【講座の様子】企業研究講座「ブルームバーグL.P.働く楽しさを考えよう講座-自分のワクワクと強味の再発見-」

ブルームバーグとエンカレッジ早稲田駅前で、“働く楽しさ再発見”をテーマに企業研究講座を実施しました。
企業研究講座は、毎月企業の障害者採用やダイバーシティ&インクルージョン推進、教育、人材活躍推進などの部署のご担当者様にご登壇いただき、会社概要の説明や障害者採用の取り組み、働く意義や準備性、人としての成長を観点としたテーマで、エンカレッジに通う方や発達障害のある大学生に向けてのお話しや意見交換をする時間です。
11月18日にブルームバーグのダイバーシティ&インクルージョン採用担当の高橋弦也様にお越しいただき、
「働く面白さを考えよう!採用担当者の目線で考える自分のワクワクと強みの再発見」
をテーマに、企業研究講座を実施しました。
企業研究講座
 

【講座の様子】働く面白さを考えよう!採用担当者の目線で考える自分のワクワクと強みの再発見

今回のテーマは、
🤔 面接でどのようなことを伝えたらよいか…
🤔 これを話すと相手に嫌なイメージを持たれるのではないか…
🤔 面接はどう見られているかわからないので苦手…
といった悩みや不安の声から講座の企画がスタートしました。
面接を受ける立場ではなく、採用担当者の立場から面接という場を捉え、視点を変えるワークを通じて気づきの仕掛けづくりをしました。
当日は、採用担当者が聴きたい「他の誰でもない【あなた】のこと」とは何かを体験するロールプレイを行い、最後に自分が前向きにキャリアを築くヒントを見つけることで自身への理解を深めるワークを行いました。

▶ 他人の事例から ”面接官が知りたい部分” を考える

自身の理解を深めるワーク
 
講座の中では、経歴の概要、事実のみが書かれたプロフィールと
✅ なぜその選択をしたのか?
✅ どのようなことを感じたのか?
✅ 何を考えたのか?
という、その人だからこその思いや判断基準が書かれたプロフィールを比較して、伝わってくるものの違いをみんなで検討しました。
経歴や経験の事実のみであれば、同じだという人が大勢いるかもしれません。ですが、そこから何を考え、感じ、どうしたのかは、“他でもない【あなた】”の部分。
それこそが面接官が知りたい部分だと結びつきました。
普段は、自分のプロフィールや応募書類しか見る機会がなかったため、こうして他の人を事例にして、客観的に考えてみると自分の伝えている内容の改善点が見えやすくなります。
事例がご登壇いただいている高橋さんご自身のことだったというオチもあり、雰囲気も温かくなりました。
事例
 

▶ 採用側の目線から ”応募者の何を知るか” を考える

次に、エンカレッジのスタッフが応募者となり、エンカレッジのご利用者と参加学生が面接官になり、 「自分だったらどのような質問をして、その人の何を知りたいか」をみなさんが考えるワークを行いました。
企業側の採用する背景や業務ポジションが設定されており、採用担当として配置部署の人に推薦できるか、推薦するために何を面接で聴いておくべきかを考えました。
面接のワーク
 
普段の面接練習では、スタッフが面接官でみなさんは自分のことを話しますが、今回は逆の立場になります。
質問の立て方は、面接で自分が聴かれていたことでもありながら、改めてその質問で採用において何を知るためにしているかを考える時間でした。
質問の立て方を考える
 
これまで、面接で質問に答えるのは大変という印象が強い一方、自分が面接官になることでその人を知るための問の立て方の難しさも感じたようです。
また、面接官になると話の内容だけではなく姿勢や仕草、動作からもその人となりが伝わってきたとの感想がありました。
これまで、講座を通じて所作やビジネスマナーで相手に与える印象について知ったことなどが、実感される瞬間でもありました。

▶ ワクワクの種から ”自分” を見つめ直す

面接官の立場の経験から、次は改めて「他の誰でもない【自分】」を見つめ直します。
付箋に自分がワクワクすることをたくさん書いてみんなで共有をしました。
自分がワクワクすることの共有1
 
自分がワクワクすることの共有2
 
ワクワクする瞬間…
😊 人に喜んでもらえた時
😊 新しい考え方を聴くこと
😊 給料日
😊 ゲームに没頭しているとき
😊 1日何もしない時
😊 むっちゃメイクうまくいったとき
😊 バイキングの最初
😊 ユーモア
😊 人と共感した時
😊 芸術にふれたとき
😊 新しいことをはじめる時
😊 連休前の日
ここには書ききれないくらいたくさんのワクワクの種がありました。
たくさんのワクワクの種
 
共有することで、「自分もそうだった!」と気づくことができ、そこで共感が生まれてみんなが笑顔になっている瞬間でした。
就職活動をするみなさんにとって求人票に書かれている業務を見ているだけでは、興味が持てなかったり楽しくなさそうだと感じたりするかもしれません。
しかし、仕事は目の前の作業だけではなく、実はもっと多くの要素がたくさんあり、そこにはあなたがワクワクする要素が入っていることがあるかもしれません。
もちろん、全ての仕事に対してワクワクできることは誰でも難しいことですが、ぜひ、業務の中の些細な一部分でも自分がワクワクする瞬間やポイントに気付くことができればそれは働く上での立派なモチベーションになり、それが心に火を灯した他でもない【あなた】が輝きだすのだと、高橋さんからメッセージをいただきました。
登壇者からのメッセージ
 
働く上でのモチベーションにも繋がる、自分のワクワクポイント。
まだまだ自分で気づけていない、ワクワクの種がたくさんあると思います。
たくさんの種を見つけて、仕事や生活の中で種を育てて他でもない【自分】を育てて充実させていきたいですね。

講座後の感想

💬 (面接では)話の内容以上に人柄が伝わってきた
💬 自分の改善点や話し方の良し悪しが分かった
💬 面接官の視点を知ることで質問の意図を知ることができた
💬 ワクワクすること、やりたいことの掘り出し方をもっと知りたいと思った
また、後日内定が決まった参加者が改めて飾ってあるワクワクシートを懐かしげに眺め、写真を記念に残して卒業していきました。ご本人にとって今回のワークがまさに「働くこと」を深く捉えなおすきっかけとなったのだと感じました。
今回の講座での種を育てていけるように、就労移行のプログラムも充実させていきます。
高橋さん、この度はたくさんのワクワクの種を見つけるきっかけを作ってくださり、ありがとうございました!
講座終了後
 

▶ 高橋様より

植山さん、小川さんにご協力いただき、たくさんのワークを盛り込んだセッションを実施することができました。
お二人とのお打ち合わせの時から流れるポジティブな空気が当日ご参加いただいた皆さまにも伝わったように感じます。
それぞれ違う経験、観点を持つ皆さま同士だからこそ「他の誰でもない【自分】」がより色鮮やかに映り、認識が深まります。
今回、一緒に見出した気づきや思いが、皆さまの今後のキャリアに対する1つの道標となれば嬉しく思います。