利用者やスタッフの温かさで就職への不安がなくなった。他1事例~発達障害のある大人の就職~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。
ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。
また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。
📍この記事はこんな方におすすめ📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2022年7月に就職が決まられたご利用者の就職事例から、2つのストーリーをお届けします!

就職事例1)利用者やスタッフの温かさで就職への不安がなくなった

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Kさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Kさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】発達障害
  • 【利用期間】1年2ヶ月
  • 【職種/業務内容】事務補助・軽作業
 
エンカレッジに入って、他の方と一緒の時間を過ごし、そして最終的に私自身が望む企業から内定をいただけて、とてもうれしかったです。
エンカレッジに入った時は、就職できるか不安でした。
しかしそこにいた利用者やスタッフの方々が温かくむかえてくださり、不安がなくなりました。
そして、実習などで上手くいった時は、自信になりました。
これから就職するとなると、エンカレッジに入った時と同様に不安を感じると思いますが、そんな時はエンカレッジで学んだこと、言っていただいたアドバイスを思い出しながら、がんばりたいと思います。
就職事例28-1-1 就職事例28-1-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Kさんは、昨年5月に入所してから2度担当変更を経験されていて、私とは今年の4月から4か月間、就職が決まるまでの最後の上り坂を一緒に駆け上がりました。
前任のスタッフの皆様の支援を引き継ぐことができるかどうか、正直不安が大きかったのですが、入所した時からずっと変わらず、優しくて真面目で、他者とのかかわりを大切にされているKさんに、何事も勉強させていただこうという気持ちでした。
雇用前実習の中で、ある部署の担当の方が、Kさんとお話されてすぐに「真摯で丁寧なお人柄が伝わります」と深く頷かれていたことが、私はとても嬉しかったです。
これまでのスタッフの皆様とのかかわりの中で得たことや、エンカレッジや実習の中で培われたものもきっとコミュニケーションの一助となっていることと思いますが、それ以上に、どんな場面でも、そんな風に思っていただける素敵なものを持っている方なんだなぁと改めて思いました。
初めのうちは大変なこともあるかと思いますが、これからも、Kさんらしく進んで行ってください。
そして、遠慮せずに、いつでも周りに頼ってください。ずっと応援しています。
(エンカレッジ心斎橋 スタッフY)

就職事例2)ストレスが溜まる原因を理解し、特性や強みの活かし方を知った

エンカレッジ京都三条 ご利用者Nさん
  • ▶ エンカレッジ京都三条 ご利用者Nさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】30代前半
  • 【障害種別】ASD自閉症スペクトラム、強迫障害
  • 【利用期間】1年5ヶ月
  • 【職種/業務内容】スーパーマーケットのカート回収、カゴ補充、清掃
 
前職では一般雇用として介護職に勤めていていました。そこでは人間関係の構築の難しさや、マルチタスクの苦手さを日々感じており、次第に出勤をすることが難しくなりました。
その結果、ストレスや不安を感じてしまうと、身体が強張ってしまい、体・関節・頭の痛みが発生するようになりました。また何か気になってしまうことがあると、長時間手を洗ってしまうことがあり、その行動に対してもストレスを感じていました。

エンカレッジに通所し始めてからは、ストレスが溜まる原因を理解し、ストレスに対して上手く向き合う為のアドバイスを受けました。
現在は、自分で気持ちの整理をして、落ち着かせることを意識することが出来ています。
エンカレッジを通して、自分の特性や強みを生かすことを知る事が出来ました。
就職するにあたって、これからの生活リズムや、働き方に不安はありますが、これまで通り頑張っていきたいです。
就職事例27-2-1
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
前職は一般雇用で勤められていたNさん。
いつも穏やかで、誰に対しても優しいNさんでしたが、前職での経験から、コミュニケーションに苦手意識を持たれていました。
それでも、通所した際には、ビジネスマナーや社会人として適切なコミュニケーションを学ぼうと、とても意欲的に取り組まれていました。ソーシャルクラブやグループワーク、他のご利用者とのボードゲーム大会などで、他のご利用者やスタッフとの関わりを持つ回数を重ねるにつれて、少しずつですが、コミュニケーションに対して自信を深められていました。
また障害特性上、起床してから覚醒状態に入るまで、一定時間を要する為、午前の通所が難しい時期が続きましたが、「少しずつ」を心掛けながら、少しずつ通所も安定するようになりました。
また常に丁寧に取り組むことが出来る姿勢は、内定先はもちろん、これまでの実習先からも高い評価をいただいてきました。
これからも体調管理で悩むことはあるかもしれませんが、「少しずつ」を忘れずに、新たな第一歩を踏み出していただき活躍を楽しみにしています!本当におめでとうございます!
(エンカレッジ京都三条 スタッフE)
 
いかがでしたか?「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください!