京都大学、京都府、大阪府など産官学連携で「ダイバーシティ雇用」を目指す
発達・精神障害や、就活に困難さのある学生のための就職活動イベントに協力

京都大学、京都府、大阪府など産官学連携で「ダイバーシティ雇用」を目指す
発達・精神障害や、就活に困難さのある学生のための就職活動イベントに協力
~国内初の「支援記録共有型就活」を普及し、誰しもが活躍できる社会の実現へ~
発達障害など働きづらさを感じる若者の就職支援を行う株式会社エンカレッジ(本社:大阪市 代表:窪 貴志)は、「高等教育アクセシビリティプラットフォーム」(事務局:京都大学/以下HEAP)が2月13日、19日、28日に開催する「発達障害や精神障害等 就職に困難さのある学生のための就職活動イベント『みんなでサポート就活』」(会場:関西大学 梅田キャンパス)に、当社が開発した“支援付き”就活サイト「Boosterキャリア」のサービス提供で全面協力します。
これまで企業は、大学での個人情報保護のため、採用時に学生時代の支援記録を確認できませんでしたが、就活サイト「Boosterキャリア」を活用すれば、学生本人が支援記録を管理し、企業に公開することで、配慮事項などを考慮して採用する「支援記録共有型就活」が可能になります。強みも配慮事項も共にオープンにする「支援記録共有型就活」を普及し、個性を生かして活躍できる「ダイバーシティ雇用」の実現を目指します。
■障害学生の就職、定着率向上には「支援記録共有型就活」の仕組みが必要
障害のある学生は平成18年から10年間で5倍以上、約5000人から約2万7000人に急増し、2016年施行の障害者差別解消法で障害学生への「合理的配慮」が大学に求められるようになりました。
HEAPは、障害学生支援のネットワーク構築、連携支援体制強化などを目指した、文部科学省の「社会で活躍する障害学生支援プラットフォーム形成事業」を京都大学が受託、連携校の広島大学をはじめ全国の大学・行政・福祉施設・障害者団体・企業が連携し、2017年度後半より事業を開始しました。
当社は、障害学生の就職、定着率を高めるためにはさまざまな支援者による支援を効果的に実施する仕組みが有効との考えから「Boosterキャリア」を2018年3月に開発、HEAP協力機関としてインフラ化を進めています。
支援記録共有型就活
 
■パナソニック、積水ハウス、堀場製作所など17社が参加
2018年4月から、従業員が45.5人以上の企業の障害者の法定雇用率が2%から2.2%引き上げられ、これまで雇用の中心だった身体障害者から発達障害などの精神障害者の雇用に力を入れる企業が増えています。障害者雇用が義務づけられていない中小企業も、CSR意識の高まりや売り手市場による人材確保難などの理由から、発達障害のある学生の採用を検討する企業も増えつつありますが、配慮事項が一人ひとり異なる精神障害者の受け入れに悩む企業が少なくありません。
 当イベントでは、適性のある仕事が多い事務系、IT系の障害者雇用と、障害者手帳はないがコミュニケーションが苦手などの理由で就活に困りごとを抱えた学生を対象にした一般雇用の計3回のマッチングを実施。本人のコミュニケーション力に左右される従来型就活とは異なり、自己PRや学生時代の活動、配慮事項などの情報を大学等支援機関の紹介文付きで共有できるので、企業も一人ひとりの配慮事項や強みが客観的に判断でき、本人に合う仕事の検討や勤務時の配慮をしやすくなります。イベントの参加企業は、パナソニック、積水ハウス、堀場製作所など17社を予定しています。
<本件に関するお問い合わせ先>
■株式会社エンカレッジ (広報担当:喜多)
■住所:大阪府大阪市西区新町1-4-26ニッケ四ツ橋ビル2階
■電話:06-6535-8584
■FAX:06-6535-8516
■mail:encourage@en-c.jp
(参考資料)
「発達障害や精神障害等 就職に困難さのある学生のための就職活動イベント
『みんなでサポート就活』」開催概要
<第1回>
【テーマ】事務系職種(障害者雇用)
【日時】2019年2月19日(火)13:00~17:00
【場所】関西大学 梅田キャンパス
【対象学生】大学で就職相談や修学支援等を利用している障害者雇用を目指す卒業年次の学生
【対象企業】障害者雇用の実現を目指す企業
【参加予定企業】
パナソニック株式会社、積水ハウス株式会社、サラヤ株式会社、株式会社鶴見製作所、株式会社日米クック

