やりたくない→やっぱり介護が良いの気づき(他3事例)~発達障害のある大人の就職~

この記事では、エンカレッジから就職されたご利用者の就職ストーリーをシリーズでご紹介しています。
ご利用者本人からは、利用を決めてから就職に至るまでにどんなことがあったか、エンカレッジに通ってみての感想、率直な今の気持ちなどをお聞きしました。
また、ご利用者の就職をサポートしてきた支援者から見たご本人の変化や、就職に至るまでのプロセス、今後に向けてのエールも載せています。
📍この記事はこんな方におすすめ📍
  • 発達障害があり、就労移行支援の利用を検討している
  • 就職が決まった人が、どんな流れで就職できたのか知りたい
  • 就労移行支援事業所で実際にどんなことをするのか知りたい
今回は、2025年6月に就職が決まられたご利用者の就職事例から、4つのストーリーをお届けします!

就職事例1)やりたくない→やっぱり介護が良いの気づき

エンカレッジ大阪 ご利用者Tさん
  • ▶ エンカレッジ大阪 ご利用者Tさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】30代前半
  • 【障害種別】知的障害
  • 【利用期間】1年10ヶ月
  • 【職種/業務内容】介護職
  • エンカレッジ大阪
 
エンカレッジを1年10ヵ月通った感想として、エンカレッジを知る前は、前職の介護職を辞めて「介護職はやりたくない」と思い、就ポツさんに相談したら、何カ所か勧めてもらって利用体験をし、エンカレッジ大阪に決めました。
利用し始めは、20代の人が多くてコミュニケーションをうまく取れるか不安でしたが、ゲームの話で盛り上がりました。グループワークは緊張してましたが、回数を重ねると積極的に話しかけれるようになりました。今では友達もでき、休みの日は一緒に遊んだりしてます。

エンカレッジでの良かった事はワークサンプルと依頼業務です。前職でスピードに付いていけず、指摘を受けてだんだん自信をなくしたので頑張ろうと思いました。特にパンチ穴補強、用紙補充、資料組は毎回タイムを計り、スタッフからのフィードバックもメモに取り、スピードアップを目指しました。結果、2~3分早くなりました。工夫と必要なものをしっかりしておけば、早くなると思いました。

実習は介護職以外に何カ所か行きました。介護職をしたくないと思ったからです。でも、人と話すことが好きなのとワイワイした雰囲気やお年よりの方と話すことが好きなことに気づき「やっぱり介護が良い」と思いました。
前職では、相談できる人がだんだん減ってきたので、一人で抱え込むことが多くなりました。
エンカレッジに通って、だんだん相談できるようになり、だいぶ楽になりました。今後は長く働けるように相談したいと思います。
1年10ヵ月の間、質問のタイミングと相談の仕方、コミュニケーションの方法を教えて頂いてありがとうございました。
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🌟 支援者よりひとこと 🌟
Tさん、ご就職おめでとうございます!!
真面目でどんな事にもコツコツと取り組めるTさん。
スタッフからもらった提案やFBをメモに書き起こし、すぐに実践して継続できる力は本当にすごいです。
また、どの利用者さんにも優しく接し、困っていたらすぐに声を掛けられていましたね。その人柄で、多くの利用者さんとスタッフの心を和やかにしてくれました。
11年間続けた介護職から離れ、一度は違う職場を目指しましたが「やっぱり介護職が好き」と再認識し、決断されましたね。
今回の就職先での実習訪問の際、入居者さんと楽しそうにお話されている姿を見て「本当に介護職が好きなんだな」と感じました。
周りの人を大切にできるTさん。自分のことを後回しにせず、困ったときは仲間やスタッフを存分に頼ってくださいね。
これからのTさんの活躍を全力で応援しています!!!
(エンカレッジ大阪 スタッフK)

就職事例2)より成長した自分で臨んでいきたい

エンカレッジ京都三条 ご利用者Yさん
  • ▶ エンカレッジ京都三条 ご利用者Yさん
  • 【性別】男性
  • 【年代】20代
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム
  • 【利用期間】1年
  • 【職種/業務内容】クリーニング部門(洗濯物の回収/集配)
  • エンカレッジ京都三条
 
前職を体調不良で退職し、エンカレッジを再利用することになった際、自分にきちんと合う就職先があるのかなと、非常に不安になったことを覚えています。また、間隔が空いたことで自分がいない間に入ってこられたご利用者と馴染むことができるか心配でした。

エンカレッジに復帰してからは、自分の得意不得意や、自分に合う職場環境を見直すことから始めました。
1回目の利用時には、自発的なコミュニケーションが不足していたことを振り返り、スタッフへの報連相や、ご利用者とのグループワークで、積極的に発言する練習をしたことで、コミュニケーションにおける自信を付けることができるようになりました
また新しいご利用者とのコミュニケーションにおいても、以前仲が良かったご利用者が何名かいたことで、早く馴染むことができたのが大きかったです。

パソコンスキルの向上を図るために、MOSエクセルの資格取得やタイピングの練習をしたことも非常に意義があったと感じます。
今回の就職先の求人を見つけてからは、毎日車の運転練習をおこない、生活習慣改善のために夜更かしを無くしたことができたのも、非常に良い出来事となりました。担当スタッフには求人探しや面接練習など就職について、様々なサポートを頂きました。今回の就職先ではより成長した自分で臨んでいきたいです。
就職事例63-2-1  就職事例63-2-2
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
前職退職後すぐの再利用だったこともあり、当初は事業所の雰囲気に馴染めるか、また就職活動への不安も多く抱えておられたかと思います。
それでも「長く働き続けること」を目指し、自己理解を深めることに真摯に取り組まれる姿勢には、私たちも大きな刺激を受けました。
今回就職が決まった企業への実習が決まってからは、実習を見据えて、生活リズムの改善にご自身から積極的に取り組まれただけでなく、就職後の業務に必要な、自動車の運転練習にも日々継続して励まれるなど、着実な準備を進められていました。
これからの職場でも、難しいことや悩むことがあるかもしれませんが、その都度、乗り越える力を十分にお持ちだと思っています。
ぜひ、困ったときにはエンカレッジでの出来事を思い出していただきながら、自分らしく、充実した毎日を歩まれることを心より願っています。
(エンカレッジ京都三条 スタッフE)

就職事例3)諦めずに頑張り、働きたい業界に就職

エンカレッジ心斎橋 ご利用者Yさん
  • ▶ エンカレッジ心斎橋 ご利用者Yさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】20代後半
  • 【障害種別】広汎性発達障害
  • 【利用期間】8か月
  • 【職種/業務内容】薬剤仕分け、事務サポート、軽作業
  • エンカレッジ心斎橋
 
エンカレッジを利用して8カ月が経ち、遂に内定を頂く事が出来ました。

ここまで様々な出来事がありました。
今回は実家を出た状態での就職活動だったので生活の事もあり、自分の中でタイムリミットがありました。
その為焦って利用開始から1カ月で面接を受ける事もありました。
しかし途中から焦るよりも自分に合っていて長く働き続ける事が出来る職場を探そうと思えるようになりました。
沢山企業見学に行ったり、面接を受けたりしました。その度に改めて色んな企業がある事を知りました。
選考で悔しい思いをする事や、以前働いていた企業への気持ちが忘れられずしんどい気持ちになる事が多々ありましたが、スタッフさんに沢山自分の気持ちを聞いて頂き立ち直る事が出来ました。

今回内定を頂いた企業は私が昔から働きたいと思っていた業界でした。絶対にここで働くぞと言う気持ちで面接に挑みました。
内定を頂けた時は一安心の気持ちとここまで諦めずに頑張ってきて良かったと言う気持ちでいっぱいでした。
ここまでサポートして下さったスタッフさんや共に励ましあった利用者の皆さん、見守り支えてくれた全ての人に感謝しています。
これから新しい環境になり、大変な事もあるかもしれませんが、自分のペースを大事にして頑張って行きます。みなさんありがとうございました
就職事例63-3-1
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Yさんはとても明るく挨拶も元気よく、朝の一言もとてもわかりやすくお話をされ、グループワークではリーダーにもなれますし、聞き役にもなれます。
皆さんのお手本となるようなYさんでした。一方就活では焦りというワードが常につきまとい、ご自身のやりたいこと、出来ること以前にとにかく内定をもらいたい。が優先する時期もありました。雇用前実習では途中リタイヤしてしまうこともありました。
活発な就活ゆえ面接結果が思うような結果に至らないこともあり落ち込みながらも何が良くなかったを振り返ることは必ずしてこられました。
この繰り返しをしっかりとされたことが今回の内定にも繋がったと思います。
不安を常に抱いてしまうYさんですが周りに相談出来る方は沢山いるのはYさんの人柄だと思います。これからがYさんに取ってはとても大切な時間となってきます。
焦らず、ゆっくり周りと比較せずにまずは自分のペースで出来ることをこなしてってもらえればと思います。みんながYさんのこと応援しています!!
(エンカレッジ心斎橋 スタッフS)

就職事例4)データ入力と時事問題レポートの取組みは今後に役立つ

エンカレッジ大阪 ご利用者Sさん
  • ▶ エンカレッジ大阪 ご利用者Sさん
  • 【性別】女性
  • 【年代】20代前半
  • 【障害種別】自閉症スペクトラム障害
  • 【利用期間】1年2か月
  • 【職種/業務内容】事務補助作業
  • エンカレッジ大阪
 
昨年の四月から通所を始めました。
エンカレッジ通所当初は、緊張もあり行くことも難しい状況でしたが、薬の服薬やエンカレッジのスタッフの方々のサポートがあり、通所できるようになりました。
体力面の不安もありましたが、今では皆勤賞をいただけるようになっています。

エンカレッジでは、コミュニケーションの取り方や、苦手な問題の解決方法など、様々な事を教えていただきました。
講座の中でグループワークがあり、コミュニケーションが苦手でしたが、段々と慣れていくこともできました。
また、オフィスワークでも多くの学びがありました。特にデータ入力と時事問題レポートに取り組んだことは今後に役立つと思います。

データ入力では、エクセルの問題に取り組む事ができました。
分からない事も多かったですが、参考書に書かれている方法を試してみたり、スタッフの方に教えていただく事で身に付いたと思います。
時事問題では、自分の考えをまとめる事が苦手でしたが、スタッフの方に教えていただいたAIを上手く使い、参考に書いてみる事に取り組んだ結果、書くことができるようになりました。
就職後も、エンカレッジで学んだ事を生かし頑張りたいと思います。本当にこの約1年間、ありがとうございました。
 
🌟 支援者よりひとこと 🌟
Sさん、この度はご就職おめでとうございます!
Sさんは利用当初、高い緊張感が体調に直結し、事業所内にいるだけで精一杯という時期もありましたが、徐々に環境にも慣れ、メキメキと成長を続けられましたね。
特に報連相がきめ細やかで、必ず「メモ取って良いですか?」と聞いてくださるので、安心して物事を伝える事ができました。
これから働く上でSさんを助けてくれると思います。是非続けてください。
「利用間もない頃、グループワークやミーティングにうまく入っていけず悩んでいたけど、利用者さんが助けてくれた」というエピソードを大切に覚えておられ、今では率先して話し合いを前に進めたり、初めての方に優しく説明される姿がとても印象的でしたし、頼もしい存在でした。一つひとつの経験が今回の入社に繋がったと思います。
これからもSさんのペースで一つひとつ経験を積み重ねながら歩んでいってください。ずっと応援しています!!
(エンカレッジ大阪 スタッフK)
 
いかがでしたか?「発達障害のある大人の就職事例」はシリーズとして今後も定期的に発信していきます。乞うご期待ください!

発達障害に特化した就労移行支援事業所エンカレッジ

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