「1人じゃないよ」周囲に支えられて希望の職種で就職。他3事例～発達障害のある大人の就職～

Nさんは誰に対しても明るく穏やかな関わり方で、困っている人にサッと手を差し伸べ、場の雰囲気を和らげるような自然な言葉かけができる方です。
それゆえに、周囲との調和を優先し、自分の気持ちを押さえすぎて心が疲弊してしまうことも多々あり、思うように通所できない時期が続きました。
ようやく就職活動が動き出したタイミングでの予期しない出来事で、心身のバランスが大きく崩れたこともありました。
それでも諦めずに「就職したい」という気持ちを持ち続け、Nさんが自分の好きなことで、無理なく働ける環境を探しました。同時に自分の本音を伝えることや、自分自身を認めることも大切にしました。その結果、今回の就職に繋がりました。
好きなことで働くNさんは、キラキラ輝く素敵な笑顔で、お客様に元気と癒しを提供されることと思います。
周囲の人を優先しがちなNさんだからこそ、自分自身が、一番に自分を大切にしてあげてくださいね。

Kさんはエンカレッジの心斎橋のムードメーカー的な存在でいつも元気で明るく笑顔が印象的です。
グループワークでは積極的に意見を伝えリーダーシップを発揮しておられました。
明るく元気な反面、自分自身の言動に戸惑うことや悩むこともありましたが、みんなの前ではそういった姿を見せずに、日々プログラムに取り組んでこられました。
また実習で受けたフィードバックを真摯に受け止め、課題点を改善しようと意識できる素直さがKさんの強みです。
就職先の企業で実習を行い、正確性やコツコツと取り組む姿勢が評価され今回の就職につながりました。
初めての就職で不安もあると思いますが、Kさんらしく明るく元気に少しずつ社会人としての道を歩んでいただきたいです。ご就職おめでとうございます！

Hさんの利用期間は半年弱でしたが、短い間でも周りのご利用者からの信頼がとても高かったです。
グループワークなどでは周りをよく見て落ち着いた発言をされるため、いつも安心感がありました。
ご自身の課題については、スタッフとの面談で確認し、それに対して着々と対策を取り、就職の準備を進められていました。
求人を探すことについては迷いや悩みもあったようですが、いつも前向きにチャレンジし続けたことが就職の決め手だったのではないかと思います。
その前向きさが活かされるよう、就職先でもチャレンジ精神はそのままでいていただきたいと、心から応援しています。

Nさんは講座やグループワークでは発信が多い方ではないのですが、面談室に入るといつも「就職活動でこれに困っていて…」「面接の受け答えで聞きたいことがあって」と話してくださる姿が印象に残っています。
私が2年を過ぎた頃から担当しているからかもしれませんが、「絶対に就職する！」という気持ちをもって、日々を過ごされていました。
事務職で活かせるように、自発的にExcel関数を勉強し、面接が決まると自宅・エンカレッジ両方で毎日練習するなど、沢山努力されていました。
初めて行く場所では緊張し、声が小さくなる・声を掛けるタイミングが掴みにくいという課題もありましたが、就職先では少し落ち着いた気持ちで実習に参加されていました。
その結果、高い集中力・正確性を発揮でき、黙々と業務に取り組む姿勢が評価され就職につながりました。
Nさんが長く就職活動を続けてきたなかで、就職先の企業に対して芽生えた「この企業で働きたい！」「どんどんできることを増やして、会社に貢献したい！」という気持ちを大切にしながら、これから働き続けていただきたいと思います。