採用判断の大きな決め手だと分かってきました。
私が内定を貰うことができたのは、企業が求めている人材であること、その職場で働ける能力があるということを上手く伝えられたからだと思います。約１年間通所して無事に就職が決定し、私の中ではようやくスタートラインに立てたという感じです。
エンカレッジの支援があったからこそ、今の私があります。スタッフの方々には非常に感謝しています。

昨年の12月中旬、前職に在職時に3月末での契約終了を知らされ、今年の1月から転職活動に励んでいました。しかし、仕事に就きながらの転職活動はなかなかうまくいきませんでした。何100社もの会社に応募をして10数社の面接を受けましたが、ちゃんとしていない会社も多く、入社したい企業像を見失っていました。
前職を退職後、エンカレッジに通い始めてすぐのタイミングで内定を頂けたのは、エンカレッジのサポートあってのことだと感じています。失業状態に対する不安があり、一人では就職活動に集中することが難しかったと思います。応援してくださる方がいたり、同じ目標を持った仲間がいたりすることが良い結果につながりました。
また、内定直後はまだ活動を続けるかどうか悩んでいましたが、交渉の結果賃金を上げてもらったことも一緒に喜んでいただき、新しい会社でやっていく決意につながりました。短い間でしたがありがとうございました。

最初は長時間人と接することに不安があったのですが、どんな時も親身になってくださるスタッフの方々やフレンドリーな利用者の皆さんのおかげで、毎日安心して通所することが出来ました。
苦手なことは数多くありましたが、スタッフさんとその解決策を一緒に考えスモールステップで実践すること、また頼りになる利用者の先輩の方々を見習うことで、少しずつ克服できました。
また、エンカレッジは就職に関するスキルを身に着けることだけでなく、人としての成長もできる場だったと感じています。
私自身もいろいろな人のお話や体験談を聞いたり、スタッフの方々との面談を通じて新しい考えに触れ、自分の視野が広がり、少しは人として成長できたと考えています。
今はただ、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

いかがでしたか？「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください！