発達障害のある大人の就職事例3~私はこうして就職が決まった~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職事例をシリーズでご紹介しています。ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。
📍 この記事はこんな方におすすめ 📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2020年2月に就職が決まったご利用者の就職事例の中から4つのストーリーをお届けします。
*「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください。

就職事例1)“考え方”を変えることで障害特性を乗りこなせるように

エンカレッジ京都三条ご利用者Sさん
  • ▶ エンカレッジ京都三条 ご利用者 Sさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代後半
  • 【障害種別】ASD、ADHD、広汎性発達障害
  • 【利用期間】10ヶ月間
  • 【就職先 [業種]】
  • 金融関連会社 [金融業]
  • 【職種/業務内容】
  • 一般事務/書類整理・仕分け・データ入力など
 
2017年に働くチカラPROJECTからエンカレッジと関わり、卒業して2019年からエンカレッジ京都三条の就労移行支援事業を利用しました。
エンカレッジでは、“考え方”を変えることで、楽な生き方ができるよう訓練をしました。例えば、自分の障害特性に対して「邪魔する敵がいる」のではなく、「癖の強い乗り物に乗っている」と考えることで、特性を乗りこなせるようになりました。
就職が決まって、これでようやく両親を安心させられます。就職先(実習から雇用につながった)でも自分の能力を高く評価していただいたので、「期待に応えたい!」と少し気負いながらも、やる気になっています。
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🌟 支援者よりひとこと 🌟
Sさんはとても優しく博識で向上心の高い方です。しかし、声が大きく、使う言葉が時に過激に聞こえることがあり、周囲に誤解を与えることが多かったようです。そんな経験からご自分を責めてしまうこともあったのですが、エンカレッジで様々な経験を経て、自信をつけてこられました。課題となっていた言葉遣いについては、穏当な言葉に置き換えるためにボキャブラリーを増やすことで、適切な表現について試行錯誤されていました。 また、作業をするにあたっても「どうすればもっとよくなるだろう?」と考えて、周囲の意見を素直に受け入れて、ご自分でも改善案を考えて成長されました。
もし就職先でつまずいたとしても、エンカレッジでの経験とSさんの優しさや向上心が、きっと自分を助けてくれると思います。もちろんいつでもエンカレッジを頼ってくださいね!
(エンカレッジ京都三条 スタッフI)

就職事例2)就職で大事なことは、一般雇用も障害者雇用も変わらない

エンカレッジ京都三条ご利用者Aさん
  • ▶ エンカレッジ京都三条 ご利用者 Aさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】アスペルガー症候群
  • 【利用期間】8ヶ月間
  • 【就職先 [業種]】
  • アウトソーシング業務受託会社 [サービス業]
  • 【職種/業務内容】
  • 業務委託先でのコールセンター業務、情報通信に関するテクニカルサポート
 
約8ヶ月の間、エンカレッジで就労支援をしていただきました。ここに来る前に一度退職し、その後就職活動をしていてもあまりうまくいきませんでした。そこで、大学時代から名前を知っていたエンカレッジを利用させていただくことになりました。
今回、一般就労での採用になりましたが、就活において重要な自己理解などを進めていく中で、自分にとっての働きやすさとは何かを考えながら、それにマッチした企業に入社できてよかったです。大事なことは一般でも障害者雇用でも何ら変わらないのだと思いました。
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🌟 支援者よりひとこと 🌟
とても快活でみんなの頼れる兄貴的な存在のAさん、はじめからエンカレ通信の編集長やソーシャルクラブのリーダーをされる中心的な存在の方でした。一方で、モヤモヤが募って原因不明の体調不良や、働き方について納得できないことがあり、不安が強い時期もありました。
その点は、毎回紙にモヤモヤを書いて具体化して、面談をすることで整理していました。最後には「書くことがないので映画の話をしましょう。」とAさんらしい余裕も持たれるようになりました。
一般雇用(クローズ)での就職になりますが、体調を崩した時の心身反応・対処法をフローチャートにまとめたり、連日電話練習を積み重ねて、最後まで就職に向けて訓練を重ねていらっしゃいました。
京都三条の皆さんは、Aさんが就職されて寂しくなりますが、早くOB会で会いたいという気持ちで日々励まれることと思います。 またOB会で快活な様子を拝見できることを楽しみにしております。
(エンカレッジ京都三条 スタッフI)

就職事例3)当初の不安を乗り越え、「楽しかった!」と言える今

エンカレッジ心斎橋ご利用者Yさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者 Yさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】ASD
  • 【利用期間】9ヶ月間
  • 【就職先 [業種]】
  • 株式会社関通 [物流業]
  • 【職種/業務内容】
  • ピッキングなど軽作業
 
一言で言うと・・・・・楽しかった!!
エンカレッジに通って9ヶ月になりました。そこでは、ビジネスマナーや社会で必要なことなどを学びました。普通は知っていて当たり前のことも、詳しく丁寧に教えてもらえたのでとても良い勉強になりました。
私がエンカレッジ生活の中で一番楽しかったのは、ソーシャルクラブでした。その中でも一番楽しかったのは、2019年6月に行った「貴船神社」です。なぜなら、私が希望したからです。貴船神社は、京都にある神社で、縁結びのパワースポットとしても有名です(以下略)。
当初の私にとっては、エンカレッジに通うことは不安の連続でした。しかし、スタッフの皆さんに支えられ、励まされて、何とか自分自身成長することができました。誠にありがとうございました。
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🌟 支援者よりひとこと 🌟
Yさんは、学生相談からつながって、エンカレッジ心斎橋に通所されることになりました。ご自身でもおっしゃっているように、通所当初は不安やフラッシュバックもあり、とても苦労されたと思います。それでも休まず頑張られたこと、懇談にもお母さまにご来所いただき、課題について共有し、通院・服薬にも前向きに取り組んでいただいたことが、早期の就労を叶えることにつながったかもしれません。
また何より、持ち前の素直さや人に感謝する気持ちは、これからもYさん自身の強みとなると思います。
(エンカレッジ心斎橋 スタッフT)

就職事例4)可能性を信じて再チャレンジ。念願のゲーム関連会社に内定

エンカレッジ京都ご利用者Kさん
  • ▶ エンカレッジ京都 ご利用者Kさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代後半
  • 【障害種別】ADHD
  • 【利用期間】1年8ヶ月間
  • 【就職先 [業種]】
  • ゲーム関連会社 [ITサービス業]
  • 【職種/業務内容】
  • ゲームテスター(デバッガー)/ガイドラインチェック、デバッグ業務など
 
一時は希望する会社に不採用となり、気持ちが落ち込むことがありました。自分のやりたいこととは別の仕事も視野に入れて、就職先を考えてもみましたが、可能性を信じて、もう1社だけ応募したところ、この度採用いただけることになりました。
苦手なことがたくさんあり、エンカレッジでもすべてのプログラムには取り組めませんでしたが、自分の強みを活かせる会社に採用いただけることになり、諦めずに取り組んで本当によかったと思います。一人前のゲームテスターとして活躍できるよう一生懸命頑張ります。皆さんありがとうございました。
就職事例3-4-1 就職事例3-4-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
大学院の授業に専念するため、エンカレッジの利用を一度休止され、今回は2回目のご利用となります。自己理解が苦手で、講座を受けることがしんどい状況もありましたが、踏み出せなかった実習にも初めて取り組むことができ、少しずつ自信を深めていかれました。
動物・小説・ゲームに興味を持っておられることもあり、ゲーム関連企業に就職を目指して応募してきました。1社目にはご縁がなく、落ち込むこともありましたが、落ち込む気持ちを抑えて、今回採用いただいたゲーム関連会社にチャレンジされました。ご本人としても、今回のご縁を心から喜んでおられます。
(エンカレッジ京都 スタッフT)