障害学生の支援において、高等教育アクセシビリティプラットフォーム(文部科学省事業)と協力体制を構築

「障害学生の大学から社会への移行モデルづくり」を目指して、高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP)とエンカレッジが協力体制を構築

エンカレッジでは、関西地区を中心に、さまざまな高等教育機関と協業し、障害のある学生を対象にした職業準備プログラムや進路相談会の他、社会移行を目的とした就労移行支援事業を実施しており、現在では年間100件程度の大学生の支援を行っております。

弊社のこれまでの経験を通して見えてきた課題の一つに、社会への移行に携わる大学や外部機関同士の情報共有・連携支援が挙げられます。
機関を横断した情報共有・連携支援が十分になされないため、卒業後の就労支援の場や、社会移行後の職場においてそれまでの支援経験が生かされず、学生本人が困難な状況に陥ってしまうケースも多くあります。

この課題に対応するために、「産・官・学」が共通して活用できるシステムを構築し、多機関・多職種支援者による本人への「連携・伴走型支援」が、効果的に実施される仕組みが有効であるとの認識に至りました。
そして、関西地区の各大学と実証事業により弊社独自のITサービスである「Boosterキャリア」を開発し、2018年3月より運用を開始しております。

・Boosterキャリア https://career.en-booster.jp/

この度、弊社のこれまでの社会移行分野での貢献と、「Boosterキャリア」のサービスの有効性が認められ、「高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP):文部科学省事業」と協力関係を結ぶこととなりました。
今後、両者を核とした「産・官・学」によるモデル事業に参画し、社会移行支援事業における「連携・伴走型支援」モデルの構築に寄与していく予定です。

具体的には、
(1)Boosterキャリアを活用した大学と行政、就労支援の連携モデルの構築
(2)支援プログラム・ツール開発
(3)社会移行支援に関する調査研究を共同して行うこと

を目指すものです。

2018年6月から弊社と社会福祉法人北摂杉の子会が主催する大学生向けの「働くチカラプロジェクト」の参加学生及び所属大学を対象にして、支援モデルの構築を行い、年度内に関西以外も含めて200名の障害学生の支援につなげていく計画です。

※高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP:Higher Education Accessibility Platform)とは
文部科学省の「社会で活躍する障害学生支援プラットフォーム形成事業」を京都大学が受託し、広島大学と連携しつつ、日本全国の高等教育機関における障害学生支援の温度差の是正、ネットワークの構築、連携支援体制の強化に取り組む事業。