<第2回>
【テーマ】一般雇用(OSAKAしごとフィールド共催)
【日時】
・1Dayセミナー@OSAKAしごとフィールド:2019年2月13日(水)13:00~17:00
・企業交流会@関西大学 梅田キャンパス:2019年2月20日(水)13:00~17:00
【対象学生】一般雇用を目指す卒業年次の学生
 (※障害者手帳はないが、コミュニケーションが苦手などの理由で内定が決まっていない学生含む)
【対象企業】大阪府内に事業所を有する中小企業
 (※参加企業には対象者の特徴・特性を理解した上でご参加いただきます)
【参加予定企業】
株式会社レーザーテック、フセハツ工業株式会社、新光電気工業株式会社、関西デジタルソフト株式会社、エンド商事株式会社、株式会社アクシス・クリエイト

<第3回>
【テーマ】IT系職種(障害者雇用)
【時期】2019年2月28日(木)13:00~17:00
【場所】関西大学 梅田キャンパス
【対象学生】大学で就職相談や修学支援等を利用している障害者雇用を目指す卒業年次の学生
【対象企業】IT系の専門的な職域の採用を目指す企業
【参加予定企業】
株式会社堀場製作所、株式会社NTT西日本ルセント、学校法人立命館、株式会社ヘッドジャパン、インフォニック株式会社、株式会社KYOSO

主催:高等教育アクセシビリティプラットフォーム事業(京都大学)
協力:大阪府・京都府・株式会社エンカレッジ・社会福祉法人北摂杉の子会 ジョブジョイントおおさか
後援:一般社団法人 企業アクセシビリティ・コンソーシアム(ACE)
【Boosterキャリアについて】
エンカレッジでは、関西地区を中心に、さまざまな高等教育機関と協業し、障害のある学生を対象にした職業準備プログラムや進路相談会の他、社会移行を目的とした就労移行支援事業を実施しており、現在では年間200人程度の大学生・求職者の支援を行っております。

弊社のこれまでの経験を通して見えてきた課題の一つに、社会への移行に携わる大学や外部機関同士の情報共有・連携支援不足が挙げられます。機関を横断した情報共有・連携支援が十分になされないため、卒業後の就労支援の場や、社会移行後の職場においてそれまでの支援経験が生かされず、学生本人が困難な状況に陥ってしまうケースも多くあります。

この課題に対応するためには、「産・官・学」が共通して活用できるシステムを構築し、多機関・多職種支援者による本人への「連携・伴走型支援」が、効果的に実施される仕組みが有効であるとの認識に至りました。
そして、関西地区の各大学との実証事業により、弊社独自のICTサービスである「Boosterキャリア」を開発、2018年3月より運用を開始しております。
Boosterキャリアについて
 
Boosterキャリアでは、強みや配慮事項を自分で整理して説明することが苦手な学生が、大学や支援機関のアドバイスを受けながら積み上げた情報を元に、就労支援機関などが企業とのマッチングを行います。機関を横断して広がった支援の輪全体で学生を社会に送り出す仕組みです。現在約700人の学生・求職者が登録しています。
【ダイバーシティ雇用とは】
ダイバーシティ雇用とは
 
【エンカレッジ 会社概要】
【社名】株式会社エンカレッジ
・本社:〒550-0013 大阪府大阪市西区新町1-4-26 ニッケ四ツ橋ビル2階
・営業所:〒102-0073 東京都千代田区九段北1-7-3 昭栄ビル4階
【資本金】410万円
【代表者】窪 貴志
【社員数】44名(2019年1月現在)
【設立】2013年7月
【事業内容】
・発達障害に特化した就労移行支援事業所エンカレッジ(大阪、心斎橋、天満橋、京都、京都三条)
・働くチカラPROJECT(発達障害やコミュニケーションが苦手な学生の就職支援プログラム)
・発達障害進路相談室「en+career」(発達障害のある人の就職相談)
・学校法人支援サービス(発達障害学生や学校生活・就活に困難さを抱える学生向け講座、教職員向け研修など)
・障害者採用支援サービス(コンサルティング、定着支援)
・学校生活に困りごとを抱えた学生の自立促進ICTツール Booster
・「働きたい!」を支えるICTプラットフォーム Boosterキャリア
・働くチカラWEB(発達障害のある方の就労を応援するWEB)