仲間と一緒に過ごせた時間は大切な思い出。他2事例~発達障害のある大人の就職~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。
ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。
また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。
📍この記事はこんな方におすすめ📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2021年4月に就職が決まられたご利用者の就職事例から、3つのストーリーをお届けします!
*「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください。

就職事例1)仲間と一緒に過ごせた時間は大切な思い出

エンカレッジ天満橋 ご利用者Oさん
  • ▶ エンカレッジ天満橋 ご利用者Oさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム
  • 【利用期間】1年4ヶ月間
  • 【職種/業務内容】ピッキング
 
私は1年4カ月間、エンカレッジ天満橋を利用させて頂きました。
この期間はとても楽しかったのと、もう一度社会人として必要なマナーや知識を知ることができたのが、自分にとって良い経験となりました。
私にとってこれまで楽しかった思い出は、ソーシャルクラブや土曜開所でのカルタ大会やクイズ大会です。
中でも、ボーリング大会では首位争いをしたりと白熱し、結果3位入賞を果たせ賞状を貰え、とても充実した時間を過ごすことができ、大切な思い出を作ることができました。
仲間と一緒に過ごせた時間はとても大切な思い出です。
これまで多くの経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。
これから新しい生活が始まりますが、自分のペースで頑張っていこうと思います。
就職事例15-1-1 就職事例15-1-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Oさんは過去に一般枠で就労されていたご経験がありますが、当時は特性に関しての開示等もされていなかったこともあり、職場の方と上手くコミュニケーションが取れないことから退職となり、その後エンカレッジを利用されることとなりました。
Oさんは就職活動に対して、とても意欲的であり、これまでにも積極的に職場実習を経験されてきました。
なかなか実習で思う様な結果に繋がらなかったこともありましたが、その度に「次こそは!」と、気持を奮い立たせ、諦めずに何度も挑戦される方でした。
今回、ご自身でも希望されていた職種に就けられたのは、Oさんの粘り強さと「次こそは!」の強い気持ちが結果に結びついたのだと思います。
これからもOさんらしくイキイキと働き続けることができる様にずっと応援させて頂きます!
(エンカレッジ天満橋 スタッフK)

就職事例2)障害者雇用が自分にとって最適と考えられるようになった

エンカレッジ京都三条 ご利用者Iさん
  • ▶ エンカレッジ京都三条 ご利用者Iさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム、注意欠如多動症
  • 【利用期間】10か月
  • 【職種/業務内容】事務(データ入力作業など)
 
通所以前は将来が見えておらず、今後の就職活動についてどのように、何を行動に移せば良いか分かりませんでした。また、自分のやりたいこと、やるべきことが見えておらず、一般雇用と障害者雇用のどちらで働くかについても悩んでいました。通所後は自分の「得意・苦手」「好き・嫌い」が判明したことで就職活動により一層力が入るようになり自信がつきました。
また、自分にとっては障害者雇用で働くことが最適だと考えられるようになりました。多くの方からの支援でここまでやってこれました。しかし、エンカレッジでは自分に合わないと思うこともありました。例えば、雰囲気としてはもう少しラフな場所が合っていたのかもしれません。ただし、多角的な視点を養うことができた点では、とても良い経験でした。
最後に、これからは特に自己管理を徹底して、努力を積み重ねていきたいです。
就職事例15-2-1  就職事例15-2-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
大学時代にとある企業から内定を頂いておられましたが、アルバイト研修期間中にご自身の障害特性や苦手さに気付かれ辞退されました。そのご経験から障害者雇用に関心を持たれるようになったと伺っています。
エンカレッジご利用中はADHDの特性からケアレスミスや指示漏れが発生することもありましたが、その都度ご自身で「次はどのように工夫してみるか」をしっかり考えておられたことが非常に印象的でした。特にその姿勢が光ったのが、ご利用4ヶ月目の事務の実習です。「正確性における課題点」「時間管理における課題点」等についてフィードバックを受けましたが、落胆せず冷静に受け止め、面談にて取り決めたことを即実践する姿勢が、本当に素晴らしかったです。
苦手なことも一先ず工夫してみる、上手くいかなければ方法を変える、この流れを毎日行っておられ、徐々に苦手なことへの対処方法が身に付いてきました。
就職先での実習でも、ご自身の得意を十分に発揮することができ、無事内定をいただくことができました。 今後働く中で新たな困難にぶつかることがあると思いますが、職場の方やご家族ご友人、エンカレッジのスタッフに相談しつつ、よりイキイキと働ける環境を手に入れていってほしいと思います。
(エンカレッジ京都三条 スタッフS)

就職事例3)生きていくうえで大切なことを学んだ

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Kさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Kさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代
  • 【障害種別】広汎性発達障害
  • 【利用期間】1年5ヶ月間
  • 【職種】清掃など
 
エンカレッジを利用して、仕事面では見学で、時間厳守など最低限守ることの大事さなど、これから生きていくうえで大切なことを学びました(職業準備講座などでも)。
ソーシャルクラブでは、周りと助け合う力を身につけました。もし利用しなかったら、そのような力は身についていませんでした。就職が決まったからには、長く働き続けられるように頑張りたいです。
就職事例15-3-1 就職事例15-3-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Oさんはエンカレッジを利用し、2019年の6月に事務職で就職をされましたが退職をされ、エンカレッジを再利用してから1年5か月、本日エンカレッジを卒業されました。
タイピングがとても早い方で、そのスキルを生かすために事務職で就職をされたのですが、集中力が続かず、 居眠りが多発。ジョブコーチでのサポートもありましたが、契約満了となりました。
再利用後は、軽作業系の動きがある仕事を中心に実習を経験し、ご本人もその方が自分にあっていると思うようになり、方向性を変えて就職活動をしていました。当初、清掃について難色を示されていましたが、ご家族からの後押しもあり、雇用前実習にチャレンジ。結果、内定となりました。
実習の振り返りと聞いていた席で、面接があったり予定していなかったイレギュラーもありましたが、そんな中でもしっかりご自身の想いを伝えられていた姿が今でも目に焼き付いています。
新しい環境でもぜひ頑張っていただきたいです。
(エンカレッジ心斎橋 スタッフS)
 
いかがでしたか?「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください!