支えてくれたスタッフ、利用者の皆様は一生の思い出。他3事例~発達障害のある大人の就職~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。
ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。
また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。
📍この記事はこんな方におすすめ📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2022年3月に就職が決まられたご利用者の就職事例から、4つのストーリーをお届けします!
*「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください。

就職事例1)支えてくれたスタッフ、利用者の皆様は一生の思い出

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Aさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Aさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害
  • 【利用期間】1年8ケ月
  • 【職種/業務内容】軽作業
 
私は、この4月からJ社に就職が決まりました。
周囲の人と比べて、焦った時期もありました。
それでもスタッフさんは、私の為に時に優しく、時に厳しく指導してくれたおかげで遂に内定を勝ち取ることができました。本当に感謝の気持ちで溢れています。
体調を崩して、1ヶ月程、気持ちが沈んだことがありましたが、こんな私を最後まで支えてくださったスタッフの皆様や利用者の皆様のことは私にとって一生の思い出です。本当にありがとうございました。
就職事例24-2-1
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Aさんは大学在学中に働くチカラを利用され、4年生からエンカレッジ心斎橋の利用を開始されました。
授業や卒業制作の兼ね合いで、思うように見学や実習に行けない時期があり焦りから大学よりエンカレッジを優先したいとおっしゃられていたこともありました。
卒業されてからは、やっと本格的に就活ができると意気込まれた矢先のコロナ第二波。
望んでいた実習は延期に次ぐ延期、苦しい時期だったと思います。
しかし、エンカレッジのワークや人との関わり方など、目の前のことにひたむきに努力を重ねられ、ご自身に合った環境、仕事を考えることができたタイミングで、今回就職された企業の体験実習のお話をいただきました。
実習に行かれてからは、温かな環境とコツコツ続けることのできる軽作業という仕事内容がご自身に合っていると考えられ、「絶対にここで働きたい!」とおっしゃられていました。
体験実習なんだけどな…とスタッフは思っていたところ、こちらの企業さんがハローワークのミニ面接会に参加されていて、もう募集は締め切ったけど別日で面接しても良いというお話をいただきました。

その日から面接日まで、残り1週間という短期間でしたが、ご自身からの熱い申し出もあり毎日のように色んなスタッフと面接練習をされました。皆様、その節はありがとうございました。
本番でもしっかりご自身の言葉で伝えることができ、結果は見事内定!
ご自身が引き寄せられたチャンスを、しっかり努力でモノにされました。

優しく真面目、そして努力家なAさん。
働かれてからも、その強みを大切に頑張ってください!
(エンカレッジ心斎橋 スタッフN)

就職事例2)社会人として自覚を持ち、学んだ事を活かしていきたい

エンカレッジ天満橋 ご利用者Kさん
  • ▶ エンカレッジ天満橋 ご利用者Kさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】軽度知的障害・注意欠陥多動症
  • 【利用期間】1年6カ月
  • 【職種/業務内容】事務職
 
今回S社に内定を頂き、4月1日から働く事になりました。作業内容は、資料電子化作業と緑化業務です。
面接を受け内定を頂けた時は、嬉しかったです。
ビジネスマナー講座やPCワークなど、就職した時に役に立つのでエンカレッジで学べて良かったです。
社会人として自覚を持ち、エンカレッジで学んだ事を活かしていけるようにしたいです。
1年半ありがとうございました。
就職事例24-1-1 就職事例24-1-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Kさんの強みは一度やると決めたことは真面目に、コツコツと進められるところ、動じないところです。
雇用前実習でコツコツと集中して、データ入力を進められたこと、初めての面接で、複数人の面接官相手に堂々と答えられたこと、その2つの強みを最大限に発揮したことが就職に繋がったと思います!

PCがあまり得意ではなかったKさんですが、エンカレッジでは学生時代の情報のテキストを活用しながら 基本的なPC操作を1つ1つ確認したり、事細かにメモを取ったりと自分でできることを取り組んでいました。
PCワーク・データ入力の時間に苦戦しながらもPCと向き合っていた姿がよく印象に残っています。
面談ではややフランクな感じで、思ったままにお話ししてくださったKさんですが…
良い意味でその部分は変わらず、Kさんのペースでコツコツとお仕事を続けられることを願っています!!
(エンカレッジ天満橋 スタッフT)

就職事例3)両親・スタッフ・利用者さん・大学関係者の支えで就職できた

エンカレッジ天満橋 ご利用者Kさん
  • ▶ エンカレッジ天満橋 ご利用者Kさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】ASD・アスペルガー症候群
  • 【利用期間】1年
  • 【職種/業務内容】事務職
 
この度、N社に就職することが決まりました。業務内容は一般事務、製本、印刷です。
内定を頂くまでの心境としては実習・面接での手応えがなく、落ち込んでいたので、内定を頂いた時は驚きと喜びが強かったです。
ここまで来れたのは、両親・エンカレッジのスタッフの方や利用者さん、更には大学の職員などの大学関係者の人の支援があり、就職できたのだと思っています。
内定頂くまでの間、エンカレッジでは自己理解講座やビジネスマナー講座などを通じて、職場で必要なスキルを学ぶことができました。
今後は大学で学んだスキルを活かしていきたいと思います。
就職事例24-3-1
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Kさんの強みは「努力」と「最後まで諦めない」ことです。
エンカレッジを利用されたのは去年の4月後半からで、大学の授業と二足の草鞋を履いての利用でした。
当初から、「卒業までには内定を勝ち取る!」「特例子会社で正社員として働く!」ことを目標とされていました。
コロナ禍によって、体験実習が延期や見送りになることもあり、思うように就活が進まず、悩むことも多々ありましたが、年明けから本格的に就活に焦点を絞り、積極的に面接や実習にもチャレンジされてきまし
た。
今回、縁があってN社の内定を無事勝ち取ることができました。
これからもKさんの強みを更に伸ばし、頑張って頂きたいと思います。
(エンカレッジ天満橋 スタッフK)

就職事例4)障害者雇用のことを知り、まずは一般雇用での就労を決意

エンカレッジ京都三条 ご利用者Yさん
  • ▶ エンカレッジ京都三条 ご利用者Yさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム
  • 【利用期間】1年0ケ月
  • 【職種】一般事務
 
ビジネスマナーや自己理解講座など改めて働く上で、心がけることを学ぶことができてよかったと思います。ほかにも電話応対など実際の仕事において必要なことを実践することができて、いい経験になりました。

自分にはどういった働き方があっているのか、最初は悩んでいましたが、他の利用者さんとの関わりや障害者雇用のことを詳しく知って、まずは一般雇用で働いてみようと決意することができたと思います。

今まで、本当にお世話になり、ありがとうございました。
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Yさんは人一倍頑張り屋で、助言をお伝えするとすぐに実行し、課題を改善していく能力をお持ちの方です。
通所開始当初は障害をオープンにするか、クローズにするか悩んでおられましたが、エンカレッジで学ぶ中で、「クローズで就職したい」と感じ、昨年の8月からコンスタントに面接を受け続けてこられました。
なかなか結果に結びつかず苦しい時期を乗り越え、内定を勝ち得た粘り強さもYさんの長所の一つだと思います。
あきらめずに努力を続けることの大切さを感じさせられました。
これからもYさんの長所を生かし、元気にお勤め頂ければと思います。
(エンカレッジ京都三条 スタッフN)
 
いかがでしたか?「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください!