発達障害のある大人の就職事例11~私はこうして就職が決まった~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。 ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。 また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。
📍この記事はこんな方におすすめ📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2020年12月に就職が決まられたご利用者の就職事例から、3つのストーリーをお届けします!
*「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください。

就職事例1)興味のあることにアンテナを張り、挑戦する事を諦めなかった

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Yさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Yさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】ADHD
  • 【利用期間】11ヶ月間
  • 【就職先】鉄道業界
  • 【業務内容】事務補助等業務
 
今回2度目のエンカレッジ利用でしたが、再利用を開始した頃は自信をなくしかけていて「本当に転職できるだろうか?」と不安でした。

しかし様々な実習を経験させていただいたり、悩み事や相談事を練習したりすることで、今まで気づかなかった自分の出来ることを知り、自信を付けることができました。
エンカレッジを利用する中で大事にしていた事は、自分に興味のあることにアンテナを張っていることです。
今年は例年とは違った就職活動でしたが、最後まで挑戦する事を諦めませんでした。
そして今回夢だった鉄道業界に就職することができました。

一人ではここまで頑張れなかったかも知れません。
今回就職活動に関わってくださった方への感謝の気持ちを忘れず、1月から頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
就職事例11-1-1 就職事例11-1-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
再利用当初は口数が少なく、実習への不安があった様子でしたが、ご本人のやる気で取り組む事が出来ました。
最初の実習先では過集中になり過ぎることや、実習先の担当の方と上手くお話しが通らず心的疲労を考え中断する事がありましたが、以降、チャレンジできる実習先は進んで取り組む事が出来ました。
実習を経験されるごとにメキメキとたくましく成った事、自身のやりたい仕事・環境が明確になりました。
そこからは、面接でも自身のこれまでや展望をしっかり話すことができ、就職に結びつきました。
(エンカレッジ心斎橋 スタッフT)

就職事例2)他人の目を意識した行動がとれるようになった

エンカレッジ京都三条 ご利用者Aさん
  • ▶ エンカレッジ京都三条 ご利用者Aさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代半ば
  • 【障害種別】アスペルガー症候群
  • 【利用期間】1年6ヶ月間
  • 【業務内容】品出し、整頓、顧客対応
 
私がエンカレッジに来たのは、大学卒業後の5月でした。
初めはビジネスマナーや報連相などのコミュニケーションが全く分からず、グループワークでも苦手なご利用者に不快感をあらわにするなど多くの課題がありましたが、スタッフからのフィードバックや自己理解を重ねることで、次第に改善していくことが出来ました。

特に頑張ったのは、業務指示をしっかり確認し作業の正確性を高めることでした。
初めは手順書の読み飛ばしがあったり間違った理解のまま業務を行ったこともありましたが、回数を重ねる内に指示書の指差し確認をするようになったことで、大きく正確性を上げることができました。
エンカレッジで過ごす中で変化を感じたことは、「他人の目を意識した行動」がとれるようになったことです。
以前は服で顔を拭いたり何か言われると露骨に嫌な顔をすることがありましたが、スタッフからのフィードバックや感情整理の方法を見つけることで改善し、今は以前よりも誰に対しても温かな態度で受答えできるようになりました。
就職への意気込みとしては、ここで学んだことを最大限に生かし、長く安定して働けるように頑張りたいと思います。
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
いつも元気に通所され、元気な挨拶をしてくださるAさん。この度はご就職おめでとうございます。
初めての実習でコミュニケーション面・姿勢態度面のご指摘をいただいてからメキメキと自己理解を深められ、 自らの苦手にも誠実に向き合ってこられました。
ビジネスマナーや他者とのコミュニケーションはすぐに身に付くものではありませんが、一つ一つの実習を通して 練習したことを実践し、徐々に自信をつけてこられました。今回の実習では、まさしく苦手としていたところを 高く評価していただき、晴れて就職が決まりました。
就職後もアドバイスを真摯に受け止める素直な姿勢と持ち前の元気さをいかんなく発揮し、生き生きと就労されることを心からお祈りしています。
(エンカレッジ京都三条 スタッフS)

就職事例3)チャレンジする大事さを改めて実感した

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Yさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Yさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】広汎性発達障害、チック
  • 【利用期間】11ヶ月間
  • 【業務内容】商品整理などの軽作業
 
面接してすぐに就職が決まったので、いまだに実感はないです。
しかし、1年以内に就職が決まって安堵しています。
働き始めても、だれずに長く働きたいと考えています。
改めて実感したことは、チャレンジすることが大事なんだと感じました。
色んな実習にチャレンジして、その結果、就職することが出来たからです。
昔は最初の一歩を踏み出さなくて、なかなかアルバイト先が決まらなかったことがあるので、改めてチャレンジすることは大事と思えました。
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
私がYさんを担当することになったのは、担当変更があった今年の10月です。
Yさんはまじめで優しい方ですが、口調がきつく少し荒々しい行動があるため、誤解を得やすいタイプの方です。
担当変更があったちょうどその時期に、今回就職が決まったS社の見学が予定されていました。
見学に行ってみて、お客様がいる環境で商品整理やフロア清掃をする業務だと知り、音声チックのあるYさんにとって不安があり自分には向いてないと辞退されました。
ひとまず経験ということで実習にチャレンジし、業務内容もクリア、職場の方とのコミュニケーションも大きく問題なくやり遂げることができ、ご本人も意外にいけるかも!と思い、2回目の実習、面接を経て内定となりました。
実習の巡回で、フロア清掃中に声を掛けて、「業務以外のことは話しかけないでください!」と怒られたことを今でも覚えています(笑)Yさんのまじめな人柄を感じた出来事です。
面接の際にポンポンと入社の話が進み、帰りの道中で「不安や…」とおっしゃっていたYさんも今日が出勤初日です。これからいろいろあると思いますが、今後の活躍を応援しています。
(エンカレッジ心斎橋 スタッフS)
 
いかがでしたか?「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください!