コツコツ積み重ねて自分に合った仕事に出会えた(他2事例)~発達障害のある大人の就職~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています📣
📍この記事はこんな方におすすめ📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2020年3月に就職が決まられたご利用者の就職事例から、3つのストーリーをお届けします!
*「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください。

就職事例1)コツコツと積み重ねて自分に合った仕事に出会えた

エンカレッジ天満橋ご利用者 Kさん
  • ▶ エンカレッジ天満橋 ご利用者Kさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代後半
  • 【障害種別】広汎性発達障害
  • 【利用期間】9ヶ月間
  • 【就職先 [業種]】
  • 株式会社エムツープレスト [製造業]
  • 【業務内容】
  • 軽作業(トムソン型による精密打ち抜き加工の仕上げ、検査、機械補助など)
 
無事に2020年4月1日に就職が決まりました。4月中に就職を決めることを目標にしていたので、それを達成することができて良かったです。
エンカレッジを利用する前にハローワークで求人を見たのですが、障害者雇用の仕事はあまりなく、自分に合った仕事を見つけられるか、当初は不安の方が強かったと思います。しかし、様々な企業で実習や職場見学などをさせて頂き、「自分はこの仕事が合っている」「ここで働きたい」など、自分自身のことを前よりはよく知ることができたのではないかと思います。
この事業所を利用させて頂き、色々な知識を身につけることができたと思います。ここで身につけたことや言葉づかい、ビジネスマナーなどに気を付けながら、仕事を頑張りたいと思います。利用開始から9ヶ月間、たくさん助けていただき、教えてくださり、ありがとうございました。
就職事例4-1-1 就職事例4-1-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Kさんは、誰に対しても分け隔てなく、明るい笑顔で接することのできる方です。何事にも前向きにコツコツと取り組み、与えられた仕事は最後まで終える責任感もあります。エンカレッジでは、朝7時からの実習や、連続5週間という長期の実習にも挑戦し、利用開始から9ヶ月間皆勤で最終日を迎えられました。この継続力や安定性もKさんの大きな強みだと思います。
また、Kさんは、エンカレッジに来る前に一般雇用で2社の就労経験があります。障害特性上、具体的でない指示を理解すること等に難しさがあり、障害者雇用での就労を目指してエンカレッジへの通所を開始されました。自分に合った仕事を見つけたい、という目標を持って日々の訓練や実習に取り組み、無事に希望の職場に出会うことができました。
エムツープレストさんで、Kさんの強みを存分に発揮して、長く働き続けていかれることを応援しています!
(エンカレッジ天満橋 スタッフU)

就職事例2)2度目のチャレンジで、好きと得意を活かせる仕事へ

エンカレッジ心斎橋ご利用者Nさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Nさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代後半
  • 【障害種別】発達障害
  • 【利用期間】6ヶ月間
  • 【就職先 [業種]】
  • 社会福祉法人 [福祉業]
  • 【業務内容】
  • 事務補助(データ入力、書類整理・入力、郵送物準備など)
 
大阪障害者職業センターを出てから再びエンカレッジを利用して早半年、二度目の実習を経て、二度目の内定をいただきました。
二週間の実習は決して楽ではありませんでしたが、ここは自分に合っていると思いました。前の仕事が続かなかった一番の理由が、「仕事の切り分け」が上手くいかなかったことだと考えています。その他にも、自分の能力不足も大いに足を引っ張ったと思っています。自分にとって、「仕事がない」というのは忙しいのと同じくらい、それ以上にきつく感じました。
エンカレッジの講座は大切で、自分は特にビジネスマナーが役に立ったと思います。また、EXCELを練習して、日商PC検定2級(データ活用)を取得しましたが、資格はとっておいて損はないと思いました。実習が決まったら、その作業内容と同様のオフィスワークに取り組んだことが役に立ちました。
就職事例4-2-1 就職事例4-2-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
職業意識と社会への貢献意欲が豊かなNさん。エンカレッジ大阪から一度就職されたものの、その後離職され、大阪障害者職業センターを経て、心斎橋で再び就職に向けて挑まれることになりました。
強い責任感と、簿記やEXCELの優れたスキルをお持ちでしたが、働けていない現状への焦りと自分を責めるお気持ちが強く、日々葛藤しておられました。しかし、日々の活動の中で、好きで得意な作業であれば本来の集中力を発揮できることがわかりました。そこから日商PC検定の取得を決意し、1ヶ月ほどの短期間でほぼ満点の合格。
歯に衣着せぬ物言いと自由な振る舞いは、グループワークやソーシャルクラブ等での他者との関わりによって、人を傷つける行為から愛されキャラへと変貌。壮行会では爆笑の渦を巻き起こされました。
自分を信じ、萎縮せずに周囲を頼りながら、充実した仕事人生を歩んでいただきたいと思います。
(エンカレッジ心斎橋 スタッフN)

就職事例3)経験を自信に変えて。仕事への前向きな姿勢が実を結んだ

エンカレッジ京都ご利用者 Nさん
  • ▶ エンカレッジ京都 ご利用者Nさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】30代前半
  • 【障害種別】アスペルガー症候群
  • 【利用期間】6ヶ月間
  • 【就職先 [業種]】
  • 株式会社プレーベル [卸売業]
  • 【業務内容】
  • 軽作業(絨毯の梱包、ピッキング、タグ付け、在庫管理など)
 
再利用も合わせて、約一年半お世話になりました。利用した当初は自分に自信が持てず、誰でも犯してしまうようなミスをしただけで落ち込んでいましたが、エンカレッジのプログラムや実習での経験を積むことで、徐々に自信を付けることができました。
また、はじめるcafe!(※)など企業とつながるイベントを開いてくださったのも大変ありがたかったです。
今回、そのイベントでご縁がつながった企業へ就職することができました。私に頑張る場を与えてくださってありがとうございました。 エンカレッジの存在は、私にとってとても大きいものとなっています。
(※障害者雇用を検討する企業と発達障害のある方が出会い、気軽に話せる機会をつくる、エンカレッジ主催の交流イベントのこと)
就職事例4-3-1 就職事例4-3-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Nさんは今回2回目のご利用となります。合同面接会やはじめるcafe!など、イベントにも積極的に参加して就職活動を進めてこられました。
それと合わせて自分のことを客観的に見ながら、特性や配慮事項について改めて整理しました。「作業を効率的に進めるにはどうすればよいのか」「どう工夫すると自分がやりやすいのか」ということを常に考え、意識して行動されているのがはたから見ていても良く分かり、実習先でも、そういったお仕事に対する前向きな姿勢を高く評価していただきました。
焦らず、Nさんのペースでこれからも歩んでいっていただきたいと思います。
(エンカレッジ京都 スタッフO)
 
いかがでしたか?「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください!

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