コロナ禍での困難な状況を乗り越え内定へ。他4事例~発達障害のある大人の就職~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。
ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。
また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。
📍この記事はこんな方におすすめ📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2022年1月に就職が決まられたご利用者の就職事例から、5つのストーリーをお届けします!
*「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください。

就職事例1)コロナ禍での困難な状況を乗り越え内定へ

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Nさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Nさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム症
  • 【利用期間】2年4ヶ月
  • 【職種/業務内容】事務
 
この度D社に就職が決まりました。
コロナ禍により就活が思うように上手く進まず落ち込んだり、周りと比べて焦った時期もありましたが、スタッフさんや他の利用者さんが励まして下さいました。
そのおかげで最後まで諦めずに就活を続けられ、無事に内定をつかむことができました。本当に感謝しております。
2月から新しい環境でのスタートとなり緊張していますが、エンカレッジで学んだことを活かして前向きに頑張って行きたいと思います!
就職事例22-1-1 就職事例22-1-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Nさんは2019年9月より利用を開始しました。
前任のスタッフから熱い支援のバトンを受け取り、去年4月から担当させて頂きました。ゲームとスイーツが大好きなNさんは、誰に対しても丁寧に関わり、落ち込んでいる方には「大丈夫ですよ」と励ましの声をかける優しい方です。
皆のお手本になってくださるようなお兄さん的存在でした。
情勢の影響を受ける中、就活が本格的に動き出し、その中で悔しい思いをたくさんされました。
そのたびに立ち上がり、諦めずに実習や面接に挑まれました。Nさんの就活ではエンカレッジのスタッフだけでなく、ハローワークや就ポツの担当者の方など、たくさんの方が関わり、応援してくださいました。
利用期限の延長が認められない中、最後のチャンスで挑んだD社に無事内定を頂くことができました。
就職先でもNさんの優しさや素直さを大事にしながらお仕事を頑張って頂きたいと思います!
(エンカレッジ心斎橋 スタッフK)

就職事例2)一つ一つの積み上げで自信を付けられた

エンカレッジ天満橋 ご利用者Kさん
  • ▶ エンカレッジ天満橋 ご利用者Kさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】広汎性発達障害
  • 【利用期間】1年6ヵ月
  • 【職種/業務内容】事務補助
 
エンカレッジには、1年と半年の間所属していましたが、あっという間でした。
入所してからしばらくは、分からないことも多く、不安もありましたが作業や日々の当番をこなしていくうちに自信がつき。他の方の手伝いや自分から動くことができるようになってきました。
一つ一つは小さなことではありますが、それを積み上げることで自信を付けられたのが、良かったと思っています。
就職活動では、自身の特性や作業の得意、不得意を整理しながら進めていきました。自分から会社の提案をすることもあれば、スタッフから提案されることもあり、相談しながら応募が出来たと思います。
就職先は自分に合いそうな仕事が出来るとのことなので、良かったです。
これからも無理せずに、経験を積んでいきたいです。今までありがとうございました。
就職事例22-2-1
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
いつも周りをよく見て行動ができるKさん。
朝礼担当の方が不在だったり、スタッフから全体に業務(講座の資料組み等)を依頼した際、積極的に手を挙げてくださいました。エンカレッジ内で当番活動(事業所内の清掃)をするときも、人手が足りていないところを見つけては「何かお手伝いできますか?」と声をかけてくださっていました。
「誰かがする必要がある仕事」を気持ちよく引き受けられ、困っている方に自然と手を差し伸べられることは、Kさんの魅力であり強みだと思います。
また、講座のグループワークでは積極的に意見を出すだけでなく、「〇〇さんはどう思われますか?」とグループのメンバーに確認したり、双方の意見を取り入れた案を考える等、グループ全体が納得できる形を目指しておられました。
人の気持ちに寄り添うことをいつも考えておられるからこそ、ときには相手とのやりとりや自分の気持ちの伝え方に迷いが出る部分もあるかと思います。
決して無理はせず、自分を大切にお仕事がんばってくださいね!
エンカレッジで人との関わりをたくさん経験されたKさんは、就職後もいろいろな方と協力ができると思いますし、困ったときは周囲が助けてくれると思います。ぜひKさんの魅力を発揮していただけばと思っています。
エンカレッジも引き続き、陰ながらKさんのご活躍を応援していきます!
(エンカレッジ天満橋 スタッフY)

就職事例3)エンカレッジは私にとって安心できる場所

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Nさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Nさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】20代
  • 【障害種別】双極性障害、発達障害
  • 【利用期間】1年2ヶ月
  • 【職種/業務内容】事務補助(郵便仕分け、備品補充、社内便の梱包、その他)
 
今、ふり返ると本当に様々なことがあり、何枚ティッシュを消費したんだろう。と今、ゾッとしています。
2回目の利用で安心していましたが、初日はとてもドキドキしたのを覚えています。
1回目の利用同様、エンカレッジは私にとって安心できる場所です。
どんな姿を見ても、あたたかく接し励ましてくれたスタッフの皆様に本当に感謝の思いでいっぱいです。
元気に働くことが私にとって最大の恩返しと思っています。
しかし、きっとまたティッシュを何枚も使うことがこの先あると思います。その時は、よろしくお願いします。
エンカレッジが本当に大好きです。それは、これからも変わりません。OB会楽しみにしています。
就職事例22-3-1
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Nさんは2020年11月より、エンカレッジ心斎橋を再利用されました。
前職の経験から、ご自身の苦手なことや得意なことをスタッフと一緒に整理し、エンカレッジの活動の中で発見や修正を繰り返しながら、「自分」について、丁寧に分析されている方でした。

「自分らしく、コツコツと、どんなときも一生懸命に」
シンプルな表現にはなりますが、Nさんの前向きな姿勢や素直でステキな生き方に、大切なことを教えていただいたように思います。

また、他のご利用者やスタッフとお話するNさんの姿は、誰にとってもお手本になるものでした。
柔らかい笑顔と、周りをほっと安心させるような振る舞いにいつも癒されていたので、ご就職が決まった時は、自分のことのように嬉しく、とても寂しかったです。
Nさんのこれからの人生を、心から応援しています。またOB会で会えるのを私も楽しみにしています。
(エンカレッジ心斎橋 スタッフY)

就職事例4)自分だけの力ではなく、沢山の方に支えられて就職できた

エンカレッジ京都 ご利用者Kさん
  • ▶ エンカレッジ京都 ご利用者Kさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム
  • 【利用期間】9ヶ月
  • 【職種/業務内容】システム監査サポート業務
 
エンカレッジ京都を2021年5月から利用しているKと申します。
合同面接会で面接したP社様から内定を頂きました。業務内容はシステム監査のサポートスタッフです。
内定を頂いたときはあまりにも現実感がなく、「なんで?」という感想でした。
しかし、ここまで来られたのは家族や、エンカレッジのスタッフや利用者さん、さらに、大学やそれより前にも支えてくれた沢山の人のおかげだと考えると、自分一人の力で成し遂げられた訳ではなく、周りの人に支えられていたから、就職できたのだと今では思っています。
就職先ではエンカレッジで学んだ自己理解やビジネスマナーを活かして頑張ろうと思います。これまで本当にありがとうございました。
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
2021年5月より利用開始されました。 コミュニケーション力が非常に高く、知的能力も高い方で、一見困り感が見えづらい方でした。
一方で自己理解の面では内省が少し苦手で、自分のやりたいことなどをなかなか言葉にすることが難しい方でした。

ご本人にとって大きな経験となったのは、就職活動を本格化させた際に人生で初めて受けたという面接でした。
30分以上もの時間で徹底的に自己理解を深堀りされる面接だったため、答えに窮したり、矛盾が生じてしまったりと彼はうまく答えることができませんでした。

それまでエンカレッジでの活動で困り感が見えづらかった彼ですが、この経験から自己理解を深めるための努力が必要なことに気づかれ、エネルギーを使って面接準備に取り組まれました。
結果、その後の合同面接会では複数の企業から1次面接通過のご案内をいただき、そのうちの1社であったP社から内定をいただきました。

支援者としては、壮行会で「エンカレッジに来てよかったことは?」との質問に、「悪かったことが無かったこと」と答えてくださっていたのが印象的です。
新たな環境でも遺憾なくお力を発揮できますよう、引き続きご活躍を期待しています。
(エンカレッジ京都 スタッフE)

就職事例5)講座や面談を通して自分に必要な環境などが分かった

エンカレッジ京都 ご利用者Tさん
  • ▶ エンカレッジ京都 ご利用者Tさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】20代後半
  • 【障害種別】ASD
  • 【利用期間】1年10ヶ月
  • 【職種/業務内容】事務補助
 
通所を始めた頃は、早く就職することが目標で、障害特性をPCスキルで隠すことばかり考えていました。
障害特性や障害者雇用についての理解もなく、自己理解もできていませんでしたが、講座や面談を通して少しずつ自分に必要な環境などが分かるようになりました。
私が通所を始めたのが2020年4月だったため、すぐにコロナで在宅に変わり、実習に行けない状況が続きましたが、今思えばそのおかげで特性に対する理解や必要なビジネスマナーなどを身につけることができたと感じています。
また、私は不安や悩みがあっても人に相談できず気持ちが楽になることもなかったのですが、時間をかけたことで面談で悩みを相談できるようになりました。
就職に関すること以外でも大変お世話になりました。
ありがとうございました。
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
高いPCスキル・業務遂行力をお持ちのTさん。
だからこそ障害と向き合うことはご本人にとってしんどいことでもありましたが、時間をかけて自己理解を深めることによって、ご自身に必要な環境を整理することができました。
普段は感情が表情に出にくい方ですが、慣れてくると徐々ににこやかな表情を見せてくださるようになりました。
趣味の話をしている時のいきいきした表情は周囲を癒してくれるものでした。
就職されてからも仕事以外で不安なことが出てくるかもしれません。安心してご相談いただける環境を整えたいと思います。
今後ご活躍を期待しています!
(エンカレッジ京都 スタッフT)
 
いかがでしたか?「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください!