自己理解を深め「働きたい」と思える企業に就職(他3事例)~発達障害のある大人の就職~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。
ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。
また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。
📍この記事はこんな方におすすめ📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2023年3月に就職が決まられたご利用者の就職事例から、4つのストーリーをお届けします!

就職事例1)自己理解を深め「働きたい」と思える企業に就職

エンカレッジ京都 ご利用者Fさん
  • ▶ エンカレッジ京都 ご利用者Fさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代後半
  • 【障害種別】ASD・ADHD
  • 【利用期間】2年1か月
  • 【職種】軽作業、事務
 
エンカレッジを利用して約2年が経ちました。コロナ禍で実習に行けないこともありましたが、スタッフのみなさまのサポートで無事に就職することができました。
就職するまでに取り組んだことは主に自己理解です。
自己分析をすることによって自分がどういった特性でどういうことが苦手なのか、それに対しての対処法を見つけ説明ができると、就職の面接または人間関係で有利になる場合があるからです。
以上の内容を意識してみなさまも就職できると幸いです。約2年間サポートしていただきありがとうございました。
就職事例36-1-1 就職事例36-1-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
この度はご就職おめでとうございます。
一度働いてから障害のあることを知ったFさんですが、はじめは自分が何に向いているのか、何がしたいのか、手探りの部分もあったかと思います。さまざまな企業での実習やハローワークでの面談、エンカレッジでの自己理解講座を通じ、緊張しやすいことや、ゆっくり話してもらうことで指示理解がしやすいことなどが分かり、少しずつ自己理解を深めていくことができましたね。結果、「ぜひここで働きたい!」と思える魅力的な企業と出会うことができました。
就職先でも、誰にでも気さくに話しかけ、すぐに仲良くなってしまうFさんの強みを発揮し、活躍していってください!
(エンカレッジ京都 スタッフE)

就職事例2)苦手なことにも立ち向かっていきたい

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Nさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Nさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代後半
  • 【障害種別】ASD、不安障害
  • 【利用期間】6ヶ月間
  • 【職種】事務
 
さまざまな方とのコミュニケーションをとる機会があり、とても勉強になりました。
今まで苦手なことから逃げることが多かったですが、これからは立ち向かって行きたいと思います。
スタッフの方々には大変お世話になりました。
就職事例34-2-1  就職事例34-2-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Nさんは、エンカレッジのお兄さん的存在で、分け隔てなく皆さんとお話されたり、新規利用・体験利用の方へのオリエンテーションもたくさんしてくださいました。就職されたことでさみしい思いをしているご利用者がたくさんいらっしゃるのではと思います。

また就職活動は利用当初から積極的に進めていました。就職への焦りから少し無理をしていたようですが、今までの経験から無理をしすぎて、体調が悪くならないようにペースを保ちながら進められました。
焦りがあっても立ち止まって自分にとってより良い方法を考え実践できることがNさんの強みだと思います。
これからもエンカレッジでの経験を仕事に生かして、無理せず頑張っていってほしいと思います。
(エンカレッジ心斎橋 スタッフM)

就職事例3)エンカレッジで濃く有意義な時間を過ごすことができた

エンカレッジ京都 ご利用者Kさん
  • ▶ エンカレッジ京都 ご利用者Kさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】30代前半
  • 【障害種別】ASD
  • 【利用期間】1年6ヵ月
  • 【職種】軽作業および事務
 
就職が決まって、少しの安心感と新たな環境への期待や不安が入り混じった複雑な心境です。体感ではあっという間でしたが、実際は約1年半かかっていて、素直に長かったと感じます。この1年半の間に簿記の資格取得やPCスキルの向上など、いくつも目標に取り組んできたので「かなり濃い有意義な時間」を過ごせていたのだと今は実感しています。
エンカレッジに来た当初はただ漠然と「事務系」の仕事を志望していました。しかし担当スタッフの方と毎週面談することで、今の自分に向いた職種や必要なスキル、今後の就職活動の見通しを明確にすることが出来ました。
直近半年間はBooster(エンカレッジ内の連絡アプリ)に日々のスケジュールと依頼されているタスクを記録することで、今まで希薄だった活動計画の可視化が意識してできるようになりました。普段からカレンダーアプリに予定を入れる癖もついたので、日常生活でもかなり助かっています。
今もPCでの作業や効率的に作業を進める所は課題がありますが、エンカレッジで身に着けたスキルを基盤にしながらより一層スキルアップできるようにしていきたいと思います。
長い間、本当にありがとうございました。
就職事例36-03-1
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
ご就職おめでとうございます。
前職の経験を踏まえ、長く働いていける職場を想定し希望職種についても色々と悩んだことと思います。
不得意な事にも納得いくまで努力をしたいというこだわりとも向き合いながら、就職活動に挑まれ、その努力姿勢には頭が下がる思いでした。
念願の事務/庶務系のお仕事も一部兼任しながら、ご自身の持ち前のコミュニケーション力を活かせるお仕事に就けましたね!職場実習時から、企業担当者から「とにかく職場に馴染んでいる」というお声掛けも印象的でした。
就活のエンジンが掛かり出したタイミングから、ご利用者の皆様の先輩として雰囲気づくりや、ランチタイムMTを盛り上げてくださった点など、ご利用者同士が打ち解ける機会を増やしていただいたことも本当に感謝しております。OB会でお会いできるのを毎月楽しみにしております。
(エンカレッジ京都 スタッフH)

就職事例4)「できる」が増え、自信になり、たどり着いた就職

エンカレッジ京都 ご利用者Yさん
  • ▶ エンカレッジ京都 ご利用者Yさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】ASD・ADHD
  • 【利用期間】13か月間
  • 【職種】一般事務
 
就職活動をした事もなく、大学2回生で不登校になった私にとって、就職までの道のりは途方もなく見通しの立たないものでした。
新しいタスクが出るたび、私にはできないと思いましたが、スタッフのみなさまの支えがあり、頑張る中でいつの間にかできる事が少しずつ増えていったと感じています。そんなことの繰り返しで就職までたどり着くことが出来ました。
弱音ばかりの私を支え続けて下さったみなさまには、本当に感謝してもしきれません。
就職後もさまざまな事があると思いますが、この経験を活かして今後も精一杯頑張ります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
改めてこの度はご就職おめでとうございます!
通所当初は体調不良で通所日数も少なかったですが、さまざまな形で向き合い、自分の体調について理解を深められました。
自信のなさから生まれる不安がたくさんありましたが、エンカレッジでの経験を通して少しずつ自信がついていったのかなと思います。少しずつ『不安だけどやってみよう!』が増えていき、その結果働きたいと思う企業と出会う事ができました。
悩む事は引き続きあるとは思いますが、『不安を共有すること』を忘れず、持ち前の柔和さと素敵な笑顔でイキイキと働いていただきたいと思っています。応援しています!
(エンカレッジ京都 スタッフS)
 
いかがでしたか?「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください!

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